女性学 - 和書 - 子供と読む絵本の旅
惚れ惚れする文章。(あえて「間違い」も指摘) あいかわらず、素晴らしい文章です。
いちばん好きなところを挙げるならエピローグの、この辺。

「私たちにとっての媒体とは何か。それは、時間である、と私は思う。……つまり時間とは生命そのもののことである。生命の律動が時間を作り出しているにもかかわらず、私たちは時間の実在を知覚することができない。」

「時間の存在を、時間の流れを知るたったひとつの行為がある。時間を追い越せばよい。巡航する時間を一瞬でも、追い越すことができれば、その瞬間、私たちは時間の存在を知ることができる。時間の風圧を感じることができる。それが加速覚に他ならない。」

しかし、凡ミスを指摘させて頂きたい。
「加速覚は身体のどこで検出されているのか。それはなお明らかでない。」
「聴覚は、鼓膜に連結された小骨の先にある三半規管が振動を感受することによる。」

ここは「間違い」。
三半規管こそが、「回転加速度」を感知する部位。
「直線加速度」を感知する部位として「卵形嚢」「球形嚢」という場所がある。はず。
聴覚は三半規管ではなくて、「蝸牛」と呼ばれるカタツムリの殻状の所で感知している。

あと、
「煩雑になるのでその名前を挙げることはしなかったが、細胞にはいちいちその発見者にちなんだ名前がつかれている。医学部に入ると初年度の解剖学の時間にそれらを丸暗記させられる。」(P.159)
とあるが、解剖学の講義は3年次、早くて2年次から始まるのが現在の医学部のカリキュラム。

でも、「凡ミス」はあるとしても、良い本であることは間違いないです。
同じことを書いたとして、ここまで美しく書ける著者は他に居ないと思うから。
できそこないの男たち (光文社新書 371)   できそこないの男たち (光文社新書 371)
福岡伸一
光文社
おすすめ度:
価格: ¥ 861
円 (税込み)
女性用ですね  他の方のレビューにもありますが、女性用だと思います。私も理解できませんでした。また、著者の人間性も垣間見える本です。
会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール   会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール
福沢 恵子
勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン
おすすめ度:
価格: ¥ 1,512
円 (税込み)
傷ついたあなたへ―わたしがわたしを大切にするということ DVトラウマからの回復ワークブック この本は夫婦や恋人にDVの経験者が書かれた本で心温まる本でした、他にも傷つく時には
回復させる効果はあります。セルフカウンセリングには向いていますが、
人権擁護の面でも社会全体が取り組んでくれないと問題が解決されないのでは
傷ついたあなたへ―わたしがわたしを大切にするということ DVトラウマからの回復ワークブック   傷ついたあなたへ―わたしがわたしを大切にするということ DVトラウマからの回復ワークブック
レジリエンス
梨の木舎
おすすめ度:
価格: ¥ 1,575
円 (税込み)
驚き アニメ・特撮・子供向けの伝記がこんなにも男性社会に基づいて構成されていたとは。
アニメのヒロインは虚構だなあ、くらいには思っていたが、
ヒロインの性格、周囲の環境、役割に至るまで、これほど細部にわたって男にとって都合よく作られていたのは驚きです。

紅一点論―アニメ・特撮・伝記のヒロイン像 (ちくま文庫)   紅一点論―アニメ・特撮・伝記のヒロイン像 (ちくま文庫)
斎藤 美奈子
筑摩書房
おすすめ度:
価格: ¥ 819
円 (税込み)
恋愛・セックス・結婚に対するデタッチメントが女性には欠けていると主張している本。  ロマンチックラブイデオロギーに安易に寄り添う近代女性を語りつつ、2人の著者の恋愛・セックス・結婚・老後についての考察と覚悟を対談形式にまとめている本。「この男に選ばれたワタシ」が、「この男性に必要なワタシ」と考え方を変える事で、相手男性との関係において「主体性」を持とうとすることこそが、非主体的ではないのではないか?‥と疑問を投げかける。

 どういう男に選ばれるかは、当該女性にとっては「ピア」における自分のポジションを決定づけるものだけに、非常に大きな関心ごとである。本当はそんな事でピア内でのポジションは決まりはしないのだが、決まる‥と感じる女性のなんと多い事かとも2人は嘆く。

 男性的な価値観と行動原理がマトリックスのように錯綜する会社的・学校的社会で、女性が生きるという事はどういう事なのかを考え、悩みぬいてきたお二人なのだな‥と素朴に納得できる内容の本。

 しかし、著者らが述べている場面場面の対応や考え方は、著者ら独特のものであるので、本書を読んだ人が感化されて、本書に書かれているように振舞うのは相当にキケンを伴うことは知っておくべき。
結婚帝国  女の岐れ道   結婚帝国 女の岐れ道
上野 千鶴子
信田 さよ子
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,785
円 (税込み)
理想はどうした上野!? そう問いかける小倉さんの「嘘や!」という叫びに「それが現実ですから」と切って捨てる上野さん。

