文化人類学・民俗学 - 和書 - 子供と読む絵本の旅
経済・文化が曲がり角にいる現代に贈られたアイヌ神謡 「銀のしずく降る降るまわりに(Shirokanipe ranran pishkan)」というリフレインが印象的な冒頭の神謡をはじめ13編を、ローマ字によるアイヌ語と日本語を対訳にして収めています。

序において、著者は、アイヌがかつて自然のすべてと溶け合って日々を送っていた楽しく幸福な時代を想い、それらが失われつつある現代(大正時代)を憂えます。幸恵は、その楽しくも幸せな時代の謡を、後世に伝え、和人にも知らそうとこの書を編みながら、数え二十歳の生涯を閉じました。巻末に、彼女のことについて金田一京助の紹介があり、神謡について知里真志保の解説があります。

真志保(幸恵の弟、北大教授、文学博士)によると、アイヌ文学は、韻文物語(詞曲)と散文物語(酋長談)に分かれ、前者は神のユーカラ(神謡)と人間のユーカラ(英雄詞曲)に分かれ、さらに前者はカムイユカルとオイナに別れます。そして、それらがどんな背景のもとで生まれ、変化してきたかが解説され、中でも神謡について、その名称が各地で異なることとその意味と特徴が示されます。リズミカルで親しみやすいリフレインについても解説されます。二十数頁の論文ですが、アイヌ文学入門でもあります。

経済、文化が世界的に曲がり角にいる現在、このような神謡の世界に遊びながら、人間の未来、これからの自然と人間の関係などに想いを馳せることは意味のあることと考えられます。

アイヌ神謡集 (岩波文庫)   アイヌ神謡集 (岩波文庫)
知里 幸恵(翻訳)
岩波書店
おすすめ度:
価格: ¥ 525
円 (税込み)
「懐疑論者のための認知心理学」という分野における最重要文献にして古典であり開祖  The Skeptic's Dictionaryの自己欺瞞の項目にある「大学教授の94%は、自分が同僚より良い仕事をしていると考えている。大学生の25%は、自分が他人との協調能力では上位1%に入っていると信じている。大学生の70%は、自分が平均以上のリーダーシップを備えていると信じている。平均以下だと考える学生は、たった2%にすぎない。」は本書からの引用である。
 ほかにもテレンス・ハインズが書いた教科書、カール・セーガン最後の著作などにも、本書を参照し、引用して書いた章があるほどだ。
 
 これらのことからも本書の重要性は判るだろう。もちろん普通に認知心理学の領域でも古典的名著である。とくに人間の認知の機能そのものが、ニュートラルだと誤信を積み重ねてしまう仕組みになっていることを、実験を交えながら力強く示しているのだから。

 まさに誤謬・誤認・誤信形成の専門書なのだ。さらに読み物としても面白いのだから、もう大変だ。

 懐疑論者必読なのは当然である。実際に教材として採用している大学もあるようで、特別な知識が必要というほどではない。超常現象領域に関心を持つ向きは、立場に関わらず一読を推奨する。とはいえ昨今ではさらに洗練された類書も登場しているの、必読とまではいわない。
人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)   人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)
Thomas Gilovich(原著)
その他
新曜社
おすすめ度:
価格: ¥ 3,045
円 (税込み)
作者の『筆力』に感嘆した 5つの大陸で
異なる発展を遂げた人類。
なぜ、異なる発展を遂げたのか?という疑問を考察する一冊。

