カスタマーレビュー
おすすめ度:
大好きな人
(2008-09-06)
大好きな人。川上弘美。友達になりたい人。
小説も好きだけれど、エッセイもまたいい。
作家になるために生まれてきたような人。
一人でふらりと近所のお店に入って、お酒飲んだり、
あてのあるような無いような気持ちで電車に乗ってみたり、
どうでもいいよなことにこだわってみたり、
のんびりと過ごす週末を後押ししてくれる一冊。
ほのぼのの中のしんみり
(2007-11-20)
川上 弘美さんの小説を初めて読んだとき、その独特のまったりして不思議な魅力に惹きこまれました。
こんな独自の世界を描き出す人はどんな人なんだろう?と思ってこの本を手に取りました。
作品と同じように緩やかに時間が流れているような、ステキなお人柄が滲み出ていて、なおかつ日常を語るその言葉の中に珠玉のひと言が巧みに散りばめられています。
「・・・でも生きているから、生きのびてこられたから、さみしさも感じられるわけです。難儀もまたよろし、ですね。」というあとがきの中の文を読んで、大きくうなずき、ボロっと涙を流しました。
理系文芸のたのしい余滴
(2007-07-21)
原田宗典氏から「お前は世界の王様か」と言われそうだが、まあ、一介のキューピーが言うことだから、ひとつここはお許しください。
世紀の変わり目頃に発表された短文を編んだ本である。川上弘美は私の好きな作家であるが、手放しというわけではない。
1)書き出しはほぼ例外なく、大変見事。すっと入っていける。
2)内容は彼女らしい。内容自体よりも、彼女独特の言葉遣いが楽しい。また、彼女の考え方が、行動が、可愛らしい。歩き読みをしていて気に入ったとき、「道ばたで、ちょっとじたばた」(p.176)している彼女を見てみたいものだ。
3)しかし、締めがもう一つである。常套的な手法でうまくまとめてしまっていて、飄々とした彼女の文章らしくない。またしばしば、最後に限って饒舌に過ぎる。ここに収められた文章の大半で、私は最後が気に入らなかった。
本来は軽く楽しむ本だろう。しかし一般に小説家のエッセイ集は、何となく、余技という印象があって嫌である。たとえそれが川上弘美のものであっても。
さびしさがうつるけどたのしい
(2006-10-04)
ひらがな13字のタイトルに惹かれて買いました。身辺雑記でもあり、読書日録でもあり。あたりまえだけど、作家ってやっぱりよく本を読むんですね。小説も、マンガも。ときどき妙にしんみりします。ガルシア・マルケスの短編「大きな翼のある、ひどく年取った男」を読んでの彼女の感想。
「二回読んで、するとやはり私もいつか死ぬのだと、唐突に思った。物語の中でそのようなことが説明されていたわけではない。自分がいつか死ぬということをおりおり思わなかったわけでもない。うすうすとは誰もが思うことである。しかし、いつものうすうすとした思いとは違う、重く迫ってくるような、ああやはりそれは避けられないものなのだというずっしりしたものが、きた。路地で、そこにない海を感じたように、家の中で、まだそこにはない、しかしやがて必ず来る死というものを感じた」(51)。
しんみり。なんだかさびしくなりました。川上さんの文章は、さびしさがうつります。
かっこよくて憧れる!
(2005-02-03)
文章が読みやすいのにとっても知的!川上さんの書き方が素敵だなーって思ったところは、普段道を歩いてて、ふと見えたものや耳にしたものから、「あ、これはあの本の~」みたいに、色んな本を挙げているところ!やっぱ色んな文章に触れていると、物事の感じ方が広がるみたいですね。日常のほんのちょっとした出来事をとても素敵に受け止めてる川上さん、すごいかっこよくて憧れます!
おすすめ度:
大好きな人
大好きな人。川上弘美。友達になりたい人。
小説も好きだけれど、エッセイもまたいい。
作家になるために生まれてきたような人。
一人でふらりと近所のお店に入って、お酒飲んだり、
あてのあるような無いような気持ちで電車に乗ってみたり、
どうでもいいよなことにこだわってみたり、
のんびりと過ごす週末を後押ししてくれる一冊。
ほのぼのの中のしんみり
川上 弘美さんの小説を初めて読んだとき、その独特のまったりして不思議な魅力に惹きこまれました。
こんな独自の世界を描き出す人はどんな人なんだろう?と思ってこの本を手に取りました。
作品と同じように緩やかに時間が流れているような、ステキなお人柄が滲み出ていて、なおかつ日常を語るその言葉の中に珠玉のひと言が巧みに散りばめられています。
「・・・でも生きているから、生きのびてこられたから、さみしさも感じられるわけです。難儀もまたよろし、ですね。」というあとがきの中の文を読んで、大きくうなずき、ボロっと涙を流しました。
理系文芸のたのしい余滴
原田宗典氏から「お前は世界の王様か」と言われそうだが、まあ、一介のキューピーが言うことだから、ひとつここはお許しください。
世紀の変わり目頃に発表された短文を編んだ本である。川上弘美は私の好きな作家であるが、手放しというわけではない。
1)書き出しはほぼ例外なく、大変見事。すっと入っていける。
2)内容は彼女らしい。内容自体よりも、彼女独特の言葉遣いが楽しい。また、彼女の考え方が、行動が、可愛らしい。歩き読みをしていて気に入ったとき、「道ばたで、ちょっとじたばた」(p.176)している彼女を見てみたいものだ。
3)しかし、締めがもう一つである。常套的な手法でうまくまとめてしまっていて、飄々とした彼女の文章らしくない。またしばしば、最後に限って饒舌に過ぎる。ここに収められた文章の大半で、私は最後が気に入らなかった。
本来は軽く楽しむ本だろう。しかし一般に小説家のエッセイ集は、何となく、余技という印象があって嫌である。たとえそれが川上弘美のものであっても。
さびしさがうつるけどたのしい
ひらがな13字のタイトルに惹かれて買いました。身辺雑記でもあり、読書日録でもあり。あたりまえだけど、作家ってやっぱりよく本を読むんですね。小説も、マンガも。ときどき妙にしんみりします。ガルシア・マルケスの短編「大きな翼のある、ひどく年取った男」を読んでの彼女の感想。
「二回読んで、するとやはり私もいつか死ぬのだと、唐突に思った。物語の中でそのようなことが説明されていたわけではない。自分がいつか死ぬということをおりおり思わなかったわけでもない。うすうすとは誰もが思うことである。しかし、いつものうすうすとした思いとは違う、重く迫ってくるような、ああやはりそれは避けられないものなのだというずっしりしたものが、きた。路地で、そこにない海を感じたように、家の中で、まだそこにはない、しかしやがて必ず来る死というものを感じた」(51)。
しんみり。なんだかさびしくなりました。川上さんの文章は、さびしさがうつります。
かっこよくて憧れる!
文章が読みやすいのにとっても知的!川上さんの書き方が素敵だなーって思ったところは、普段道を歩いてて、ふと見えたものや耳にしたものから、「あ、これはあの本の~」みたいに、色んな本を挙げているところ!やっぱ色んな文章に触れていると、物事の感じ方が広がるみたいですね。日常のほんのちょっとした出来事をとても素敵に受け止めてる川上さん、すごいかっこよくて憧れます!
