カスタマーレビュー
おすすめ度:
題名の意味が分かってくる後半
(2008-03-24)
初めは監禁状態だから「鎖」なのかと単純に思ったが、後半を読んでタイトルにはより深い人間模様があることが分かる。逃げ出すことが出来ない運命の鎖に縛られたもう1人の主人公が浮き彫りに。音道シリーズの中でも最大規模の事件だが、男気をみせる滝沢がカッコ良い。乃南アサ作品は情景や心理描写が非常に巧みなので、映像を観ているかのようなリアル感がある。上下巻とも息を飲む展開で一気に読めるのが爽快。下巻ではあまりの緊迫度で途中まで「星野」なる人物がいたことさえ忘れてしまった。結末、エピローグ共に最後の1ページまで読み応えがある。
「鎖」の意味
(2007-02-17)
拉致・監禁されてしまった音道刑事。
絶体絶命の大ピンチに見舞われた音道刑事。
そんな音道刑事を、かつて一緒に組んだ滝沢刑事をはじめとする刑事仲間が特殊班を編成して救出を試みる。
鎖でつながれている音道刑事と、家族を捨てどんなに暴力をふるわれても若い男から離れられず、まるで鎖でつながれているような生活を送る加恵子。
題名の「鎖」には、たくさんの意味が含まれていると思う。
次作の音道刑事シリーズが、ますます楽しみになった1作です。
泣けますよ〜
(2007-01-04)
刑事物のミステリで、泣きそうになったことはそれほどない。それが、クライマックスの救出シーンでは、滝沢刑事と貴子のやり取りになぜかジーンと来ました。
下巻に入り、ようやく貴子に近づいていくものの・・・貴子は生きているのか、拉致されてから時間が経ちすぎているし、もう手遅れなのでは・・・という気持ちが、捜査陣になきにしもあらず。当の貴子も、どうして仲間は助けにきてくれないのか、もう自分は見捨てられたのではないかと絶望的になります。
そんな中で、自分を救出するチームにあの滝沢刑事がいることを知りますが、もうどうでもいいような投げやりな気持ちに。それを奮い立たせるような滝沢刑事の呼びかけに感動します。
他の方も言っておられましたが、この作品は単独で読んでしまうと、そのおもしろさが十分伝わらないかもしれません。まずは『凍える牙』を読んで、滝沢刑事と貴子の関係を把握してから読むといいでしょう。
上下巻の長編ですが、全く飽きることはありません。スピード感もあるし、貴子の気持ちがよく伝わってきます。普通、小説の女刑事というのは、みんな強い。こんな難局、たいてい自分で解決する。自力で脱出したりして。でも、貴子は加恵子を説得したり、解決の糸口を見つけようとする刑事としての自分も持ちながら、世間一般の女性と同じように、恐怖におののき、あきらめ、絶望的になる部分もある。そんな”身近”に感じられる部分に共感できるのかもしれません。
読んで絶対損はしない作品です。
興奮しました!
