シヴィリゼーション 小津安二郎の愛した映画 [DVD] - DVD - 子供と読む絵本の旅


WHDジャパン

グループ:DVD /ランキング:13259
価格:¥ 1,980
発売日:2008-06-20 /通常24時間以内に発送

カスタマーレビュー
おすすめ度:
反戦映画の先駆的作品  (2008-12-01)
反戦映画の名作というと、『西部戦線異状なし』(ルイス・マイルストン監督・1930年)がよく知られていますが、それに先立つこと14年、サイレント時代にこれほど強烈に戦争の惨禍を描き、平和を訴えた作品があったとは…。名誉欲に駆られて戦争を始めた支配者たちの傲慢、情け容赦無く戦場に駆り出される男達、戦火に巻き込まれる民衆の悲惨…。後の反戦映画の基本的なプロットがこの作品において初めて出されたといってよいでしょう。『西部戦線異状なし』も確実にこの映画の影響を受けていると思います。劇中でキリストに戦禍の現実を見せられた皇帝が激しく良心の呵責に苦しむシーンは、現代から見ればあまりにファンタジックで理想主義に過ぎるきらい(このあたりが時代を感じさせるのですが)がありますが、映画の青春期における製作者たちのピュアな情熱が感じられます。

サイレントの名作  (2008-08-05)
先に同社(WHD)から発売されている『死神の谷』とはまた別の意味で映画史に残る傑作にして大作であります。 まず最初に現在の映画ファンが驚かされるのは登場するエキストラの『質』と『量』でしょう。
その他大勢…名も無き兵士や民衆がそれぞれきっちりと『意味』のある演技をしています。

何より印象的なのは小さな子供達の表情と演技でトーキー以降…現代の作品でもこれだけ細かい芝居をエキストラの子役にさせた映画はまず無いんじゃないでしょうか?

人間ばかりでなく死んでしまった主人を起こそうとする軍馬や飼い主の傍らを離れ様とはしない犬等、動物にも細かい演技をさせているのには驚かされます。

最後に…テーマとしての反戦をファンタジー…キリスト教的な奇跡劇として描かなけれは成らなかったところに監督の本当の苦悩が在った…と観るのはうがち過ぎでしょうか?