評論・文学研究 - 和書 - 子供と読む絵本の旅
「残業依存症」から立ち直った、今の読後感 何人かの方が書いているのと同じように
子どもの頃は、誤解からずっと敬遠してました。
優等生の読書感想文御用達っぽかったし、
その感想からは、スローライフ的説教臭さも感じたし…

体調悪化と、我が子の出産に先立って、残業まみれの生活から足を洗い
(このご時世、かなりの勇気が必要でしたが)
ちょっぴりできた心のゆとりに、好きだった読書を再開した矢先、
文庫化にともない訳が新しくなったと知って読みました…

…本当に良いタイミングで出会いました。
子ども向けのファンタジーではありますが
私にとってはファンタジーとは思えないリアルさを感じました。
エンデすごいです。

もちろん、現実の社会にはモモのような
自分の代わりに、灰色の男たちから時間を取り返してくれる人はいません。
そこで、自分にとっての「人生の価値」を決め、せまり来る「時間どろぼう」と
実際に戦うのは自分自身なわけですが。

自分に科せられた仕事が1日に100だとしたら
「1日に120済ませれば、あとがラクになる」などと、誰もが一度は考えるはず。
でも現実には、翌日にもやっぱり仕事は100あって
永遠にラクにはならずに一生を終えてしまうんじゃないでしょうか…?

100の仕事を一生懸命やって、早めにその日の仕事を終える。
残りの時間は自分や家族のためにつかう。

それが実践できれば、この本の、本当の面白さが味わえると思います。
大人こそ、ぜひ。
モモ (岩波少年文庫(127))   モモ (岩波少年文庫(127))
大島 かおり(翻訳)
岩波書店
おすすめ度:
価格: ¥ 840
円 (税込み)
読みにくい 内容はともかく、翻訳のかんけいからか読みにくいです。ストーリー仕立てだから無駄な話しも多い。
ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス   ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス
三本木 亮(翻訳)
ダイヤモンド社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,680
円 (税込み)
19世紀の人々はこの大作をどのように読んだのだろう 文体は饒舌で情緒的、観念的。登場人物は歓喜し絶望し冷笑し絶叫する。その感情の起伏はジェットコースターのよう。

あらすじ的には父親殺しを巡る推理劇と言えなくもない。しかし、メインプロットとはどうみても無関係に思われるサブプロット、ディテール、登場人物が、要するに枝葉がこれでもかとばかりに繁茂している。いったい今読んでいるこの部分は、この大木の幹につながっているのだろうか?とたびたび不安になり、うんざりしてくる。
たとえば神の存在について登場人物が開陳する持論。それが、先述の「過剰な」叙述でもって延々と描かれる。

第5巻の大半が費やされる訳者による「解題」によって、そうした「うんざり」の大半が相応の意味付けを与えられはするのだが、もし解題なかりせばとんでもない徒労感が読後に残ったことだろう。

ところで、本書が世に出た19世紀ロシア(もくは欧州)の人々は、この大作をどのように読んだのだろう。
もちろん解題などないわけで、その中でこうした収まりの悪い「過剰な」エピソードやディテールをどう咀嚼したのだろうか。
少なくとも現代日本のスピード感や文化的問題意識においてはどうにも向きあうことのシンドイ諸々の内容も、当時のロシアの人々にとっては同時代性を持った切実なテーマとして捉えられたのかもしれない。
また振幅の激しい感情をもった登場人物のキャラ設定も、当時のロシアの「情緒」からすれば別段の違和感はなかったのかもしれない。
そうとでも考えなければ、この壮大すぎるストーリーをそのまま受け入れるなんてことは出来ようもないと思われてならない。

とはいえ、この作品に触れておくことは「読書経験」としては決して無駄ではあるまい。
その意味でも本書は一読の価値はある。
もう一度読め、と言われたら「ご勘弁を」かもしれませんけど。

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)   カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
亀山 郁夫(翻訳)
光文社
おすすめ度:
価格: ¥ 760
円 (税込み)
横山三国志が最初の三国志 違う作者の三国志を読むと、物語が全然違う。
横山さんの三国志が正しいと信じていた自分が懐かしく思います。

