カスタマーレビュー
おすすめ度:
感服の一冊。
(2007-09-19)
多くの人々に「ぞうさん」や「ふしぎなポケット」の詩で愛されるまどさん。彼の詩はいつも優しく、その中で「チカッ」と光を放つ瞬間に何度も出会います。そんな詩人の描いた抽象画の数々が、詩と共につづられています。言葉の世界の達人が、絵の世界で遊ぶとこうなる――剣の世界に生きた宮本武蔵の絵を観たときと同じ位の衝撃でした。言葉や名前の入る余地のない、まどさんの抽象画。「とおいところ」のタイトルのように、どこか私たちの知らない世界の風景を、まどさんは描いているように思います。だからこそ、詩を味わうように彼の絵をじっくり味わうのがいいのかなと思いながら読んでいます。
いつまでも手にとって読みたくなる絵と詩が詰まっています。何年も読み返していますが、未だに味わい尽くせない一冊。
詩人のこだわりのない抽象画
(2006-11-04)
どれもみな抽象画であるのには驚いた。わかりやすい「ぞうさん」のうたを作る人がこんな分かりにくい絵を描くのはどうしてか。どんなつながりがあるのか。谷川俊太郎は言う。「過剰なほどに画面を塗りつぶし、抽象せざるを得ない言語化不能な内部の暗黒領域を外部へつなげようとする」すなわち心の中の言葉にはならないものを、むりにねじ曲げて言葉にしない。このような自分の内面風景をそのまま偽らず表現していると言えよう。
「絵を見るときくらいは、自分の視覚を自由にさせておいてやりたい」とまどさんは言う。表面をなどるのではなく、もっと奥にあるもの、事物がそこから生まれてきた混沌(カオス)へと向かう。
まどさんの詩を読むときも存在の奥にあるものを捉えているのかもしれないという観点で次の詩を味わってみよう。
どうして いつも
太陽 月 星
そして 雨 風 虹 やまびこ
ああ 一ばん ふるいものばかりが
どうして いつも こんなに
一ばん あたらしいのだろう
おすすめ度:
感服の一冊。
多くの人々に「ぞうさん」や「ふしぎなポケット」の詩で愛されるまどさん。彼の詩はいつも優しく、その中で「チカッ」と光を放つ瞬間に何度も出会います。そんな詩人の描いた抽象画の数々が、詩と共につづられています。言葉の世界の達人が、絵の世界で遊ぶとこうなる――剣の世界に生きた宮本武蔵の絵を観たときと同じ位の衝撃でした。言葉や名前の入る余地のない、まどさんの抽象画。「とおいところ」のタイトルのように、どこか私たちの知らない世界の風景を、まどさんは描いているように思います。だからこそ、詩を味わうように彼の絵をじっくり味わうのがいいのかなと思いながら読んでいます。
いつまでも手にとって読みたくなる絵と詩が詰まっています。何年も読み返していますが、未だに味わい尽くせない一冊。
詩人のこだわりのない抽象画
どれもみな抽象画であるのには驚いた。わかりやすい「ぞうさん」のうたを作る人がこんな分かりにくい絵を描くのはどうしてか。どんなつながりがあるのか。谷川俊太郎は言う。「過剰なほどに画面を塗りつぶし、抽象せざるを得ない言語化不能な内部の暗黒領域を外部へつなげようとする」すなわち心の中の言葉にはならないものを、むりにねじ曲げて言葉にしない。このような自分の内面風景をそのまま偽らず表現していると言えよう。
「絵を見るときくらいは、自分の視覚を自由にさせておいてやりたい」とまどさんは言う。表面をなどるのではなく、もっと奥にあるもの、事物がそこから生まれてきた混沌(カオス)へと向かう。
まどさんの詩を読むときも存在の奥にあるものを捉えているのかもしれないという観点で次の詩を味わってみよう。
どうして いつも
太陽 月 星
そして 雨 風 虹 やまびこ
ああ 一ばん ふるいものばかりが
どうして いつも こんなに
一ばん あたらしいのだろう
