おとなの絵本 - 和書 - 子供と読む絵本の旅
”死”に対してどう向っていくのか この本は花や木ではなく”葉っぱ”、そこに魂を吹き込むことでフレディの一生を描いている。
死にもさまざまなものがあり、それを受け入れるのはいくつになっても難しいものだと思う。
しかし、死とは必然的なことであり、またそれを受け入れるための過程まで示されているように思う。
この本の前書きに「死別に直面した子どもたちと 死に対して的確な説明ができない大人たち 死と無縁のように青春を謳歌している若者たちetc... へ贈る。」とある。
絵本だからといって決して子どものためだけの本ではないことを端的表した言葉だと思う。

そして、フレディが最後に見る自分がいた大きな木。
フレディはこの木に感嘆するのだが、他の葉っぱ達が同じように感じたわけではないと思う。
精一杯生き、さまざまなことに向き合ったフレディだからこそ、見えたものなのではないかと。
そしてそんな人生にしたいと思わされる、”生”に向けた物語なのだとも感じた。

ただ単に”死”を伝えるだけではない。
死へ向って何をすべきかを見せてくれている素晴らしい一冊です。
   春に生まれた葉っぱのフレディが、自分という存在に気づき、成長し、「葉っぱに生まれてよかったな」と思い、「葉っぱの仕事」を終えて冬に土へとかえっていくまでの物語。

   死を怖がるフレディに親友のダニエルが答える。「変化するって自然な事なんだ…死ぬというのも 変わることの1つなのだよ」。フレディの番が来て、地面に降りたとき、初めて自分の命を作った木の全体の姿を見て、そこに永遠の命を感じる。そして、フレディ自身は知らなくても、やがて土にかえり木を育てる力になる――。

 「生まれること」「変化すること」が「永遠の命」へとつながる意味を、フレディとダニエルの会話を通してわかりやすく語りかけている。写真だけでは硬くなりがちのところを、ページをめくるごとにフレディの変化していく様子が、にじみのあるやわらかさで描かれ、バランスをとっている。著者はアメリカの著名な哲学者。子どもから大人まで、すべての年齢層向けの絵本。(加久田秀子)

葉っぱのフレディ―いのちの旅   葉っぱのフレディ―いのちの旅
Leo Buscaglia(原著)
その他
童話屋
おすすめ度:
価格: ¥ 1,575
円 (税込み)
亡き人からのプレゼント 私が家族のささいな悩みを打ち明けた時、ある方から頂いた本です。飼い主を亡くした犬(シロ)が心に穴があいたようなうつろいを抱き、それを乗り越えていく話でした。

頂いた時は「なぜこの本を」と思いました。その時は良い本だと思いましたが、特に心に残ることもなく書棚に置かれたままでした。その後しばらくして、その方が亡くなったという知らせが入りました。

私は亡き人のことを思い一度だけページをめくりました。その方が亡くなって初めて、優しいイラストとシンプルで暖かいストーリーが胸にせまってきました。受け止めていたはずの死を受け止めていなかったこと。私は、涙があふれ枯れてしまのではないかと思うほど泣き続けました。

それ以来、私はこの本を開いていません。強く生きていって欲しいという亡き人の思いを感じるからです。次に私がこの本を開くのは、今よりも多くの悲しみと喜びを人生から学んだ時でしょう。その時、またこの本を読んでみようと思っています。私にかけがえのないものを教えてくれた本です。
いつでも会える   いつでも会える
菊田 まりこ
学習研究社
おすすめ度:
価格: ¥ 998
円 (税込み)
私のサプリ  谷川さんの作品を購入したのは初めてですが元々、学校の教科書で馴染みがありました。素朴な言葉なのに心に響く、そんな作品を書いていらっしゃる方だと思っていましたが、この朝を読んで益々好きになりました。また吉村さんの写真もすごく好きで、特に印象深いのは花が露に濡れている様子。あれは本当に自然が好きな方ではな
いと撮れない逸品だと思っています。
あさ/朝   あさ/朝
谷川 俊太郎
吉村 和敏
アリス館
おすすめ度:
価格: ¥ 1,365
円 (税込み)
クリスマスにはぴったり 4歳の娘には少し難しいので、絵を見ながら私が『お話し』するように読み聞かせました。
それが娘のつぼにはまったらしく、何度も『お話し』してくれ、とせがんできました。絵がきれいなのも気に入ったようです。
娘が5歳になってから、クリスマスに家族でこの映画(英語版)を見たのですが、見終わった後、日本語のわからないダディにこの本を見せながら、ストーリーを説明していました。それが私の『お話し』の仕方と同じ!ちょっと笑ってしまいました。
クリスマスに読むにはぴったりのお話だと思います。
個人的には映画のできがすごくよかった、と思うので、映画を見た後原作を読むと、ちょっと期待はずれかもしれません。
   クリスマスイブの夜、眠らずにサンタクロースを待っていたひとりの少年が、ほかの子どもたちと一緒に北極点への旅に出る――これ以上に魅力的でエキサイティングな絵本の設定など考えられないだろう。そのうえ、そんな物語を描く作家には、クリス・ヴァン・オールズバーグ以上に才能ある芸術家は望みようがないだろう。彫刻制作の気晴らしとして、軽い気持ちで絵本を描きはじめた彫刻家のオールズバーグは、本書『The Polar Express』(邦題『急行「北極号」』)で1986年のコルデコット賞に輝いたのをはじめ、絵本で数々の賞を受賞している。この『The Polar Express』には、生命力と不思議が響きわたっている。
急行「北極号」   急行「北極号」
クリス・ヴァン・オールズバーグ
村上 春樹
Chris Van Allsburg
あすなろ書房
おすすめ度:
価格: ¥ 1,575
円 (税込み)
脅威。 私が初めて読んだエドワード・ゴーリーの作品が、これでした。
(近所の本屋の「大人の絵本コーナー」にありました。当然か?)

