レビュー(Amazon.co.jp)
1995年から2002年にかけて「ビッグコミックオリジナル」誌上で連載され大反響をよんだ『MONSTER』に関するノンフィクション「風」読みものである。2000年のある医院での惨殺事件を発端に、ヴェルナー・ヴェーバーというジャーナリストがヨハン・リーベルト事件の謎を「取材」する、という体裁で、現地の写真や資料を差しはさみながら進行していく。もちろん答えは明白であるのだが、最後まで本書がフィクションなのかノンフィクションなのか、はっきりと記述されることはない。
1995年から2002年にかけて「ビッグコミックオリジナル」誌上で連載され大反響をよんだ『MONSTER』に関するノンフィクション「風」読みものである。2000年のある医院での惨殺事件を発端に、ヴェルナー・ヴェーバーというジャーナリストがヨハン・リーベルト事件の謎を「取材」する、という体裁で、現地の写真や資料を差しはさみながら進行していく。もちろん答えは明白であるのだが、最後まで本書がフィクションなのかノンフィクションなのか、はっきりと記述されることはない。
ヴェーバーの取材をうけ、エヴァや、ルンゲ警部といったあの面々の口からさまざまな真実が語られていく。「顔写真に関しては、撮影を固辞する人が大多数を占めたため、インタビュー後、わたしの記憶にある彼らのスケッチを載せることで代用した」とあるように、スケッチ風に生き生きと彼らが描かれているのはファンにはうれしいところ。
多くの謎を残したまま終わった『MONSTER』の続編やサイドストーリーが多くのファンから熱望されていたことは間違いないが、実際に漫画として描かれていたら、興ざめだったかもしれない。それを、この第3者の目を通した「ノンフィクション」という形で描ききった浦沢の鮮やかな手腕には脱帽である。本書のラストでは、漫画では描かれなかった「事実」の片鱗がちらりと語られていて、新たな謎を残す。ファンの悶々とした気分は、当分消えることはなさそうだ。(門倉紫麻)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
ファンブックのようでファンブックじゃない?
(2008-10-04)
漫画では解明されなかった謎をようやく理解できるけど、読めば読むほど「大混乱」状態にさせてくれます。
実は、本編よりも先にこの副読本を読みました。
そのせいか、今でも「大混乱」が抜け切れていません。
浦沢先生はこの人間ドラマを、最初からMONSTERのすべての謎を解かせないつもりで描いたかも知れません。
巻末の童話に感じること
(2007-01-04)
モンスターという作品を読み終え今作品を読むと現実か空想か分からなくなる。一種の薬物的な作品だ。
更に後日談の今作品は隠された謎の解明と新たな恐怖の始まりが書かれており、怪物は消えない存在だと思わされた。
巻末の童話『めざめるかいぶつ』の後味の悪さはボナパルタ作品よりは弱いが気味が悪く吐き気に似た不快感は、こちらが上だ。人によって様々な見解があるけど、これは誰でも怪物に化けてしまう可能性があると感じた。不幸な少年は一つの幸せを手に入れたから怪物になった。しかし最後の一つ前の場面の捉え方によってはラストが二つに別れる、と自分は見解した。
あっさり読める
(2006-11-15)
本当にあった話!?と疑ってしまうほどよく書かれている。
漫画のほうも面白いがこれもなかなか。
漫画を読んでからこれを読むのがお勧め。
「話」と言うより「レポート」と言った感じ。
しかしとても読みやすく、ゆっくりめで読んでも約1ヶ月で読むことができました。
とてもお勧めです。
奥が深い
(2006-10-25)
最初は本当にあった話だと思っていたが実はそうではなかった?天馬とかエヴァとかニナとかは架空の人物なの?それにこの本を書いたジャーナリストは行方不明っていうのはなんなの?そこらへんがよくわからなくなった。けどこれがすべて本当の話だと思い込むとかなりおもしろい話しだと思う。
降りられない
(2006-08-08)
漫画版の最終回「前」の大団円らしきストーリーで、
一先ず幕を引きたい読者には、この作品はお薦めできない。
なにしろ、物語が全く「終わりえない」環となってしまうのだから。
(個人的には「めざめるかいぶつ」を読み込む際の一つの解釈は、
「環」の他に、「第三の男」がヒントになると思われる。)
この作品は、サイド・ストーリー、二次創作の体裁を取った
独立の作品である。極論をすれば、原作から「当然に」演繹され得る
とすら言えよう。ポナパルタがいくら振付師から降りようとも、
「怪物の手法」を知ってしまった世界は、もう元には戻りようがないのだ。
まさに「ホラー」である。
おすすめ度:
ファンブックのようでファンブックじゃない?
漫画では解明されなかった謎をようやく理解できるけど、読めば読むほど「大混乱」状態にさせてくれます。
実は、本編よりも先にこの副読本を読みました。
そのせいか、今でも「大混乱」が抜け切れていません。
浦沢先生はこの人間ドラマを、最初からMONSTERのすべての謎を解かせないつもりで描いたかも知れません。
巻末の童話に感じること
モンスターという作品を読み終え今作品を読むと現実か空想か分からなくなる。一種の薬物的な作品だ。
更に後日談の今作品は隠された謎の解明と新たな恐怖の始まりが書かれており、怪物は消えない存在だと思わされた。
巻末の童話『めざめるかいぶつ』の後味の悪さはボナパルタ作品よりは弱いが気味が悪く吐き気に似た不快感は、こちらが上だ。人によって様々な見解があるけど、これは誰でも怪物に化けてしまう可能性があると感じた。不幸な少年は一つの幸せを手に入れたから怪物になった。しかし最後の一つ前の場面の捉え方によってはラストが二つに別れる、と自分は見解した。
あっさり読める
本当にあった話!?と疑ってしまうほどよく書かれている。
漫画のほうも面白いがこれもなかなか。
漫画を読んでからこれを読むのがお勧め。
「話」と言うより「レポート」と言った感じ。
しかしとても読みやすく、ゆっくりめで読んでも約1ヶ月で読むことができました。
とてもお勧めです。
奥が深い
最初は本当にあった話だと思っていたが実はそうではなかった?天馬とかエヴァとかニナとかは架空の人物なの?それにこの本を書いたジャーナリストは行方不明っていうのはなんなの?そこらへんがよくわからなくなった。けどこれがすべて本当の話だと思い込むとかなりおもしろい話しだと思う。
降りられない
漫画版の最終回「前」の大団円らしきストーリーで、
一先ず幕を引きたい読者には、この作品はお薦めできない。
なにしろ、物語が全く「終わりえない」環となってしまうのだから。
(個人的には「めざめるかいぶつ」を読み込む際の一つの解釈は、
「環」の他に、「第三の男」がヒントになると思われる。)
この作品は、サイド・ストーリー、二次創作の体裁を取った
独立の作品である。極論をすれば、原作から「当然に」演繹され得る
とすら言えよう。ポナパルタがいくら振付師から降りようとも、
「怪物の手法」を知ってしまった世界は、もう元には戻りようがないのだ。
まさに「ホラー」である。
