8月15日の特攻隊員 - 和書 - 子供と読む絵本の旅
吉田 紗知

新潮社

グループ:Book /ランキング:244201
価格:¥ 1,470
発売日:2007-07 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
ん〜、こまったね〜、ミチルさん  (2008-08-26)

祖父の死から始まり、
事実を調べて、ただ勝手に解釈をして、
ただ結論をだし 満足した、という感じがしました。
8月15日に 飛び立った 特攻隊員たち の話し、 では 無く、、、作者が、主人公の本でした。

しかし、その時 旅立った 隊員たちの 手記、手紙や言葉、遺言は残って 無かったのでしょうか?
大切な 隊員たち ひとりひとりの 気持ちは ?
私には そちらの方が 大切だと思い そちらの方に 惹かれます。


しかし、恋愛の無い彼氏の作り方って、、、? 

理解出来ません。
ソーユーカイ。。。

新たな視点の書籍  (2007-10-09)
良い評価を付けた方と同じような感想を持ってこの書籍を読み終えました、とにかく久々に一気に読んでしまう良い書籍でした。

史実を発掘する書籍としても、今まで伊平屋島の突入機が宇垣長官の機としてしか注目されていなかった事を、アメリカに眠る遺品・新たな証言・公文書の裏付け等により2機目の後藤機の突入を調べだし、新たな史実の局面を導き出した書籍だと思います。
これを機に他の研究者からも更なる検証が進むことも期待させる書籍ですから、その意味でも功績は大きいと感じます。

戦後半世紀あまり、この時代を生きた方々を偏向の目で見ざる得ない批判的な教育・世論・書籍ばかりを目にしてきた私にとって、当時の方々の心情の一端を読者に伝えるものであり、若い方であれば当時を生きた血縁の方々を新たに考えさせる事のできる良い視点の書籍だと感じました。

恐ろしい  (2007-10-08)
戦争体験者の孫の世代にあたる、若い女性が新鮮な目で書いた戦争の本ということで期待して読みましたが、実に愕然としました。
(ちなみに私は著者と同世代です)

戦争を知らない人間が、少ない資料や証言を頼りにして戦争を考えると、空白の部分を勝手に想像で埋めてしまうというのが、よく分かりました。
古い写真の表情を見ただけで、「この人は後悔していなかったと思う」など書いてしまうあたりが特にそうです。
最近の戦争美化傾向が多いのはそのせいではないかと、この本を読んでいる間ずっと恐ろしいと感じていました。


ここに登場するのは、好意的に証言してくれた人たちの言葉ばかりで、証言したくなかった人たちの声は無視しています。
(無視というか、証言が得られなかったから書いていないのですが…)
雄弁に語る人たちだけの声を歴史として残すことは、フェアではありません。

筆者は、調べることに夢中になるあまりそれに取り付かれています。
気持ちが焦るのは分かりますが、周りの人間や取材対象となる老人の、思いや心の傷をもっと尊重すべきでは無かったのでしょうか。


「祖父の死」から始まった「最後の特攻で命を落とした血縁者の人生探し」は、その目的どおりそこで留めておくのが良かったと思います。
出版するならば、戦争の知識が無かったとしてももう少し中立で物を考えられる見識が必要かと思いますが、著者は個人的な感情に走り過ぎていて、危険です。

この本に登場する現役の若い自衛官のほうがまだ冷静に戦争をとらえていて、それが唯一の救いでした。
「戦争はキレイ事じゃない」という現役自衛官の言葉は、筆者の心には届いていないのでしょうか。


女性が調べた特攻隊  (2007-08-26)
特攻戦記、数多あるなかでうら若き女性が書いたものは珍しいのではないか。
ごくふつうの25歳のお嬢さんが、祖父の死をきっかけに、親戚の「おじいちゃん」が終戦の日、玉音放送の数時間後に飛び立った最後の特攻隊(いわゆる「宇垣特攻」)の一人であったことを知る。インターネットを手がかりに、防衛研究所に通いつめ、80歳を超す生存する「おじいちゃんたち」や遺族にインタビューしながら、最後の特攻の真実に迫るドキュメントである。先の戦争や特攻についてまったく予備知識も先入観もない状態から、しだいに英霊たちへの尊崇の念に目覚めていく過程は感動的である。
一方で、女だてらに帝国海軍への憧れが嵩じて、現役の自衛官を彼氏にしたものの、彼氏に海軍魂ばりの過大な期待を抱いてしまった自分を自嘲気味に反省するところなどは、いかにも現代の女の子らしくて微笑ましい。
特攻やら、戦記などと聞けば毛嫌いする若い女性にこそ読んでいただきたい1冊である。

知的冒険  (2007-08-26)
著者が「最後の特攻」を追究していく過程がリアルに語られています。祖父の死をきっかけに、前の大戦に関心を持ち、曾祖父の弟が最後の特攻隊員だったことを知るところから、著者の知的冒険が始まります。
最初は「予科練って何?」という段階から、ネット検索、防衛研究での文献調査、そして様々な人と出会い、知識を深めていく努力。最後の特攻の2機が突入したとされる沖縄・伊平島に実際に行って当時の状況を調査するという行動力。米国立公文書館から資料を取り寄せる真摯な態度。
1人の若い女性が青春の一時代をかけて、あまりにも大きな課題に挑戦したドキュメントとして読みました。
徒に美化するわけでもなく、著者の等身大の感想が語られ、読み終えて、とても爽やかな気分になりました。