おすすめ度:
表紙が取れるほど読みました
~懐かしい一冊です。今でも実家で大切にしまわれています。
買い与えられたのは小学校2年生の頃。漢字が多いのも何のその、心は悟空に
釘付けでした。
不思議な生誕、限りのある命に涙しての旅立ち、意外に純粋に学を喜ぶ。
師匠の教えに踊り出してしまう悟空から、私は学ぶことの喜びを教わったと
思っています。
~~
西遊記は悟空の冒険活劇というだけの物語ではありません。
読んでいると、中国人の死生観や、道教の風習、倫理観なども自然に理解できる
おもしろいおまけもついてきます。あの世にまで役人のヒエラルヒーがあるのは
感心させられますよ。
暴れん坊ですが、情に厚く、心はひたむき。ずるい八戒にころりとだまされる師
~~
匠三蔵に手を焼きながら、一心に師匠を慕う悟空に胸が熱くなりました。
(現実の玄奘三蔵はものすごく才気の走った人物だったようですが)
後に、小野忍氏・中野美代子氏の手になる完訳を読みましたが、この福音館の本も
かなり忠実に訳していること(その代わり、長い詩など、子供には飽きられるよ
うな要素は削除してありました)を感じました。
~~
その意味で、ものすごく、お勧めです。
「歩きながら本を読むんじゃない!」と行く先々で大人たちに叱られながら、通学
途中にも、休み時間にも持ち歩き、100回以上は間違いなく通読しました。
糸がほつれて表紙がはずれた後も、テープで補強。
たぶん、一生大切にする本です。~
波瀾万丈の冒険記
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