七つの危険な真実 (新潮文庫) - 和書 - 子供と読む絵本の旅
赤川 次郎
北村 薫
夏樹 静子
乃南 アサ
阿刀田 高

新潮社

グループ:Book /ランキング:183282
価格:¥ 500
発売日:2004-01 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
大人の読みもの  (2007-04-19)
 真実というのは、明らかにされた方がいいものと、誰かの幸せのために、隠されたままの方がいいものがある。真実がわかることによって救われることもあるし、絶対に明かしてはならない、それこそ墓場まで持っていかなくてはいけない場合がある。作品によって、真実が明かされるものとそうでないものがあるのだが、どの作品も読んだ後にほっとするのは、その結末がみんなにとってふさわしいものであるからだと思う。

 なかでも乃南アサさんの『福の神』が一番ぐぐっときました。以前、別の短編集で読んだことのあった作品なのですが、改めて読んでみると、心にしみます。もしかしたら、自分が母親になったからかもしれません。小料理屋を舞台にした静かな作品ですが、女将の心情がよく描けていて、これだけの短い作品なのにすんなり感情移入してしまい、最後はほろりと来ました。

 これだけの作家の作品が一度に読める。それだけでもお得ですが、なにより短編というのがいい。短編で、読者をあっと言わせるのは結構大変なことだと思いますが、これらの作品がすばらしいのは、登場人物の描き方。短編でも、その人たちの人となりがよくわかり、その結末に納得がいくというのは、さすが一流作家。

 文庫オリジナルアンソロジーですから、読んだことのない作家の作品を読んでみたり、新しい”お気に入り作家”を探すのにもってこいでしょう。

 

新しい作家さんの発掘に  (2005-09-01)
赤川次郎氏、宮部みゆき氏、乃南アサ氏といった大物作家が名前を連ねた「危険な真実」について描かれたアンソロジーです。
それぞれの危険に対する見方が違くて、面白いです。
北村薫氏の作品以外は以前に個々の短編集に収録されたものばかりなのですが・・・。
新しい作家さんの発掘に、最適です。