親の「ぼけ」に気づいたら (文春新書) - 和書 - 子供と読む絵本の旅
斎藤 正彦

文藝春秋

グループ:Book /ランキング:13003
価格:¥ 788
発売日:2005-01 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
できることをやろうと思えた  (2008-11-20)
読みやすさや、わかりやすさで、この本はオススメできます。
「この本を読めば大丈夫」なんて事は絶対にありえませんが
覚悟を決め、向き合うための1冊として大変参考になりました。

2人目の子供が生まれた直後、自分の親がアルツハイマーとわかり
何をして良いかわからない状況なので、とりあえず何冊かの本を購入。

この本のおかげで、現在の「落ち着いた病状」が、それほど長くは続かないこと
今後、起こるであろう厳しい現実など、具体的な知識を得ることができました。
そう簡単に、覚悟が決まるわけではないのですが
本に書かれた厳しい現実を見据えることで、今を大切にすることの重要さや
皆で病気と向かい合うことで、良い状態を長く保てる可能性を知りました。

なので、何をすれば良いかわからない…という方の1冊目としてオススメです。
また、アルツハイマーは遺伝要素が強めの病気とも言われているので
自分自身や自分の子供達が、どう予防していくのかを考える簡単な知識も得られます。
自分勝手な感想ですが、時間を無駄にしないよう参考にしてもらえれば幸いです。

家族が認知症?、と思ったときに助けになります。  (2008-09-12)
良書だと思う。

ご両親、あるいは伴侶の方の言動がおかしい。
普通なときもあるのだが、時々理解しがたいことを言う…。さっき話をしたはずなのに、また同じことを聞かれる、単なる物忘れとは何か違う…。
といって病院に連れて行くほどでもないし、どこに相談したらいいかも分からないし…。
そんなときに、この本は助けになる。

ただし、マニュアル本ではないので、具体的にどうすればいいか、と期待して読むと「なんだ」となるかもしれない。

しかし、「ぼけ」あるいは認知症は早期発見・早期治療が、ほかの病気におとらず重要である。この本の中でもそれは強調されているが、私個人の体験から言っても、早ければ早いほど本人も家族も苦しまなくてすむ。本書が出て3年になるが、内容はまったく古びていない。

もうひとつ、この本を読んで楽になることは「家族だけで支えようとせず、社会的システムのネットで支える」という考え方だ。この考えに触れたとき、私は本当に心が楽になった。21世紀になったといっても日本は、まだまだ「家族が家族の面倒を見るのが当然」という価値観が支配的だが、それにとらわれるあまり家族が疲れ果ててしまい、共倒れになる危険性はきわめて高い。

そうなる前に、物忘れ外来を持つ病院や、地域の包括支援センターなどに連絡を取り、いざというときにあわてないようにすることが重要だが、そうした行動の入り口としても本書は、非常に適切だと思う。

もっと早く読みたかった…  (2006-04-11)
私は痴呆症の老人介護経験者でしたが、この本が出る前に介護は終わってしまいました。まったくの手探りと周囲の理解もない、もちろん介護保険制度も始まる前から介護が始まったので、本当につらかったです。この本を読んで、最初から最後まで「その通り!」で、この本をもっと早く読みたかったと心から思いました。何科のお医者さんに連れて行けばいいのか、どういうふうに説得したらいいのか、という初期に始まり、終末期のようすもわかりやすくて、その時々の介護の仕方というか心構えなどが備えやすいと思うので、自分用以外に友人たちにプレゼント用に余分に購入を考えています。


直接介護しない人もぜひ読むべき  (2005-08-20)
 本書は、介護をどうすればよいかのハウツーものではなく、いわゆる「ぼけ」とは何なのか、どのような基本的態度・考え方で臨むのがよいかという視点で書かれている。臨床医である筆者の経験から構成された、架空のある家族の初期から終末期までを順次たどっていき、その解説が加えられるという構成で、とてもわかりやすい。重いテーマにもかかわらず、著者のあたたかな視点により、いやな感じが少しも無く読める。
 新書版259ページの中に、疾患の種類・態様、診断、社会制度、介護のあり方など、必要な情報を過不足なく丁寧に整理して記述している。私は、TVなどの断片的情報で「ぼけ」の現象面だけを見聞きしていたが、この本を読むことで、基本的な理解は十分に得られたような気がする。オススメの一冊。

優しいお医者さまの元気の出る「ぼけ」入門  (2005-01-21)
すでに日本は「高齢社会」。親が、自分が、「ぼける」ということを考えざるを得ない時代になっています。
そういう、誰もが不安に思っていることに、豊かな臨床経験と確かな科学的知見をもとに、しっかりしたアドバイスが得られるのが本書です。
「せっかく介護するなら楽しくやろうではありませんか」
筆者のメッセージですが、親が「ぼける」というタフな状況に対して、なんと心強い応援メッセージでしょう。
「ぼけ」の諸症状やメカニズム、介護のコツ等を解説した本文も、具体例とともに平易な文章で書かれていて、わかりやすい。自分の親が「ひょっとしたら」と思っておられる方はもちろん、一般的な解説書としてもお勧めの一冊です。