どうぶつたち - 和書 - 子供と読む絵本の旅
まど みちお
安野 光雅
美智子

すえもりブックス

グループ:Book /ランキング:20404
価格:¥ 2,100
発売日:1992-09 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
地球:無限といっていいほどの生き物たちみんなのふるさと  (2006-05-03)
タイトルは、まど氏の「ひとこと」からです。
国際アンデルセン賞の作家賞を獲得した絵本。まど・みちお詩/美智子選・訳とあるので、家名もなく唐突に、美智子とはなにものぞ?と思っていたら、美智子皇后だったので、驚いた。
すべての生き物たちを見つめる視線、素朴な表現法がなんともいえない。心も日本語も、ふるさとへかえったような気持ちになりました。
英語は離れてから久しいので、英訳のよさを味わうのは、むずかしそう。ともあれ、シックなベージュの基調に白で浮き出した安野光雅氏の画と、豪華キャストであるが、素朴な詩、まど・みちおの世界では、すべての生物たちにそっと命が点じられる。夕焼け空を背景に、赤トンボを追っかけていた頃を思い出す。私たちは肉食なので、他の生物を殺生しなければ生きていけなくなった。けれど、アイヌ人のように、熊のように、鮭を殺生するにも最小必要限度にとどめておけば、地球環境破壊などは、おきなかったのに。
きれいごとではなく、昔の人は生態系のバランスをくずさない共存共栄の大切さを知っていたという気がしてなりません。


美しい国際本  (2003-12-26)
左ページにまどみちおさんの詩、右ページが美智子さまの英訳になっています。
個人的な経験ですが、日本語で感動した詩を英語で読んでがっかりしたり、英語で感動した詩を日本語で読んで、がっかりしたことが多々あります。

「詩」は、内容というより、むしろ言葉の響き、言葉の美しさをあらわすものですので、原語の感動をそのまま、翻訳するのは無理なのかと、半ば納得していたのですが、この本を読んで、目から鱗でした。
まどみちおさんの、言葉ひとつひとつの響きが英語になっても全く失われていません。こんな翻訳があるのだろうかと感動というより呆然としてしまいました。

思えば美智子さまは優れた和歌もお詠みになるなど、日本語のすばらしさを熟知されています。日本語を充分に知っているからこそできる英訳なのでしょう。英語の単語ひとつをとっても、その選び方には繊細さと慎重さがにじみでているように感じられました。
まさに、日本語力あってこその英語力...真の国際文化というものを、垣間見た気がしました。