オリーブの海 - 和書 - 子供と読む絵本の旅
Kevin Henkes(原著)
代田 亜香子(翻訳)

白水社

グループ:Book /ランキング:315410
価格:¥ 1,680
発売日:2005-08 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
オリーブの海  (2008-10-07)
まったく期待せず何の先入観もなく読んだからより感動した。
主人公が溺れそうになった後に感じる、生きていることへの実感がすごくリアルだった。
死んでしまった友達と生きている自分。違いはなんだったんだろう。
シンプルなストーリーだけどとても心に残る。人に薦めたい本だと思った。


湘南ダディは読みました。  (2007-11-25)
決して大評判になったわけでもないし、各書評で絶賛されたわけでもないのにたまたま読んだ人の記憶にはいつまでも残っているような作品がありますが、本作もそのような佳作。
 マーサはウィスコンシン州のマディソンに住む、両親と兄のヴィンス、3歳の妹ルーシーのボイル家の長女。物語は何週間か前に交通事故で死んでしまったオリーブの母親が娘の日記の一部を夏休みの始まったある日、マーサに届けにくるところから始まります。オリーブは学校では誰とも付き合うことのない目立たない女の子で、マーサ自身もほとんど口をきいたこともありませんでしたが、なんとその日記にはオリーブは小説家になって海が見えるところに住みたいし、新学期になったらマーサと友達になりたいと書かれていたのです。マーサがびっくりしたのは、誰にも話していないのですが、自分も本当は小説家になりたいと考えていたし、この夏休みには一家でケープコッドの海辺にある祖母、ゴッビーの家で過ごすことになっていたからです。
 マーサはゴッビーが大好きです。ゴッビーもこの多感な孫娘を特にかわいがっています。ゴッビーは言います。ひょっとすると今年が一緒に過ごせる最後の夏休みになるから、これから毎日ひとつづつ、お互いに知らない自分のことを話し合おうと約束します。
このゴッビーが素敵です。匂いや味に対する感覚がなくなってきて着実に終焉にむかっている老いへの恐れ、それでも勇気をもって日々を過していこうとする気持ちを泣き言ではなく孫娘に素直に語りかけます。
 この夏にマーサは人を好きになること、溺れそうになって垣間見た生きるという意味、家族の愛などを彼女なりに体験し、一度本当の海をみてみたいといっていたオリーブのために小瓶に海水をつめゴッビーの家を去ります。そしてこの何週間で成長した自分を確認するように大きな声でただいまといって我が家のドアを開け、マーサの12歳の夏が終わります。


誰もが一度は通るシンプルな時代  (2006-02-01)
本当の友達って何?人は死んだら何処へいっちゃうの?私が生きていることの意味ってあるの?
そんなことを真剣に考えていた12歳の頃を思いだしました。ある意味、何事に対しても真剣に対峙していた時代だったと思うし、この時期に素敵な大人と出会えれば、宝物のような感受性を育むことが出来るのでしょう。
主人公マーサの妹ルーシーに注ぐ優しい眼差しが可愛らしい。

期待する以上でも以下でもない  (2005-09-06)
うーむ。悪くないけど微妙。

思春期にはまだ早い、12歳の少女が自分のフィルターを通して考える生と死。

甘酸っぱい要素が満載ながら、段落分けが頻繁で世界に入りきるところまで行かないところで、話が変わる。

内容も物事の上辺をなぞってる感があり。

期待するところ以下でもないけど、以上のものでもなし。


オリーブの海  (2005-08-19)
 この本の主人公はオリーブではない。オリーブというのは、事故で亡くなったクラスメートの名前だ。ある日、そのオリーブが亡くなった後で、主人公の少女はその子が書いたメモを受け取る。その時から、その少女にとって、ほとんど話すこともなかったオリーブが、生きていたときよりも現実感を伴って少女に迫ってくることになる。主人公の少女が十二歳なので、その年頃の子たちが読むと、主人公に感情移入しやすくて良いかと思う。主人公にとっての「特別な夏」の物語だ。