レビュー(『キッズ(だけにじゃもったいない)ブックス』 より)
ホリーはクリスマス・ドール、赤いドレスに赤いリボン、緑のペチコートに靴下。玩具屋のショー・ウィンドでかわいい女の子へのクリスマス・プレセントとして買われてゆくことを祈りつづけている。アイビーは施設に暮らす女の子。赤い帽子に赤い手袋、緑のコートでクリスマス・イブの街をひとりでさまよっている。やがてホリーとアイビーは運命の糸に操られて出会うことになる。
ホリーはクリスマス・ドール、赤いドレスに赤いリボン、緑のペチコートに靴下。玩具屋のショー・ウィンドでかわいい女の子へのクリスマス・プレセントとして買われてゆくことを祈りつづけている。アイビーは施設に暮らす女の子。赤い帽子に赤い手袋、緑のコートでクリスマス・イブの街をひとりでさまよっている。やがてホリーとアイビーは運命の糸に操られて出会うことになる。
このクラシカルなクリスマス・ストーリーの素晴らしい点は、主人公ホリーとアイビーはもちろんだが、彼女たち以外の登場人物も人形もすべてがそれぞれの物語をきちんと語っているところである。普通の人々の物語を土台として展開するこのホリーとアイビーのお話は、よくあるセンチメンタルなクリスマス・ストーリーとは少し異なり、毎日「生活すること」を生きている人たちの心に届く芯の強さを持っている。
ノスタルジックなCooney(クーニー)の絵は、降り続く雪のように清潔で慎ましやかだ。幾重にも折り重なった人々と心を持つ人形たちの物語の上にただ静かに降り積もってゆく。(み)
