カスタマーレビュー
おすすめ度:
折にふれ読み返してしまう
(2007-09-28)
川上弘美といえば『センセイの鞄』といわれますが、
『椰子・椰子』はもっとずっとおかしみがあって素晴らしい。
不条理で不可解で、でも、なぜだか身近に感じてしまう、
不思議な小品の数々。
不条理系でいえば『蛇を踏む』『龍宮』あたりの収録作品には
多少のあざとさを感じないわけでもないのですが、
本作品での川上氏のおとぼけ上手っぷりには感服。
山本アユミミの話とオランダ水牛の話が、特に好きです。
手に入れて数年経ちますが、いまだに折にふれ読み返してしまいます。
考えずに感じよう
(2006-02-26)
著者の夢日記と短篇を四季に分けて描いた作品。
夢を起源にしているので突拍子もない話が多いのだが、厳選された言葉遣いと、山口マオのシュールなイラストが、独創的な世界観で読者を楽しませてくれる。
文庫化にあたり、短篇「ぺたぺたさん」が追録されている。
さらさらとしたシュールな世界
(2004-05-09)
独特の世界が春夏秋冬さらさらと広がっています。ベランダに住みついた野鳥や渋谷のカモシカなどなどキャラクターも個性的。不思議だけど現実との境界線がすれすれのようでもあり、このバランスはさすがだと思います。異空間に迷い込んで散歩しているような気分になれるのでおすすめです。(ちなみに私はお風呂で読むのがお気に入り♪)
するめ日記
(2004-04-18)
若くなく、特筆すべき才能もない夫子持ちの女性の日記。
家庭を持ちながら恋をしていたり、一風かわったセミナーへ出かけたり、小旅行をしてみたり。ちょっとググれば数百はヒットしそうな日常の記録。
なのに、全然ちがう。この日記はそのへんにあるもんじゃない。
とにかく、潔いのだ。
非日常性と日常性の共存
(2003-12-02)
日記形式で綴られた短い文章。それを彩る挿絵は、宇宙百貨でもおなじみの、あの気持ち悪くてかわいい猫や、そのほか怪しげな面々。日記の内容も面妖である。冬眠したり、鳥と話したり。しかも冬眠から覚めると、子供たちが二倍の大きさにふくらんでいる。それでも「湿度の関係か?」などど、妙に冷静だ。
おすすめ度:
折にふれ読み返してしまう
川上弘美といえば『センセイの鞄』といわれますが、
『椰子・椰子』はもっとずっとおかしみがあって素晴らしい。
不条理で不可解で、でも、なぜだか身近に感じてしまう、
不思議な小品の数々。
不条理系でいえば『蛇を踏む』『龍宮』あたりの収録作品には
多少のあざとさを感じないわけでもないのですが、
本作品での川上氏のおとぼけ上手っぷりには感服。
山本アユミミの話とオランダ水牛の話が、特に好きです。
手に入れて数年経ちますが、いまだに折にふれ読み返してしまいます。
考えずに感じよう
著者の夢日記と短篇を四季に分けて描いた作品。
夢を起源にしているので突拍子もない話が多いのだが、厳選された言葉遣いと、山口マオのシュールなイラストが、独創的な世界観で読者を楽しませてくれる。
文庫化にあたり、短篇「ぺたぺたさん」が追録されている。
さらさらとしたシュールな世界
独特の世界が春夏秋冬さらさらと広がっています。ベランダに住みついた野鳥や渋谷のカモシカなどなどキャラクターも個性的。不思議だけど現実との境界線がすれすれのようでもあり、このバランスはさすがだと思います。異空間に迷い込んで散歩しているような気分になれるのでおすすめです。(ちなみに私はお風呂で読むのがお気に入り♪)
するめ日記
若くなく、特筆すべき才能もない夫子持ちの女性の日記。
家庭を持ちながら恋をしていたり、一風かわったセミナーへ出かけたり、小旅行をしてみたり。ちょっとググれば数百はヒットしそうな日常の記録。
なのに、全然ちがう。この日記はそのへんにあるもんじゃない。
とにかく、潔いのだ。
捨てられても騙されても、中くらいの不幸に見舞われたとしても、決して彼女はくよくよしない。しても半日布団で寝込んだりゴミ箱の隅で涙にくれておしまいだ。
なぜってたぶん、そのすべてを自分で決めているからだろう。
夫や子供がいても、彼女の行動はすべて自分の心次第だ。夫がいようが子供がいようが、片想いだろうが両想いだろうが、かまわずぶいぶい生きている。罪悪感なんか爪の先ほどもなさそうだ。だから失敗してもまちがえても、後悔なんかするはずもない。
いい。とてもいい。
さらに、それを綴る文章がすっきりしていて味がある。噛めば噛むほど、読めば読むほど。
まさにするめのような日記である。
非日常性と日常性の共存
日記形式で綴られた短い文章。それを彩る挿絵は、宇宙百貨でもおなじみの、あの気持ち悪くてかわいい猫や、そのほか怪しげな面々。日記の内容も面妖である。冬眠したり、鳥と話したり。しかも冬眠から覚めると、子供たちが二倍の大きさにふくらんでいる。それでも「湿度の関係か?」などど、妙に冷静だ。
綴られた毎日は不思議だけれど、とにかく奇想天外な話を書いてやろう、という感じではない。そこにはしっかりと生活の匂いがして、「のん気」とか「おかしみ」というような言葉がよく似合う。次々におかしなことに巻き込まれながらも飄々としている、主人公の毎日のリズムが心地よい。
