10歳の放浪記 - 和書 - 子供と読む絵本の旅
上條 さなえ

講談社

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価格:¥ 1,400
発売日:2006-11-30 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
母親との心の葛藤  (2007-11-11)
 この物語のキーワードは、友達のかおりの言葉
「子どもって、かなしいよね。大人に決められたら逆らえないし、どんないやなことだって、がまんしなくちゃならないんだもん」
 この自叙伝に出てくる他人は、ヤクザに至るまで、皆善意の人。
それに対して、両親の描き方は冷たく厳しい。
父親は憐れなほどだらしがない駄目人間なのであるが、作者はそんな父親を、心の奥では許している。
一方母親に対しては、おそらく今でもわだかまりがあるのだと思われる。
その母との心の葛藤が、この作品を読み応えのあるものに仕上げているのであろう。
自叙伝ということで、書きづらい面があると思われる。
それ故、この話の背景(母親はなぜこの父親といっしょになったのか、何故貧乏になったのか、など)が読者にはよく分からないのが残念である。

子供達に読んで欲しい  (2007-05-08)
11歳の娘と読みました。この本を読んだら、子供達は今自分がどれだけ恵まれているかよくわかると思います。毎日ご飯を食べられること、自分の家に住めること、学校に行けること、いつもあたりまえの事がどれほどありがたいことなのか、考えるきっかけとなるでしょう。

これは現代人へのエールだと思う  (2006-12-19)
後書きまでの全てを読み終え表紙、裏表紙の幸せそうな幼少時の著者の写真を見たら泣けて泣けて仕方ありませんでした。よくぞこの壮絶な体験を本にしてくれました。上條さんはその後江森くん達と再会を果たせたのでしょうか。この出版がきっかけで上條さんが昔の友人の方と再会できるといいなあと思っています。私はこれほどまでの経済的困窮状態を体験したことはありません。読後は一生懸命今を生きてゆこうと思えてきます。安っぽい感動作ではありません。流行の癒し本でもありませんが精神的にまいっている時に読んでもいいかと思います。

愛情あふれる本  (2006-12-10)
著者の体験は壮絶、としかいいようのないものだし、涙なくしては読めないものだが、しかし、読後感はきわめてよい。それは、出てくる人たちすべてに対する著者の視線が愛情に満ちあふれているせいだろう。やくざのアンちゃんも、映画館のおじさんも、床屋のお姉さんも、みんなみんな心優しい人たちだ。いじめとか、子どもの自殺とか、息苦しい今の時代にこそ多くの人に読んでもらいたい本だ。