なんといっても、董卓がやせていることで有名ですが、絵が優しい。
歳をとらないし、顔の線が少ない。
ゆえに老若男女誰でも読むことが出来ます。

親が、"そんな漫画を読んで"と発狂することがあるかもしれませんが、文庫本で30巻あります。
それだけの巻数を把握できる頭を持つ子供ならばきっと頭脳明晰なはず。
母親を論破できるでしょう。

そんなことはいいとして、星2つ減らしたのは、
本書の解説があまりにも横山三国志に偏っているからです。
偏っているのが当たり前だと思うのですが、横山三国志が正しい三国志として解説しているので、違う三国志を読まない人は信じてしまう可能性が高い。
劉備が正義、曹操が悪でもいいのですが、どうせ三国志を堪能するなら、登場人物すべてが英雄扱いしてほしいと思ってしまいます。

横山三国志のファンなら持つべし。
横山光輝三国志大百科 永久保存版   横山光輝三国志大百科 永久保存版
潮出版社コミック編集部(編集)
潮出版社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,900
円 (税込み)
ハリーの勇気と知性 この巻は魔法省大臣がコーネリウス・ファッジからルーファス・スクリムジョールに交代したことの説明から始まる。前巻までにおいて、ファッジはヴォルデモート卿復活の警告を無視し、ハリーやダンブルドア校長と対立を続けた。その魔法大臣の交代により、いよいよ魔法省とダンブルドア率いる不死鳥の騎士団が団結してヴォルデモート卿に対抗すると思わせる展開である。
しかし、現実は違った。スクリムジョールは戦うポーズを示すためにハリーを利用しようとしているだけであった。それを見破ったハリーは毅然として協力を拒否する。表向き人間は変わったとしても、組織の体質が変わるものではないことを示している。
私は購入したマンション・アルス東陽町301号室が不利益事実(隣地建て替えなど)を隠して騙し売りされたものであることを知り、東急リバブル(販売代理)及び東急不動産(売主)に抗議した。その際の特徴は担当者がコロコロ変わることであった。中には社会人としてのマナーもどうかと思われる担当者もいた。
そのため、新しい担当者に期待する気持ちも皆無ではなかった。しかし、金太郎飴の如く不誠実な体質は変わらなかった。その経験があるため、過去を水に流して協力を求める魔法省大臣の依頼を拒絶するハリーは痛快である。
翻って日本の政治に目を向けると、総理大臣の就任時は支持率が上がるという奇妙な現象が続いている。一体、何に期待しているのだろうか。日本の有権者にもハリーの勇気と知性を学んで欲しいものである。

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)   ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)
松岡 佑子(翻訳)
静山社
おすすめ度:
価格: ¥ 3,990
円 (税込み)
大人になってから思い出す 20歳くらいの時に読んで、何が面白いのだろうと思ったのですが、
この本の最後の文章は、大人になった今でも、なぜか時々思い出します。
友達やかつての恋人を、今ではどこでどうしているかも知らない相手を、急に懐かしく思い出すことがあります。
そういうときに、少年が最後に書いていたことを思い出してたりして、結局彼は愛情深い人間だったんじゃないかなあと考えたりします。そういうとき、また読み返したくなります。
不思議な魅力を放つ一冊。やはり名作なのでしょうね。

1951年に『ライ麦畑でつかまえて』で登場してからというもの、ホールデン・コールフィールドは「反抗的な若者」の代名詞となってきた。ホールデン少年の物語は、彼が16歳のときにプレップ・スクールを放校された直後の生活を描き出したものだが、そのスラングに満ちた語り口は今日でも鋭い切れ味をもっており、ゆえにこの小説が今なお禁書リストに名を連ねることにもつながっている。物語は次の一節で語りだされる。

――もし君が本当に僕の話を聞きたいんだったら、おそらく君が最初に知りたいのは、僕がどこで生まれただとか、しみったれた幼年時代がどんなものだったかとか、僕が生まれる前に両親はどんな仕事をしていたかなんていう「デビッド・カッパーフィルド」調のやつなんだろうけど、僕はそんなこと話す気になんてなれないんだな。第1、そんなの僕自身退屈なだけだし、第2に、もし僕が両親についてひどく私的なことでも話したとしたら、2人ともそれぞれ2回ずつくらい頭に血を上らせることになってしまうからね――。

