Return to Forever - ミュージック - 子供と読む絵本の旅


Universal Japan

グループ:Music /ランキング:2113
価格:¥ 2,012
発売日:1999-11-16 /通常24時間以内に発送

曲目リスト
1.Return to Forever
2.Crystal Silence
3.What Game Shall We Play Today?
4.Sometime Ago/La Fiesta
レビュー(Amazon.co.jp)
   70年代に入って、ジャズは大きな転換期を迎えた。マイルス・ディヴィスがエレクトリックジャズの可能性を追求する一方、60年代に大きな潮流となっていたフリージャズが行き詰まりを見せ始めたのだ。
   そうしたなか、チック・コリアは、アコースティックサウンドとエレクトリック楽器を無理なく融合させると同時に、メロディアスで親しみやすい曲想をもったこのアルバムを制作、世に問うた。明るく開放的でありながら高度の演奏力から生まれる心地よい緊張感をもったこの作品は、たちまち多くのファンの心をつかみ、ジャズアルバムとしては異例の大ヒットとなった。そしてこのアルバムを1つの転機として、70年代ジャズは、いわゆるフュージョン現象を迎えることとなる。(後藤雅洋)
カスタマーレビュー
おすすめ度:
新しいジャズミュージック創造の記念碑的アルバム  (2008-09-10)
マイルス・デイビスの変貌によりジャズはエレクトリックやロックとの融合化を目指すようになり、一方で前衛と呼ばれていたニュー・ジャズやフリー・ジャズが袋小路に入り、それまでのような衝撃力を持ち得ない時代に突入したとき、新たな方向性を示す音楽が登場した。マイルスの元にいたウエイン・ショーターがジョー・ザビヌルらと結成したウェザー・リポートとチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーがそれだ。リターン・トゥ・フォーエヴァーはおよそこれまでのジャズと違った心地よく親しみやすい楽想で、エレキ・ピアノがこれほど効果的にポジティブに聴けること自体が驚きでもあった。アルバム・ジャケットもジャズのイメージから程遠く、健康的で昼間の音楽という感じである。この当時チック・コリアの言葉で彼の考えを端的に表した言葉がある。それはフリー(ジャズ)に対する彼の答えでもあるが「フリーとは美に対する選択と決定である」というものだ。つまりフリーを自己目的化する傾向にあった当時の前衛に対する警句であり、同時にコリアの美意識を吐露しているのである。この後フュージョンを中心とした新しい時代のジャズが席捲することになるが、このアルバムこそその記念碑的ポジションを示した名盤といえよう。

ジャズ史の流れを決定的に変えた超名盤  (2008-09-06)
チック・コリアに関して多くの人に推薦したい作品の筆頭が、70年代ジャズに怒涛のフュージョン(今となっては懐かしい言葉です)・ブームをもたらすきっかけとなった、「かもめのチック(単純だけど何と美しいジャケットなのだろう!)」として神格化された本作。ジャズ史に燦然と輝く超名盤です。エレクトリック・ピアノの音色の魅力がこれほど耳を惹きつける作品はそうありません。しかし、電子楽器は意外や本作ではピアノと一部ベースだけ。聴き終わって、ジョー・ファレルのフルートとサックスやフローラ・プリムの声が印象に残りませんか。つまるところ、本作で展開されているのは決してロック化したジャズではなく、チックならではのラテン・リズムが強調された、正統派ジャズの延長だったのです。そのリズムが波のように寄せては返し、フローラの神秘的なヴォーカルがかぶさる1曲目、リズムの迫力全開の4曲目、一転して静謐な味わいの2曲目、そのどれもが素晴しいの一言に尽きますが、本作から1曲選ぶという難しい質問に答えるとすれば、3曲目になるのではないでしょうか。フルートがリードをとり(私はこのパートが自分で演奏したくてフルートを習い始めました)、その後チックのエレピがからんでくるあたり、そしてフローラのヴォーカル、それらが堪能できるこの曲を楽しめるなんて、人生捨てたものではないという幸福な気持ちに包まれます。是非1人でも多くの人にこの幸福感を味わってもらいたいと思います。

