ガストンとルシア〈2〉永遠の旅のはじまり - 和書 - 子供と読む絵本の旅
Roger Faligot(原著)
永島 章雄(翻訳)

小学館

グループ:Book /ランキング:398070
価格:¥ 1,575
発売日:2005-04 /通常3~5週間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
リアルな歴史が分かります  (2006-07-26)
 前半である1巻は歴史好きなら一度はあこがれる場面にガストンとルシアが時空移動して子どもが関係する事件を垣間見るという、単なる時間旅行のような退屈さがありました。そのため後半である2巻を読むのをためらっていましたが、読み始めるとおもしろくて読むのをやめられませんでした。前半のように夢物語でないのがこの本の特徴です。

 子どもの歴史を知ってもらうことがこの本の目的であるそうですが、ナチスの迫害やベトナム戦争やアフリカでの内戦などを扱うため基礎知識のある大人が読んでも悪くありません。
 ナチスに関しては多くの資料が残されているのでしょう、とてもリアルに当時を感じさせられました。もう少し近い過去の事件に関しては、自分が生まれる前や子どもだった頃に起こった事件がどのようなものであったのか知ることができました。

 ガストンとルシアの時間旅行を通して現実を教えられますが、もちろんファンタジー小説としてのおもしろさも充分に味わえます。常に彼らに危害を加えようと執拗に追いかけてきたグレゴワールや彼らの心強い味方であったバステにシンキューバ。そして骨董屋のナタン・ポラック。
 永遠の別れ、裏表の関係、運命の再開、生死をかけた戦いなどもあります。どれが誰との関係であるかは読んだ人だけが知ることです。前半で幼稚さと中途半端さを感じられた方、だまされたと思って最後まで二人の冒険を見てあげてください。
  
 

子供たちへの多くのメッセージが込められている  (2005-05-05)
第一巻に引き続き、第二巻では、ガストンとルシアの旅がとうとう現代に近づいていきます。20世紀の歴史が浮き彫りにするさまざまな問題、戦争と破壊、国と国、人間と人間の対立、教育、子供の人権といった問題を、歴史を通して明らかにしていくこの本は、決して個々の問題に深く立ち入るわけではありませんが、子供たちにきっと多くのメッセージを伝えることができると思います。何よりこの歴史冒険小説の素晴らしいところは、歴史の羅列にとどまらず、ガストンとルシアの子供の目線から、登場するそれぞれの人間たちの人間性が描かれていることです。歴史に関心のある子供たちにぜひ一度読んでほしいと思いました。