ホールデン少年は、教師をはじめとしてインチキなやつら(いうまでもなくこの両者は互いに相容れないものではない)と遭遇することになるのだが、こうした人物に向けられる風刺がきいた彼の言葉の数々は、10代の若者が誰しも味わう疎外感の本質をしっかりと捉えている。

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)   ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
野崎 孝(翻訳)
白水社
おすすめ度:
価格: ¥ 924
円 (税込み)
それなりの歳を取って読んでみると、その「考え方のプロセス」に大いに勉強になることが多かった。 本書はブラジルの大人気作家パウロ・コエーリョが書いた大ベストセラーで、コエーリョは数々のベストセラーを生み出して、ある雑誌の特集では「世界中で最も多く読まれている作家50人」のひとりに挙げられているというではないか。そして、その著作の中でも一番読まれているのが、この「アルケミスト」だ。

夢が実現する前に、大いなる魂はおまえが途中で学んだすべてのことをテストする。それは、夢に向かう途中で学んだレッスンを、お前が自分のものにできるようにするためだ。ここでほとんどの人があきらめてしまう。

 これは、われわれが砂漠の言葉で、「人は地平線にやしの木が見えたとき、渇して死ぬ。」と言っている段階なのだ。夜明けの直前に、最も暗い時間がくる。

私も最初に読んだのは、もう15年くらい前になるだろうか?
 その時は、単なる夢追い羊飼い少年のいい話をちりばめた小説ぐらいに読み終えてたけども、このたび、ふとした会話から「もう一回読んでみなはれ」と夢で見たので、買いなおしてみた。
 こんどはいろんな素晴らしい言葉にバンバン出会うことができました。

 「未来は神に属している。」 「人が何かを望むとき、全宇宙が協力して、夢を実現をするのを助けるのだ」
 
 今回、私もそれなりの歳を取って読んでみると、その「考え方のプロセス」に大いに勉強になった。「決心するということは、単に始まりにすぎないということだ。」

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)   アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
Paulo Coelho(原著)
その他
角川書店
おすすめ度:
価格: ¥ 580
円 (税込み)
その頃の実話のような雰囲気 衝撃的でドラマティックな展開があるわけではないが、とてもリアルな展開とキャラクターの人間臭ささがあるため、読後数ヶ月経った今も妙に生々しく記憶に残っている。あらゆる面で空虚に満ち、心情によって変化する情景は文学的。
ギャツビーが纏ったあの要素は誰しも投影できるモノだが、彼はとてもスマートで本物以上に魅力を放ちセクシーだった。

それにしても村上氏の翻訳は素晴らしく、ウッカリすると翻訳本ということを忘れてしまう程、紡いだ作品を丁寧に織り直している。
1922年、F・スコット・フィッツジェラルドは、「何か新しいもの、斬新で美しくて質素なもの、手のこんだ構成のもの」を書くと宣言した。それが、彼の代表作にして最高傑作である、『The Great Gatsby』(邦題『グレート・ギャッツビー』、または『華麗なるギャツビー』)だ。「ジャズ・エイジ」の光と影を描いた本書は、狂欄の1920年代の雰囲気をとらえた小説で、「アメリカの神話」の中で不動の地位を占めている。

   貧しさの中から身を起こし、裕福になったジェイ・ギャッツビーは、フィッツジェラルド、あるいはアメリカそのものにつきまとう、金や野心、貪欲さ、進歩主義信仰などの強迫観念を象徴する。
 「ギャッツビーは、緑の灯火を信じていた。お祭り騒ぎは、年々かげりを見せはじめているというのに、未来は明るいと信じていた。いざ、その時が来て、明るいはずの未来が素通りしていっても、たいした問題ではない。明日になれば今日より速く走ることができるし、大きく手を広げることもできるから…そしてすがすがしい朝が――」
   夢の実現と崩壊を描いたこの小説は、「アメリカンドリーム」に一種の警鐘を鳴らす作品なのだ。

   この小説は、デイジー・ブキャナンに対する、ギャッツビーのかなわぬ思いを描いたラブストーリーでもある。2人の出会いは、物語の始まる5年前。若きデイジーはケンタッキー州ルーイヴィルの伝説の美女、ギャッツビーは貧乏な将校だった。2人は恋に落ちるが、ギャッツビーが海外出征している間に、デイジーは、粗暴だが非常に裕福なトム・ブキャナンと結婚してしまう。

