カスタマーレビュー
おすすめ度:
幻影に追われる
(2008-12-26)
PC用ゲームのフリーソフト製作者がファンの子とリアルに出会う話。
趣味と仕事との葛藤の中で苦悩する姿はものをつくりだす立場の方なら一度は通る関門です、そこのところが共感といいますかおもしろかったです。
あとネットアイドルを髣髴させるファンの幻影に悩まさせる姿も実際の芸能人とかメディアの表に出て活躍されてらっしゃる方は同じような境遇を体験されてるのかなあーと推測などしてみたり。
わざわざBOXにする必要があったかはさだかではありませんがそれがきっかけで手にとってしまったとすれば出版社の策に見事はまりました。
小説はひさびさだったのですが設定はありがちといえばありがち(笑)、でもちょっとした休憩時間にはちょうどよかったです。
著者の続編にも期待をこめて☆×4
ネットの虚像と魂の伝播
(2008-09-07)
この作品は、自主制作であまり一般受けする作品を世に出してこなかった作者の、
珍しく間口の広い、しかし一風変わったフィクション恋愛自叙伝である。
ネット上である程度活動している方ならば、ネット上の自分(専門的な知識を有し、
ゲーム内ではトップの知名度、アップロードした作品に信者が付く有名作者)と、
現実世界の自分(低収入、無職ニート、対人恐怖症、ネガティブ、容姿のコンプレックス、
非モテ)のギャップに怯えたこともあるかもしれない。そんな方に薦めたい一冊だ。
主人公である泉和良氏は、ネット上の自分の虚像を意図的に魅力あるものと演出し、
女性を幻想の恋に落としいれ、金が無いと同情を誘い、それによって金を稼ぐという、
創作者として堕落しきった生活を送っていた。
そんな折、痛い!かなり痛い!!自分の信者である女の子に恋をしてしまったとき、
抜け殻のようなリアルの自分と対峙しなくてはならなくなる・・・・
延々繰り返されるネガティブな思考と、彼女を夢から覚ますまいと行う滑稽な自己演出は、
少々過剰で苛立ちすら覚える。
しかし読後、淡雪のような静かな感動と平穏を覚えた。
おどけた文体や破天荒な構成の奥の、作者の純朴すぎるシャイな素顔に気付いてやって欲しい。
ネットに限らず虚像を築いてきた方、創作物を発表されてきた方ならば
この本で何かしらの平穏を得られるに違いない。
凡庸
(2008-08-22)
可もなく不可もなく、普通に読めました。が、これは決して褒め言葉ではありません。
一人の男の苦悩が一人称で延々と描かれている最近流行のネガティブ系恋愛小説です。
乙一先生や滝本先生がベタ褒めしていたり、危険な新人とか言って売り出されていたり、なんだか凄い破天荒な作品なのかなぁ、と期待していたのですが、あまりに普通の作品で肩透かしを食らいました。
これに千三百円は、ちょっとボッタクリなんじゃ・・・?
このぐらいの話ならケータイ小説に五万とあるんじゃ・・・?
しかし、この作品の作者様が、作中に登場するよう、実際にフリーゲームサークルのゲーム作家さんであるということにはちょっと驚きました。自分の体験を踏まえたリアルな苦悩が描かれていることは評価できます。
そこを評して☆二つ
終わり良ければすべて良し
(2008-07-11)
自分の創りたいモノではなく、相手の望むモノを作ることも仕方ないと思っていた主人公が、少女「エレGY」との邂逅・交流を通じて、青い悩みと切り捨てていた葛藤と再び向き合いながら前へと進む……お話かな。
全体として、淡々と話が進むので、序章のインパクトのみで評価を決めない方がよろしいです(「パンツ」で買ってしまった僕が言うのもなんだが、、、)。ある意味では、期待を外されてしまったが、最後は良かった。
とびっきりの
(2008-07-11)
ここに書かれているのは融合して強くなる鋼ではなく、放っておけばくちる錆にしかすぎない、ありふれた金属だ。
だが、
ありきたりないストーリーラインでも、流行りのテンションでも。
この小説は「読まなければ解らない」文章の世界にいなければ絶対に融和出来ない、心を揺さぶるものがある。
日本には三万の「小説家予備軍」がいるという。
関係者をこめればどれだけの「世界に訴える」事に携る人がいるのか。
読んでほしい。
この本は世界を変えるものでもなければ百万人の涙を売るものでもない。
