カスタマーレビュー
おすすめ度:
いまだ宮部みゆきの断トツベスト
(2009-01-02)
「読めば分かる」というのは、正にこの本のためにある言葉。読み始めて止められなくなり、夜通しで読み終えた記憶が懐かしい。(ラストの邂逅シーンは、後に尾を引く怖さであった。見事なプロットとストーリー・テリングは、今後も日本ミステリー小説史に燦然と輝こう。)個人的には、いまだ宮部みゆき作品の断トツのベストである。
現代の落とし穴
(2009-01-02)
本作は多重債務者救済の為の教科書的な作品である。そうあらんとして書かれた言わば告発本である。従ってバラバラ殺人という猟奇的な凶悪犯罪を犯した加害者に対しても暖かい視線が注がれ、誰一人として悪人が登場しない。本作で敢えて「悪」として描かれているのは金融システムであり、また不完全なシステムを野放しにしている金融当局であり、誤ったイメージを増幅させて多重債務による生活破綻者に冷たい視線を送る社会そのものであり、多重債務者はある意味その被害者に過ぎず、いつ何時自分がその境遇に陥るか判らないのだと云う主張が全編を通して貫かれている。
あのラストの場面に加害者にもそれに至る同情すべき背景があるのだという著者の訴えが象徴的に凝縮されている。文庫版で解説を寄せているのは佐高信であり、その辺も著者および本作の思想傾向を辿る上で参考になった。
純粋なミステリー作品としては、周到に張り巡らされた伏線が一本として尻切れトンボになる事が無く、捜査過程でのつまずきや洗い直しも読者にとって適度に心地よい変調になっているという意味でも大変良く出来ていると思う。
んーーーという感じかな?
(2008-12-15)
外枠から段々と犯人像を埋めてゆくは良いのだけれど、
まったく犯人の姿そのものを登場させないで最後まで行くので、
「犯行」と「犯人」が一致するには、これでも私には「まだ早すぎる」感じがした。
こういう進め方だと描きようもなかったかも知れないけれど、
もっと犯人の「内面」を「犯人の言葉」で知りたかった。
もう少し読者に同情させたり裏切らせたりしても良かったのではないでしょうか?笑
ただ「世の中の陰」だけをどす黒く見せつけられ「清々しさ」はない。
1割か2割で良いからもう少し、「救われる話」を入れて欲しかった。
「ボケ」くらい、何とかならなかったのだろうか?笑
「落ちてゆく人」が良く描かれています。
そういう話に興味のある方はどうぞ。笑
お腹一杯になりました…。
ラストは一緒に緊張
(2008-11-23)
喬子は、自分の不幸な人生から自分を助け出し、自分を守ってくれる人を探し続ける旅をしているようだった。
喬子は罪を犯した人間だが、その先に大きな社会問題がおきる事も予想せず、ただ豊か・便利になってしまった社会の犠牲者だろう。
実際にカードによる自己破産は圧倒的に多い。
物語は残り数ページのところで自分自身も、本間や保と同じように興奮と緊張が高まってるような気分だった。また、ようやく喬子を見つけたという達成感というか・・・やっと終結をむかえることができたという安堵感があった。
宮部みゆきを代表する作品としてふさわしい作品だろう。
残念
(2008-11-19)
時代の流れにそのまま流されていく作品のように感じました。
現代の個人情報に関する問題や、連日報道される事件に比べれば
この作品に描かれた状況、人物ともに子供だましのようにしか思えません。
物語の運び方についても、シリアスな雰囲気や、無駄に思えるほど執拗な状況描写とは裏腹に
どこかご都合主義の展開があり、のめりこめる様な物ではありませんでした。
おすすめ度:
いまだ宮部みゆきの断トツベスト
「読めば分かる」というのは、正にこの本のためにある言葉。読み始めて止められなくなり、夜通しで読み終えた記憶が懐かしい。(ラストの邂逅シーンは、後に尾を引く怖さであった。見事なプロットとストーリー・テリングは、今後も日本ミステリー小説史に燦然と輝こう。)個人的には、いまだ宮部みゆき作品の断トツのベストである。
現代の落とし穴
本作は多重債務者救済の為の教科書的な作品である。そうあらんとして書かれた言わば告発本である。従ってバラバラ殺人という猟奇的な凶悪犯罪を犯した加害者に対しても暖かい視線が注がれ、誰一人として悪人が登場しない。本作で敢えて「悪」として描かれているのは金融システムであり、また不完全なシステムを野放しにしている金融当局であり、誤ったイメージを増幅させて多重債務による生活破綻者に冷たい視線を送る社会そのものであり、多重債務者はある意味その被害者に過ぎず、いつ何時自分がその境遇に陥るか判らないのだと云う主張が全編を通して貫かれている。
あのラストの場面に加害者にもそれに至る同情すべき背景があるのだという著者の訴えが象徴的に凝縮されている。文庫版で解説を寄せているのは佐高信であり、その辺も著者および本作の思想傾向を辿る上で参考になった。
純粋なミステリー作品としては、周到に張り巡らされた伏線が一本として尻切れトンボになる事が無く、捜査過程でのつまずきや洗い直しも読者にとって適度に心地よい変調になっているという意味でも大変良く出来ていると思う。
んーーーという感じかな?
外枠から段々と犯人像を埋めてゆくは良いのだけれど、
まったく犯人の姿そのものを登場させないで最後まで行くので、
「犯行」と「犯人」が一致するには、これでも私には「まだ早すぎる」感じがした。
こういう進め方だと描きようもなかったかも知れないけれど、
もっと犯人の「内面」を「犯人の言葉」で知りたかった。
もう少し読者に同情させたり裏切らせたりしても良かったのではないでしょうか?笑
ただ「世の中の陰」だけをどす黒く見せつけられ「清々しさ」はない。
1割か2割で良いからもう少し、「救われる話」を入れて欲しかった。
「ボケ」くらい、何とかならなかったのだろうか?笑
「落ちてゆく人」が良く描かれています。
そういう話に興味のある方はどうぞ。笑
お腹一杯になりました…。
ラストは一緒に緊張
喬子は、自分の不幸な人生から自分を助け出し、自分を守ってくれる人を探し続ける旅をしているようだった。
喬子は罪を犯した人間だが、その先に大きな社会問題がおきる事も予想せず、ただ豊か・便利になってしまった社会の犠牲者だろう。
実際にカードによる自己破産は圧倒的に多い。
物語は残り数ページのところで自分自身も、本間や保と同じように興奮と緊張が高まってるような気分だった。また、ようやく喬子を見つけたという達成感というか・・・やっと終結をむかえることができたという安堵感があった。
宮部みゆきを代表する作品としてふさわしい作品だろう。
残念
時代の流れにそのまま流されていく作品のように感じました。
現代の個人情報に関する問題や、連日報道される事件に比べれば
この作品に描かれた状況、人物ともに子供だましのようにしか思えません。
物語の運び方についても、シリアスな雰囲気や、無駄に思えるほど執拗な状況描写とは裏腹に
どこかご都合主義の展開があり、のめりこめる様な物ではありませんでした。