ジャズ界のみならずロック界にも衝撃をもたらした歴史的名盤  (2008-08-07)
72年発表。ジョン・マクラフリンのマハヴィシュヌ・オーケストラとチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーはジャズ界のみならず、ロック・ファンの人間にとっても必聴盤となっているが、本作がそのデビュー作にあたる。60年代後半からロックではジャズの融合を試みるグループが多数出現したが、このグループはジャズからロックの方へ歩み寄ったグループの一つと言える。メンバーはチックの他、スタンリー・クラーク(b)、ジョー・ファレル(fl、sax)、アイラート・モレイラ(Dr)、フローラ・ビュリム(Vo、per) となっており、クラークは自身でもロック・フィールドでの活躍が目立つこととなる。1.などは絶妙にうまいが、フルートが入っていることから初期キャラバン辺りをイメージさせ、また雰囲気も穏やかな曲になっており、特にジャズを意識することなくすんなりと聞ける。12分の大作であるため展開も複雑だが、心地よいエレピの音色が独特の陶酔感を与えてくれるためか難解な印象はあまり受けない。2.はサックスの音色のせいかロキシーの『アヴァロン』のラストを思い起こさせるムーディな曲。こんなところにも影響を与えているのか・・・と思わず驚く。3.はジャス/フュージョンっぽいポップなヴォーカル・ナンバー。女性ヴォーカルのバックで柔らかなフルートとエレピがコロコロと転がる。良くあるタイプの曲だが、それだけに安心して聞ける。4.は23分超えの超大作。前半では前衛的なフリー演奏を以外とポップに聞かせている。徐々に盛り上がって中盤からはヴォーカルも入る、ある意味でプログレ的な展開を見せるが、上品なジャズ・ロックといった趣向だ。
この作品を聞くとハットフィールズなどのカンタベリー・ジャズ・ロックがどこを目指していていたのかが良く分かる。

これを歴史的名盤と言わずして何をか言わんや  (2008-05-03)
『リターン・トゥ・フォーエヴァー』のアルバムは発売当時、ジャズ・ファンの間で賛否両論を巻き起こした後、大ヒットした作品です。従来の難解なジャズとは無縁のとても親しみやすいメロディを持っており、チック・コリアの作品の中でも一番好きなアルバムです。この作品が、フュージョン時代の幕開け、もしくはフリー・ジャズからフュージョンへのターニング・ポイントになったと感じました。

地中海に面したスペインの明るさが彼の音楽の至る所から聴き取れます。チック・コリアも最初、ラテンバンドからプロデビューし、その出自もあって、ここではラテン・テイストに彩られた生き生きとした演奏を繰り広げています。

チック・コリアのリーダー・アルバムであると同時に「リターン・トゥ・フォーエヴァー」というグループによる初の組み合わせによって生まれた斬新なアルバムですので、新グループ誕生によって生まれたジャズ界における化学反応だと思います。

チック・コリアの才能は勿論ですが、メンバーの個性あふれる音楽性がぶつかり触発されて更なるインプロヴィゼーションが生まれる過程において、このような後世にまで聴き継がれる名盤が生まれたのだと思っています。ジョー・ファレルの爽やかな音色のフルートや軽快なアルト・サックス、スタンリー・クラークのベース、アイアート・モレイラのドラムス、そしてフローラ・プリムのスキャットのからみは実に見事です。

ラストの名曲「Sometime Ago/La Fiesta」は、ラテンとボサ・ノヴァとジャズのテイストが交じり合い、重なり合い、互いに影響しあい、どんどん触発された音楽が展開されることで従来の音楽ジャンルでは捉えきれない魅力を内在したものとなったのです。
勿論、フュージョンというジャンルに分類してもいいのですが、少し前の時代を席巻したフリー・ジャズの難解さとは無縁の音楽という点に目を奪われると軽い印象を持ってしまいがちです。
物凄く奥が深いジャズで名盤の誉れが高いのは当然です。文句なし。

自由で軽い  (2008-04-30)
ジャケット通り、青い空を鳥が飛び回るが如くの軽快さをエレクトリックピアノの優しさが包みこみ聞いていてとても気持ちがいいです。
その一方でリズム隊は熱く聞き応えも充分あるのですが、あくまで雰囲気を壊さないのが凄い。そして僕が一番びっくりしたのはこれが1972年にレコーディングされたということ。もう35年も前のことなのに、全く古さを感じません。
ジャズやフュージョンに興味が無い人でも受け入れられるかなりの名盤だと思います。