「そんなあなたへ」届ける、ちっぽけだけど、素敵な一冊だ。
おすすめ度:
幻影に追われる
PC用ゲームのフリーソフト製作者がファンの子とリアルに出会う話。
趣味と仕事との葛藤の中で苦悩する姿はものをつくりだす立場の方なら一度は通る関門です、そこのところが共感といいますかおもしろかったです。
あとネットアイドルを髣髴させるファンの幻影に悩まさせる姿も実際の芸能人とかメディアの表に出て活躍されてらっしゃる方は同じような境遇を体験されてるのかなあーと推測などしてみたり。
わざわざBOXにする必要があったかはさだかではありませんがそれがきっかけで手にとってしまったとすれば出版社の策に見事はまりました。
小説はひさびさだったのですが設定はありがちといえばありがち(笑)、でもちょっとした休憩時間にはちょうどよかったです。
著者の続編にも期待をこめて☆×4
ネットの虚像と魂の伝播
この作品は、自主制作であまり一般受けする作品を世に出してこなかった作者の、
珍しく間口の広い、しかし一風変わったフィクション恋愛自叙伝である。
ネット上である程度活動している方ならば、ネット上の自分(専門的な知識を有し、
ゲーム内ではトップの知名度、アップロードした作品に信者が付く有名作者)と、
現実世界の自分(低収入、無職ニート、対人恐怖症、ネガティブ、容姿のコンプレックス、
非モテ)のギャップに怯えたこともあるかもしれない。そんな方に薦めたい一冊だ。
主人公である泉和良氏は、ネット上の自分の虚像を意図的に魅力あるものと演出し、
女性を幻想の恋に落としいれ、金が無いと同情を誘い、それによって金を稼ぐという、
創作者として堕落しきった生活を送っていた。
そんな折、痛い!かなり痛い!!自分の信者である女の子に恋をしてしまったとき、
抜け殻のようなリアルの自分と対峙しなくてはならなくなる・・・・
延々繰り返されるネガティブな思考と、彼女を夢から覚ますまいと行う滑稽な自己演出は、
少々過剰で苛立ちすら覚える。
しかし読後、淡雪のような静かな感動と平穏を覚えた。
おどけた文体や破天荒な構成の奥の、作者の純朴すぎるシャイな素顔に気付いてやって欲しい。
ネットに限らず虚像を築いてきた方、創作物を発表されてきた方ならば
この本で何かしらの平穏を得られるに違いない。
凡庸
可もなく不可もなく、普通に読めました。が、これは決して褒め言葉ではありません。
一人の男の苦悩が一人称で延々と描かれている最近流行のネガティブ系恋愛小説です。
乙一先生や滝本先生がベタ褒めしていたり、危険な新人とか言って売り出されていたり、なんだか凄い破天荒な作品なのかなぁ、と期待していたのですが、あまりに普通の作品で肩透かしを食らいました。
これに千三百円は、ちょっとボッタクリなんじゃ・・・?
このぐらいの話ならケータイ小説に五万とあるんじゃ・・・?
しかし、この作品の作者様が、作中に登場するよう、実際にフリーゲームサークルのゲーム作家さんであるということにはちょっと驚きました。自分の体験を踏まえたリアルな苦悩が描かれていることは評価できます。
そこを評して☆二つ
終わり良ければすべて良し
自分の創りたいモノではなく、相手の望むモノを作ることも仕方ないと思っていた主人公が、少女「エレGY」との邂逅・交流を通じて、青い悩みと切り捨てていた葛藤と再び向き合いながら前へと進む……お話かな。
全体として、淡々と話が進むので、序章のインパクトのみで評価を決めない方がよろしいです(「パンツ」で買ってしまった僕が言うのもなんだが、、、)。ある意味では、期待を外されてしまったが、最後は良かった。
とびっきりの
ここに書かれているのは融合して強くなる鋼ではなく、放っておけばくちる錆にしかすぎない、ありふれた金属だ。
だが、
ありきたりないストーリーラインでも、流行りのテンションでも。
この小説は「読まなければ解らない」文章の世界にいなければ絶対に融和出来ない、心を揺さぶるものがある。
日本には三万の「小説家予備軍」がいるという。
関係者をこめればどれだけの「世界に訴える」事に携る人がいるのか。
読んでほしい。
この本は世界を変えるものでもなければ百万人の涙を売るものでもない。
「そんなあなたへ」届ける、ちっぽけだけど、素敵な一冊だ。
