動物会議 (ケストナー少年文学全集 (8)) - 和書 - 子供と読む絵本の旅
ケストナー
高橋 健二

岩波書店

グループ:Book /ランキング:45525
価格:¥ 1,575
発売日:1962-01 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
平和を願って。  (2005-01-05)
人間の子どもたちの将来を憂う動物たちが、人間の大人たち(各国のお偉いさんたち)に、戦争をやめるよう働きかけるお話です。

人間は、これまでの二つの大戦と、数え切れないほどの中戦、小戦で、たくさんの大切なものを失ってきたのに、どうしてまだ戦争をやめることができないのでしょう。その愚かさにそろそろ気付いてもいいはずなのに、どうして止めることができないのでしょう。世界中の子どもたちのために、戦争をしないという決断をするということは、そんなに難しいことなのでしょうか。たくさんの人々が平和を願っているにもかかわらず、どうしてその願いは力を持つことができないのでしょう。

そんなことを考えさせられました。


ポリティカルなメッセージ  (2002-09-22)
「エミールと探偵たち」などでお馴染みの児童文学作家、ケストナーの代表作の一つ。争いばかり繰り返す人間に地球を任せておくわけにはいかない、と動物達が会議を開いて・・・という奇抜な物語。ケストナーはかなり政治的なテーマを扱った作品を残していますが、児童文学として書かれたもののなかでは本書が最高の出来だと思います。短編「ゴルディアスの結び目」なども、かなりポリティカルなメッセージを含む児童向け作品ですが、残念ながら今日容易に入手できる邦訳はないようですので、そういう意味でも本書は価値のあるものだと思います。