   戦争から帰ってきたギャッツビーは、なりふりかまわず、富とデイジーを追い求めることに没頭する。やがて、当初は目的にすぎなかった富が、デイジーを手に入れるための手段になっていく。
 「彼女の声は金でいっぱいだ」
   これは、ギャッツビーが、この小説の中でも特に有名なシーンで発する賛辞の言葉である。

   金持ちになったギャッツビーは、デイジーの住まう高級住宅地のイースト・エッグと、ロングアイランド水道を挟んで向かい合わせの地所に大豪邸を購入し、ぜいたくなパーティーを開いて、デイジーが現れるのを待つ。そして、彼女が登場すると、物語は、ギリシャ劇につきものの、悲劇的な様相を見せはじめる。かたわらで冷静な目で見ている隣人のニック・キャラウェイは、終始「コロス」を受け持つ。無駄のない文章、 洗練されたストーリー、透き通った文体。『The Great Gatsby』は優れた詩文でもある。

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)   グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
Francis Scott Fitzgerald(原著)
その他
中央公論新社
おすすめ度:
価格: ¥ 861
円 (税込み)
にわか まず通常の人間ならば新潮のほうを買ってるはずです。

こんな翻訳のを買ってる人間は流行りに流されて本を選ぶ
しかも本が本だけにタチの悪いスノッブです。

この本は聖書をよく読み耽り社会とは?国家とは?キリストとは?幸せとは?人生とは?人間とは?神とは?
そういうことを日常から追求している人じゃないと絶対に理解できない

今の日本の漫画ばかりみたり文字を追うことを読書だと勘違いしてるこの本を購入した皆さんは

典型的なエセ読書家ですね
カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)   カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)
亀山 郁夫(翻訳)
光文社
おすすめ度:
価格: ¥ 820
円 (税込み)
小説形式だが、十分に現実的。逆に実務経験が無い人には理解が難しいほど。 小説形式で、プロジェクトがなぜ締め切りどおりに進まないのか、対処はどうしたらいいのかを教えてくれる良書。TOCに興味がある人にはお勧めの本。
MBAの授業形式をとっているので、MBAを持たない僕にもMBAの授業ってこういう風に進むのかぁ(また、逆に進まないのか)という参考になった。
仕事をしている人、プロジェクトをかかえていう人はぜひ読んでみて欲しい。
反対に、学生とかプロジェクトをかかえたことの無い人には、実体験や問題意識が少ないだろうから、この本の本質的な理解が難しいのではないだろうかと感じた。
   ベストセラー『ザ・ゴール』に続くゴールドラット博士によるシリーズ待望の4作目。テーマはTOCによるプロジェクトマネジメントである。

   本書でも一連の作品と同様に、既存の手法が通じない経営問題に直面する主人公がTOCに出あい劇的な成果をあげるという、「コストワールド」から「スループットワールド」への転換を興味深く描き出している。その「世界」を体験させてくれる大きな役割を果たすのが、定番の小説スタイルといえよう。

   ストーリーは、大学のエグゼクティブMBAのクラスを舞台に繰り広げられる。主人公の教授と、各業界から現行のプロジェクトの納期短縮といった使命を帯びて集まったプロジェクト・リーダーらが、議論を戦わせながら現実的なソリューションを求めていく。

   プロジェクトの問題点はここで総ざらいされる。納期直前まで作業を始めない「学生症候群」、結局は無駄になる「セーフティー(時間的余裕)」、あるいはクリティカルパス以外の作業の開始時期、プロジェクトの評価基準などだ。TOCはそれらを見事に解決するが、同時に、クリティカルパスの変化やマルチタスク(掛け持ち作業)による人的リソース不足といった実行段階の問題を解く新たな視点も要請する。それが「クリティカルチェーン」である。

   謎解きのような展開にはやや焦らされるが、具体的な事例をもとにプロジェクトマネジメントの基本を順に追うことができるのはよいトレーニングになる。エッセンスがつまった部分としては、取引先との納期の交渉シーンなどが見ものである。読者を限定しない1冊で、これでTOCはさらに浸透するだろう。(棚上 勉)

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?   クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
エリヤフ ゴールドラット
三本木 亮
ダイヤモンド社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,680
円 (税込み)
アイテム数:62752/ページ数:6276  次ページ