(2005-01-12)
私は音道貴子シリーズの大ファンです。「凍える牙」もとてもおもしろっかたのですが、私はこちらのほうが好きです。何がいいかというと星野のキャラクター!小説を読んでいてこんなに腹が立ったのは初めてです!感情移入しすぎて発狂しそうなぐらい星野が憎い!と思いました。こんなに興奮するのは私だけかも知れませんが是非読んでみてください。
前作があってこその作品
(2004-08-29)
面白かった。それは間違い無い。ただ、それは私が前作『凍える牙』を読んでいたためだろう。こちらだけを独立して呼んだ場合、半分も面白さが伝わらなかったのではないかと思う。別個の物語として見てしまうと、ちょっと評価を下げざるを得ないだろう。
おすすめ度:
題名の意味が分かってくる後半
初めは監禁状態だから「鎖」なのかと単純に思ったが、後半を読んでタイトルにはより深い人間模様があることが分かる。逃げ出すことが出来ない運命の鎖に縛られたもう1人の主人公が浮き彫りに。音道シリーズの中でも最大規模の事件だが、男気をみせる滝沢がカッコ良い。乃南アサ作品は情景や心理描写が非常に巧みなので、映像を観ているかのようなリアル感がある。上下巻とも息を飲む展開で一気に読めるのが爽快。下巻ではあまりの緊迫度で途中まで「星野」なる人物がいたことさえ忘れてしまった。結末、エピローグ共に最後の1ページまで読み応えがある。
「鎖」の意味
拉致・監禁されてしまった音道刑事。
絶体絶命の大ピンチに見舞われた音道刑事。
そんな音道刑事を、かつて一緒に組んだ滝沢刑事をはじめとする刑事仲間が特殊班を編成して救出を試みる。
鎖でつながれている音道刑事と、家族を捨てどんなに暴力をふるわれても若い男から離れられず、まるで鎖でつながれているような生活を送る加恵子。
題名の「鎖」には、たくさんの意味が含まれていると思う。
次作の音道刑事シリーズが、ますます楽しみになった1作です。
泣けますよ〜
刑事物のミステリで、泣きそうになったことはそれほどない。それが、クライマックスの救出シーンでは、滝沢刑事と貴子のやり取りになぜかジーンと来ました。
下巻に入り、ようやく貴子に近づいていくものの・・・貴子は生きているのか、拉致されてから時間が経ちすぎているし、もう手遅れなのでは・・・という気持ちが、捜査陣になきにしもあらず。当の貴子も、どうして仲間は助けにきてくれないのか、もう自分は見捨てられたのではないかと絶望的になります。
そんな中で、自分を救出するチームにあの滝沢刑事がいることを知りますが、もうどうでもいいような投げやりな気持ちに。それを奮い立たせるような滝沢刑事の呼びかけに感動します。
他の方も言っておられましたが、この作品は単独で読んでしまうと、そのおもしろさが十分伝わらないかもしれません。まずは『凍える牙』を読んで、滝沢刑事と貴子の関係を把握してから読むといいでしょう。
上下巻の長編ですが、全く飽きることはありません。スピード感もあるし、貴子の気持ちがよく伝わってきます。普通、小説の女刑事というのは、みんな強い。こんな難局、たいてい自分で解決する。自力で脱出したりして。でも、貴子は加恵子を説得したり、解決の糸口を見つけようとする刑事としての自分も持ちながら、世間一般の女性と同じように、恐怖におののき、あきらめ、絶望的になる部分もある。そんな”身近”に感じられる部分に共感できるのかもしれません。
読んで絶対損はしない作品です。
興奮しました!
私は音道貴子シリーズの大ファンです。「凍える牙」もとてもおもしろっかたのですが、私はこちらのほうが好きです。何がいいかというと星野のキャラクター!小説を読んでいてこんなに腹が立ったのは初めてです!感情移入しすぎて発狂しそうなぐらい星野が憎い!と思いました。こんなに興奮するのは私だけかも知れませんが是非読んでみてください。
前作があってこその作品
面白かった。それは間違い無い。ただ、それは私が前作『凍える牙』を読んでいたためだろう。こちらだけを独立して呼んだ場合、半分も面白さが伝わらなかったのではないかと思う。別個の物語として見てしまうと、ちょっと評価を下げざるを得ないだろう。
様々な面で今作は『凍える牙』とは対照的だ。今作、音道刑事とコンビを組むのは星野刑事。前作でコンビを組んだ滝沢は、昔気質のベテラン刑事なのに対して、星野は最初こそ良い印象を持たせるものの、自分勝手な面ばかりを見せてくる。また、音道刑事自信も、前作はバイクを駆っての追走劇などで行動的な活躍を見せたのに対し、今作は中盤以降は人質として、そのような活躍の場面は与えられない。
確かに、犯人と人質の関係で、揺れ動く音道刑事の心情、愛人の暴力と優しさによってがんじがらめになっている加恵子の心情など見所は多い。ただ、滝沢の音道刑事への思いなどは、この作品を読んだだけでは理解できないだろうし、上に書いた対比を楽しむということも不可能だ。
その意味で、この作品だけを独自に読んだ場合は、このくらいの評価にせざるを得ない。
