Out to Lunch - ミュージック - 子供と読む絵本の旅


Toshiba EMI

グループ:Music /ランキング:4367
価格:¥ 1,160
発売日:1999-03-17 /通常24時間以内に発送

曲目リスト
1.Hat and Beard
2.Something Sweet, Something Tender
3.Gazzelloni
4.Out to Lunch
5.Straight Up and Down
レビュー(Amazon.co.jp)
   伝統と革新、調性と無調性、インとアウト。ちょっと難しい話になるが、前者はオーソドックスなジャズ、後者はオーネット・コールマン以降の前衛ジャズを説明するときによく使われる言葉である。
   チャーリー・パーカーのコピーからスタートしたエリック・ドルフィーは、当初伝統的なスタイルのジャズマンだったが、最後はフリー・ジャズの入口にまでたどり着いた。しかも36歳の若さで病死したため、もし彼が長生きしていたらどんな音楽をやっていたのだろうと興味がつきない。
   そのヒントを与えてくれるのが、1964年にブルーノートで録音した本作だ。ドルフィーにはめずらしいコンセプト・アルバムで、全曲オリジナルを演奏している。抽象画を見ているような気分になる独特の世界は、伝統と革新、調性と無調性、インとアウトが一体となっていて、聴く者を圧倒する。トニー・ウィリアムス、フレディ・ハバード、ボビー・ハッチャーソンら当時の新主流派の面々も、ドルフィーの意図を理解して緊張感みなぎるプレイを繰り広げる。(市川正二)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
完璧な音楽  (2008-09-18)
 めったにない完璧なアルバム。個人的には、J・コルトレーンの「至上の愛」、O・コールマンの「ゴールデン・サークルVOL.1」と共に60年代フリー系3大アルバムの一枚。そしてもっとも自由なアルバム。他の2枚はリーダーのサックスとリズムの主従関係がはっきりしているのに対して、本作はメンバー全員が主役と思えるほど、すべてのメンバーが演奏中に強烈な自己主張をしているのがよくわかる。

 さらには色彩感が強烈。バスクラ、フルート、およびアルトを持ち替えるリーダーに、閃光のやうなアクセントを加えるのがハッチャーソンのヴァイブとウィリアムスのドラムス。もちろんデイヴィスのベースとハバードのトランペットも十二分の存在感を示す。しかも抜群のユーモアのセンスも巧みに織り込まれている。これはモダンだとかフリーだとかの、どうでもよい分類を超越したもっとも刺激的かつ個性的な不滅の音楽。発表されて40年以上たっても全く色褪せていないばかりか、ますます光輝いている。必聴です!!!



表現力  (2006-08-25)
ライナーノーツを読むとやはりそこに書いている人の表現力はすごいなと思います。
私がこのアルバムについて書きたい事は、やはりjazzは複雑でずっと聴き続けていきたいと思い、
そして即興風の演奏からメロディアスな場面にくるとやはりほっとするなということです。

みな感じてはいるが書けないこと  (2005-11-04)
 ドルフィーのバスクラの「音」のことである。よく「馬のいななき」などと表現されるが、そう聴こえるだろうか? わたくしにはそうは思えない。そう、もっと下品なモノ・・・はっきり書いてしまうと、オナカの調子のわるいときに、お手洗いで勢いよく放出されるアレである。わたくしにはドルフィーの音はアレにしか聴こえない。そしてドルフィーのアルバム中、それを最も思い出させる音がこのアルバムだと思うのだが、いかがだろうか?

和み系  (2005-09-06)
フリージャズらしく不気味な雰囲気の音がなっているんですが、旋律のせいか、リズムがいいのか、ビブラフォンが入ってるからなのかなんなのかわかりませんが、これは不思議に聞いてて気持ちいい音楽なんですよね
コルトレーンなんかは逆に気持ちが高ぶるんですが、これは自分の中で和み系な感じです

異次元のアルバム  (2005-08-14)
一聴してピンとくる音を出す人を挙げるとするなら次の3人が思い浮かぶ。
マイルス・デイヴィス、ジミ・ヘンドリクス、そしてエリック・ドルフィー。
(勿論チャーリー・パーカーもゲッツもコルトレーンもオリジナルではある
けれど、実はそれっぽく演奏することはできて、フォロアーの多さがそれを
物語っている。その意味で最初に挙げた人のオリジナリティは歴史から完全
に孤立していると言える)

さてドルフィーだ。神がかったソロには本当にゾクゾクする。
人間の吐き出す音が、これほど聴く者の全神経の緊張を強いることができる
という驚きとスリル。そんな最高にカッコイイ音を多く残しているドルフィー
の中でも『OUT TO LUNCH』は少しヘンなアルバム。

ヘンとしか形容できないほど、何処かがおかしい。何かがズレてる。
そんな「よくわからない」感、あるいは、宙づり感。
このセッションだけ異次元で録ってきたような感覚。

気持ちいいんだけど、深入りするのを躊躇してしまうのは何故?
このアルバムの存在自体に疑いを持ってしまうような奇跡がここにあります。