その実、作者ジャレド・ダイヤモンド教授の文章力というか、読者を
惹き付けて「次のページへと引き込む”筆力”」に感嘆しました。

確かに、他のレビューにもあるように、切り口や発想、論理展開や
未知の知識が綴られる本書。
同時に、この著者ジャレド氏の筆力がなければ、本書は成立しなかっただろう。
なぜなら、上・下巻におよび膨大な情報量をここまで読ませて感動させるー。
その筆力こそが、1998年度のピュリッツアー賞獲得の理由(わけ)だと感じた。
良書です。
銃と軍馬―― 16世紀にピサロ率いる168人のスペイン部隊が4万人に守られるインカ皇帝を戦闘の末に捕虜にできたのは、これらのためであった事実は知られている。なぜ、アメリカ先住民は銃という武器を発明できなかったのか?彼らが劣っていたからか?ならば、2つの人種の故郷が反対であったなら、アメリカ大陸からユーラシア大陸への侵攻というかたちになったのだろうか?
否、と著者は言う。そして、その理由を98年度ピューリッツァー賞に輝いた本書で、最後の氷河期が終わった1万3000年前からの人類史をひもときながら説明する。はるか昔、同じような条件でスタートしたはずの人間が、今では一部の人種が圧倒的優位を誇っているのはなぜか。著者の答えは、地形や動植物相を含めた「環境」だ。
たとえば、密林で狩猟・採集生活をしている人々は、そこで生きるための豊かな知恵をもっている。だが、これは外の世界では通用しない。他文明を征服できるような技術が発達する条件は定住生活にあるのだ。植物栽培や家畜の飼育で人口は増加し、余剰生産物が生まれる。その結果、役人や軍人、技術者といった専門職が発生し、情報を伝達するための文字も発達していく。つまり、ユーラシア大陸は栽培可能な植物、家畜化できる動物にもともと恵まれ、さらに、地形的にも、他文明の技術を取り入れて利用できる交易路も確保されていたというわけだ。また、家畜と接することで動物がもたらす伝染病に対する免疫力も発達していた。南北アメリカ、オーストラリア、アフリカと決定的に違っていたのは、まさにこれらの要因だった。本書のタイトルは、ヨーロッパ人が他民族と接触したときに「武器」になったものを表している。
著者は進化生物学者でカリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部教授。ニューギニアを中心とする長年のフィールドワークでも知られている。地球上で人間の進む道がかくも異なったのはなぜか、という壮大な謎を、生物学、言語学などの豊富な知識を駆使して説き明かす本書には、ただただ圧倒される。(小林千枝子)
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎   銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
Jared Diamond(原著)
その他
草思社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,995
円 (税込み)
作者の『筆力』に感嘆した 5つの大陸で
異なる発展を遂げた人類。
なぜ、異なる発展を遂げたのか?という疑問を考察する一冊。

その実、作者ジャレド・ダイヤモンド教授の文章力というか、読者を
惹き付けて「次のページへと引き込む”筆力”」に感嘆しました。

確かに、他のレビューにもあるように、切り口や発想、論理展開や
未知の知識が綴られる本書。
同時に、この著者ジャレド氏の筆力がなければ、本書は成立しなかっただろう。
なぜなら、上・下巻におよび膨大な情報量をここまで読ませて感動させるー。
その筆力こそが、1998年度のピュリッツアー賞獲得の理由(わけ)だと感じた。
良書です。
銃と軍馬―― 16世紀にピサロ率いる168人のスペイン部隊が4万人に守られるインカ皇帝を戦闘の末に捕虜にできたのは、これらのためであった事実は知られている。なぜ、アメリカ先住民は銃という武器を発明できなかったのか?彼らが劣っていたからか?ならば、2つの人種の故郷が反対であったなら、アメリカ大陸からユーラシア大陸への侵攻というかたちになったのだろうか?
否、と著者は言う。そして、その理由を98年度ピューリッツァー賞に輝いた本書で、最後の氷河期が終わった1万3000年前からの人類史をひもときながら説明する。はるか昔、同じような条件でスタートしたはずの人間が、今では一部の人種が圧倒的優位を誇っているのはなぜか。著者の答えは、地形や動植物相を含めた「環境」だ。
たとえば、密林で狩猟・採集生活をしている人々は、そこで生きるための豊かな知恵をもっている。だが、これは外の世界では通用しない。他文明を征服できるような技術が発達する条件は定住生活にあるのだ。植物栽培や家畜の飼育で人口は増加し、余剰生産物が生まれる。その結果、役人や軍人、技術者といった専門職が発生し、情報を伝達するための文字も発達していく。つまり、ユーラシア大陸は栽培可能な植物、家畜化できる動物にもともと恵まれ、さらに、地形的にも、他文明の技術を取り入れて利用できる交易路も確保されていたというわけだ。また、家畜と接することで動物がもたらす伝染病に対する免疫力も発達していた。南北アメリカ、オーストラリア、アフリカと決定的に違っていたのは、まさにこれらの要因だった。本書のタイトルは、ヨーロッパ人が他民族と接触したときに「武器」になったものを表している。
著者は進化生物学者でカリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部教授。ニューギニアを中心とする長年のフィールドワークでも知られている。地球上で人間の進む道がかくも異なったのはなぜか、という壮大な謎を、生物学、言語学などの豊富な知識を駆使して説き明かす本書には、ただただ圧倒される。(小林千枝子)
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎   銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
Jared Diamond(原著)
その他
草思社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,995
円 (税込み)
大好きな漫画に 漫画が読みたい〜!と言い始めた1年の娘のために購入。
どうせ読むなら・・。と与えてみましたが大ヒット。
放っておいたら何時間でも読み続けています。娘にとっては”ただのおもしろい漫画”
なので、知らず知らずのうちに語彙が増えているようです。
”急いてはことを仕損じる”のページには失敗に関係のあることわざ。
”花より団子”のページには花のつくことわざ。
がまとめられていたり、”このことわざの生まれ”なども紹介してあり
ことわざ辞典としてしっかりとまとめられています。
四字熟語、ことわざ、慣用句。どれも漫画のストーリーも面白くできています。

