神曲〈2〉煉獄篇 (集英社文庫ヘリテージシリーズ) - 和書 - 子供と読む絵本の旅
Dante Alighieri(原著)
寿岳 文章(翻訳)

集英社

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価格:¥ 1,000
発売日:2003-01 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
謙遜とは何か  (2004-11-13)
 地獄とは打って変わって、煉獄の旅の幕開きはのどかである。山裾では窪地に花が咲き、生前、敵対した者同士が共に息子の不肖を嘆き、歌を唱和する光景も見られる。

 が、ペテロの門に至るや状況は一転、浄罪の行が始まる。まずは高慢の罪。生前、人を凌ぐことに執心した画家が、重荷を負いながら名声の虚しさを語る。ダンテ自身、学問と教養を誇って庶民の心に入らなかったことで身に覚えがあるようだ。浄罪の行はこれを始めとして7段階あるが、そのすべてを他人事で済ませられる読者は少ないだろう。畏怖の念にかられ、姿勢を正され、謙遜について深く考えさせられる。

 山頂に着き、これまで絶大な信頼感を抱いてきたウェルギリウスが、含蓄のある言葉を贈ってまもなく、姿を消したことに気付いた時には、ダンテならずともじわっとくるだろう。そこで、間髪おかずベアトリーチェに一喝され、過去数年の怠惰を弾劾されるのは、師との別れの辛さを忘れるにも丁度よい。

 聖書やダンテ以前の西洋古典に親しんでいれば、『神曲』になじみやすいことは言うまでもない。が、そうでなくても、本文と脚註を結び付けつつ展開を把握するには強い集中を要するため、雑念が掃われさっぱりする。つまり、読者にとっての導師、寿岳文章の註さえ丁寧に読めば、キリスト者でなくても本書は味わえる。


信仰と愛の記念碑  (2003-06-13)
史上最も有名な詩人の一人ダンテによる長編小説。生身のまま死後の世界を巡るというストーリーで当時の人々の宗教観・倫理観・宇宙観などがうかがわれます。本書「煉獄篇」はダンテにとって永遠の恋人であったベトリーチェの登場が圧巻。ただし、読み解くためには欧州の古い習慣やキリスト教に関する知識が必要で、現代日本人にはちょっと難しいという印象を受けるかもしれません。

永遠の神曲/ウイリアム・ブレイクの挿絵  (2003-05-28)
フリー・メイソンの書物ã‚'読ã‚"でいてウイリアム・ãƒ-レイクの作å"ã‚'知りまã-た。ã"のå"²å­¦è€...の創造する絵ç"»ã®ä¸-界は、常に独自の思想がキャンバスに落とã-込まれていますが、ã"の書籍には惜ã-ã'もなく彼の作å"ãŒæŒ¿å...¥ã•れています。学ç"Ÿã®é ƒä¸€åº¦èª­ã¿ã‹ã'て挫折ã-た神曲でã-たが、その後イタリア史や諸ã€...の知識ã‚'æ-¹ã€...からå¾-て、再度読ã‚"でみようと購å...¥ã-まã-た。寿岳氏の訳も実に美ã-く、ãƒ-レイクの挿絵の相é-¢è§£èª¬ã‚‚非常に興å'³æ·±ã„。ダンテが及ぼã-た思想観、å®-教観は、数ä¸-ç'€çµŒã£ãŸä»Šæ-¥ã§ã‚‚広範囲に渡りå-ã'継がれているのが実感される、偉大な作å"ã ã¨æ€ã„ます。たった一つの難点ã‚'言えば、ãƒ-レイクの挿絵の印刷。ほとã‚"どが鉛筆ã‚'使って描きあã'られているとはいえ、鉛特有の質感が出せておらず、実際の色å!ˆã„よりも単調に仕上がっていて、作å"ã®æŒã¤åŠ›å¼·ã•ãŒä¼ã‚ã‚Šã«ãã„äº‹ã§ã™ã€‚ãã‚Œã§ã‚‚ä¸€è¦‹ã®ä¾¡å€¤ã®ã‚ã‚‹æ›¸ç±ã§ã™ã®ã§ã€èˆˆå'³ã®ã‚ã‚‹æ-¹ã«ã¯æ˜¯éžãŠå‹§ã‚ã-ます。