どこまでも書き込んである絵であったり、言葉遊びであったり、とにかく惹き付けられます。
日本語訳も、丁寧に考えられていて、非常に良いと念います。

表紙/裏表紙も、何か暗示しているような感じで…この方の作品は一度ハマると大変です。
   AからZまでが名前の頭文字についた子どもたち。登場と同時に次々と怪我や死に遭う。ただそれだけの、あっけなくも悲惨な話が、マザーグース風の2行ずつ脚韻を踏んだ軽快なテンポのうたに乗って進む、エドワード・ゴーリーの代表作。左ページに英語の原文、右ページに白黒のペン画、画の下にキャプションのような邦訳がついた、怖い絵本だ。

   階段から落ちる、びょうを飲む、火だるまになる、線路で圧死、沼でおぼれる、オノでグサッ、ケンカのまきぞえ…。26人の子どもたちは、実に26通りの事故や犯罪に遭って、死んでいく。ここまで正面から当然のように子どもの死を陳列されると、いったいこれは何?と考え込んでしまう。

   不幸の箱のような絵本なのに、繰り返し見たくなる。その魅力は、これら26人の子どもたちが、私たちの身代わりの人形(ひとがた)として悪魔払いをしてくれる、と思わせるからかもしれない。

   危険に満ちた遠出の後でも、ふつう多くの子どもは戻ってくるのだが、一見平穏な日常が、紙一重で死と隣り合わせていることを、きゃしゃな手足、無防備で無垢な表情の、ゴーリー描く人形(にんぎょう)めいたこのちびっ子たちが、気づかせてくれる。(中村えつこ)

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで   ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで
Edward Gorey(原著)
その他
河出書房新社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,050
円 (税込み)
大人のための絵本 白黒の絵だけなのに、
胸がしめつけられそうなほど悲しくて、切ない。
言葉がないからこそ、余計に胸に響くものがあります。
最後のページで気持ちが救われました。
大人のための絵本、です。
アンジュール―ある犬の物語   アンジュール―ある犬の物語
ガブリエル バンサン
ブックローン出版
おすすめ度:
価格: ¥ 1,365
円 (税込み)
漢文体 初めてゴーリーの本を手にしました。英文自体がそういうものなのでしょうが、和訳にわざわざ短歌形式にするという素直すぎる訳者は日本人が読者であるという配慮に欠けています。もっと考えて翻訳して頂きたい。
   風の強いとある冬の晩、館に妙な奴が闖入(ちんにゅう)してきた。そいつは声をかけても応答せず、壁に向かって鼻を押しあて、ただ黙って立つばかり。翌朝からは、大喰らいで皿まで食べる、蓄音機の喇叭(らっぱ)をはずす、眠りながら夜中に徘徊、本を破る、家中のタオルを隠すなどの、奇行の数々。でもどういうわけか、一家はその客を追い出すふうでもない。

   アメリカ生まれの異色のアーティスト、エドワード・ゴーリーによる、1957年初版の人気の絵物語。なんといっても、「うろんな客」の姿形がチャーミングで、忘れがたい。とがった顔に短足。お腹がふくらみ、重心が下にある幼児型が、稚拙な仕草をほうふつさせる。

   この客、傍若無人ながらも憎めないのは、多分、彼が無心に行動するからだろう。たとえば子どもにせよ、ペットにせよ、無垢で無心な存在に、手はかかるけれども案外私たちは救われているのでは。そう思うと、この超然とした招かれざる客には思いあたるふしがある、と深いところで納得させられもするだろう。

   白黒の、タッチの強いペン画と、文語調の短歌形式の訳が、古色蒼然としたヴィクトリア風館の雰囲気を、うまく醸し出している。明治時代の翻訳本のようなレトロ感も魅力。原文はゴーリー得意の、脚韻を踏んだ対句形式。どのページの絵も、これまた芝居の名場面のようにピタリときまって、子ども大人共に楽しめる絵本だ。(中村えつこ)

うろんな客   うろんな客
Edward Gorey(原著)
その他
河出書房新社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,050
円 (税込み)
問題作?傑作? ゴーリーは評価が二分しやすい作家だが、この作品ほど真っ二つに分かれるのはない。
全てを描かないからこそ何かを訴える絵、気味の悪い字体、そして破滅的な二人の人生。
冷静かつ冷酷な傍観者に徹したゴーリーの才を感じるが間違っても「マイ・ファースト・ゴーリー」にするべきではない(自分はそうだったのだがよく周囲から呆れられる)。

おぞましい二人   おぞましい二人
エドワード・ゴーリー
柴田元幸
河出書房新社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,050
円 (税込み)
友達の誕生日に贈りました 遠くに住んでいる友達の誕生日に贈りました。
余白がたくさんあったので、皆でメッセージを添えました。
歌詞もじんわりと温かいですし、添え書きできる余裕もあるので、贈り物に最適だとおもいます。

ハピハピバースディ   ハピハピバースディ
岡本 真夜
菊田 まりこ
学習研究社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,470
円 (税込み)
授業中に涙 今日、国語の授業で夏休みの本を借りに図書室に行ってこの本を読みました。(読むというか見る?)
友達が居るにもかかわらず泣いてしまいました。
良い本だと思ったので調べたらたくさんシリーズがあるんですね。
短い文なのにとても感動しました。
君のためにできるコト   君のためにできるコト
菊田 まりこ
学習研究社
おすすめ度:
価格: ¥ 998
円 (税込み)
アイテム数:339/ページ数:34  次ページ