ちびまる子ちゃんのことわざ教室 (満点ゲットシリーズ)   ちびまる子ちゃんのことわざ教室 (満点ゲットシリーズ)
さくら ももこ
島村 直己
集英社
おすすめ度:
価格: ¥ 798
円 (税込み)
懐かしい! 小さい頃私が好きだった本です!私はこの本でことわざを覚え、ことわざの面白さを知りました。自分の子供にも是非読ませたいと考えてます。
子供はもちろん、大人が読んでもためになりますよ。ことわざには上手に生きていくための術がたくさん詰まってるって思いますから。
ことわざ絵本   ことわざ絵本
五味 太郎
岩崎書店
おすすめ度:
価格: ¥ 1,050
円 (税込み)
歴史は苦手でも 入試などの歴史や戦国もの時代小説など歴史は苦手です。
それは、自分とはかけ離れた人の世界だからです。小泉がやめて、安部になって、福田に
とか、100年後勉強するのか??って、世界は嫌い。。。でもこの本の中には
私たち身近なものの歴史が載っている
昔の風習が残っている事に触れ合った経験で謎だったことが、本を読むことで解消されました。民俗学に興味を持ちました
忘れられた日本人 (岩波文庫)   忘れられた日本人 (岩波文庫)
宮本 常一
岩波書店
おすすめ度:
価格: ¥ 735
円 (税込み)
わかりやすいです これから日本神話を学ぶ方や、記紀神話を読む前に読んでおくと参考になります。
1柱の神様に2〜4ページ程で説明されているので、とても読みやすく、ちょっと調べたい時にも辞書のように使えます。
また、祀られているいる主な神社も掲載されているので便利です。
現代日本人が忘れている歴史でもあり、知識として読んでおくのも良いと思います。
「日本の神様」がよくわかる本 八百万神の起源・性格からご利益までを完全ガイド PHP文庫 (PHP文庫)   「日本の神様」がよくわかる本 八百万神の起源・性格からご利益までを完全ガイド PHP文庫 (PHP文庫)
戸部 民夫
PHP研究所
おすすめ度:
価格: ¥ 660
円 (税込み)
編集者の心の温かさがあってこそ 「サンタクロースって、いるんでしょうか?」
質問をしてきたのは8歳の女の子。
誰もがその存在を信じ、そして大人になってその真実を知るサンタクロース。
さぁ、新聞社の編集者はなんて答えるか。


100年以上も前にあった、8歳の女の子と1人の編集者さんのたった1回のやり取り。
短い文章だけど、とても心に響くメッセージが込められています。
素朴な疑問に真摯に向き合った編集者の心の温かさがあってこそ、
このような不屈の名作といわれるものが出来上がるのだと思います。

毎年、クリスマスになると読まずにはいられない一冊。
これから親になる若い人には絶対に読んで欲しいです。
サンタクロースっているんでしょうか?   サンタクロースっているんでしょうか?
中村 妙子(翻訳)
偕成社
おすすめ度:
価格: ¥ 840
円 (税込み)
初めて手にしたが、後悔はない  藤原氏の作品を手にとったのは初めてだ。書店で目にして、つい、という感じ。
 長年のファンの方には見るに耐えない作品のようだが、初めてだと、割といける。私自身は本を読んで泣くタイプではないので、少々感傷的過ぎるかなーとも思うが、この程度の「昔はよかった」は許されるのでは?もっと悪質な、危険すら感じる「昔に帰ろう」が巷には満ちあふれている。
 今までの作品を知らず、表紙を見て気になった方は、買っても損はないと思う。
日本浄土   日本浄土
藤原 新也
東京書籍
おすすめ度:
価格: ¥ 1,785
円 (税込み)
アイテム数:9188/ページ数:919  次ページ