カスタマーレビュー
おすすめ度:
小説のテクニックを見せつける連作短篇
(2008-08-24)
メリーゴーランドのように、脇にいた人物がつぎつぎと主役と入れ替わっていく。それは見事なつくりだと思う。しかし、おもしろいんだけど、感動には至らない。
ちょうど、西洋庭園の中にいるような馴染めない感覚が残る。きれいなんだけど、あまりに人工的なつくりにしっくりこないような。精神の病を抱えているような主人公と野次馬根性旺盛な脇役たち。このシチュエーション自体型にはまりすぎているからかもしれない。
塩素の匂いがただようリアルさ
(2008-05-19)
井上荒野さんの連作短編小説集です。
とあるスポーツジムにかかわる人間群像を描いた作品です。
卓越した文章力を使い、短編小説ごとに違う登場人物をかき分けていました。
大江健三郎の文体で、夢見がちな初老の男性を描いたり、芥川賞作家の文章スタイルで、現代人の心の病巣を突いたり。その一方で、メロドラマの王道のような一篇があったり。
と、文体の変化と人間分析のたくましさで、飽きさせられなかったです。
おすすめ度:
小説のテクニックを見せつける連作短篇
メリーゴーランドのように、脇にいた人物がつぎつぎと主役と入れ替わっていく。それは見事なつくりだと思う。しかし、おもしろいんだけど、感動には至らない。
ちょうど、西洋庭園の中にいるような馴染めない感覚が残る。きれいなんだけど、あまりに人工的なつくりにしっくりこないような。精神の病を抱えているような主人公と野次馬根性旺盛な脇役たち。このシチュエーション自体型にはまりすぎているからかもしれない。
塩素の匂いがただようリアルさ
井上荒野さんの連作短編小説集です。
とあるスポーツジムにかかわる人間群像を描いた作品です。
卓越した文章力を使い、短編小説ごとに違う登場人物をかき分けていました。
大江健三郎の文体で、夢見がちな初老の男性を描いたり、芥川賞作家の文章スタイルで、現代人の心の病巣を突いたり。その一方で、メロドラマの王道のような一篇があったり。
と、文体の変化と人間分析のたくましさで、飽きさせられなかったです。