こんなにハラハラする本は私には珍しかった。

フェミニズムは衰退したか?といったテーマで「盛り上がってたときなんてある?」という上野。彼女の講座で学んでもやっぱり結婚したいという生徒さん達「可愛いカップ揃えたいもん」とは参った。

「結婚?理解できん」と世間に訴えかけてもやっぱり女性にとって生きにくい社会には変わりないじゃないかと途方に暮れて小倉さんひきこもり。

それにたいして「割とロマンティシズムがおありで」と上野さんは言うが、彼女は彼女で「それが現実」という諦観がにじみ出ているセリフを吐いていたり、先達の血で滲んでいるフェミニズムを今後どのような人たちが受け継いでいくのかが気になる。



ザ・フェミニズム (ちくま文庫)   ザ・フェミニズム (ちくま文庫)
上野 千鶴子
小倉 千加子
筑摩書房
おすすめ度:
価格: ¥ 714
円 (税込み)
全体的に当てはまると思う 自分を含めて女性ばかりの環境で何年か過ごしたため、
久しぶりに男性ばかりが周りにいる状況で意思疎通に困るハメに。
男性に自分の意思を伝えても「のれんに腕押し」(といえば聞こえはいいですが、実際は「舐めた態度」)のような感じだった経験、ありませんか?
なぜ彼らが自分にそのような態度をとったのか、それに対してどのような対応をとるべきか、
この本を読んでやっと理解できました。
職場でなくても、大学やサークルなどでの人間関係づくりにおいても役に立ちますよ。
会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ   会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ
坂東 智子(翻訳)
ディスカヴァー・トゥエンティワン
おすすめ度:
価格: ¥ 1,575
円 (税込み)
これは文化に対する暴力? 著者は文化は暴力だと言い放つ。
しかし、こういった考えが文化に対する暴力となってはいないだろうか。

例えばランドセルの色を男女別に色分けするのは「らしさ」の強要なので
色を統一しろなどという運動があるらしい。他にもそのような運動があるらしい。

しかしわざわざそういうことをする必要があるのだろうか?
なんといってもこれは文化に対する暴力である。
こういう文化に愛着・安心感を感じる人もまたいるというのに。(というか多数派である)

大事なのは文化を保持しつつ、ブらを着ける男性のような少数派に対しても
寛容でいられる社会を作ることではなかろうか。

それにしてもブラジャー研究家とはユニークである。
また、取材相手の男性と著者との関係も興味深いので☆三つにした。
ブラジャーをする男たちとしない女   ブラジャーをする男たちとしない女
青山 まり
新水社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,470
円 (税込み)
構成は理想的。 書物としての構成は理想的なものだと思います。

現代では、学生がインターネットを通じて様々な最新情報を
入手してしまうので、とても大変だとは思うのですが、
出来れば、何十年も前の外国の学者の説によらず、
○○白書にも、もちろんネット上の情報にも頼らず、
自らフィールドワークを行い、若い人に正しい情報と知識を伝えていって欲しいと思います。

遺伝子に関しては、まず第一にXY型(男性)・XX型(女性)以外の型は「医学上は異常」であること。
それらは治療が必要なクラインフェルター症候群等なのだから、
「性の多様さ」の証明には全然使えない、という点を、きちんと詳述して欲しかったです。
女性学・男性学―ジェンダー論入門 (有斐閣アルマ)   女性学・男性学―ジェンダー論入門 (有斐閣アルマ)
伊藤 公雄
国信 潤子
樹村 みのり
有斐閣
おすすめ度:
価格: ¥ 1,995
円 (税込み)
別の書き方はなかったか  私自身「性別分業の固定化」にははっきり反対の立場をとっている人間で、本書とそれほど意見を異にするわけではありません。けれども、いや、だからこそ、こうした「お手軽」系の入門書ぐらいはもう少し中立的な立場から書けなかったものか、と思ってしまいます。「ジェンダー」は現実には論争ただなかの事柄であり、その実情を踏まえれば入門書の書き手に「責任」というものがあるでしょう。もちろん完全な不偏不党は幻想だとしても、性別分業論者や「父性・母性の復権」論、「脳の性差」論といった、反対の立場の主張に相応の目配せをした記述はできたはずです。「ジェンダーフリー」派の意見だけをあたかも定説のように書くというのは、論争の成立をまるで認めていないと言わんばかりです(編集部による執筆者の選定に問題があったのでは?)。歴史認識論争などにも言えることですが、こういう姿勢が独善的な印象を強くし、結果的に離反者を続々と出すことにつながりはしないか、気にかかるところです。
ジェンダー (図解雑学)   ジェンダー (図解雑学)
加藤 秀一
海老原 暁子
石田 仁
ナツメ社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,365
円 (税込み)
アイテム数:1051/ページ数:106  次ページ