ノンフィクション - 和書 - 子供と読む絵本の旅
私怨から公憤へ 山口県光市で起きた極悪非道な母子殺害事件を克明に追って、時には警察と、時には司法・弁護士と、そして犯人と闘い続けた被害者の夫(父、以下夫で統一)の姿を描いたドキュメンタリー。

夫は最初、被疑者として扱われる。悲嘆の中にいる夫にとっては二重苦である。やがて犯人Fが捕まるが、Fが少年法の対象だった事がその後の裁判に影を落とす。当時の少年法ではFを極刑にする事は不可能に近い。夫は、「日本では被害者の人権が守られていない」と痛感し、「犯罪被害者の会」を結成する。また、裁判の席では、「Fが極刑にならなければ私がFを殺す」とまで言明した。裁判の傍聴に遺影を持ち込もうとして裁判官と争ったりもする。題名に則して言えば、それだけ夫の恨みが強かったと言う事だろう。

しかし、この事件は多くの公憤を併せ持つと言って良いだろう。警察の初動捜査ミス。裁判をイタズラに引き伸ばした司法行政。当時の最高裁の裁判官は厚生省入省後、"あの"社会保険庁長官を務めた人物で、この後批判を浴びて、退任した。デタラメぶりが分かると言うものだ。そして何と言っても許し難いのは、人権擁護を標榜してトンデモナイ詭弁を繰り返した弁護士達である。死後姦淫を「復活を願っての儀式」とFに陳述させるとは三百代言ここに極まれりと言うべきか。弁護士はあの麻原の弁護も務めている。

一つの事件・裁判を追いながら、様々な問題を提起するドキュメンタリーの秀作。
なぜ君は絶望と闘えたのか   なぜ君は絶望と闘えたのか
門田 隆将
新潮社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,365
円 (税込み)
溢れるばかりの愛・・・ 久しぶりに胸が熱くなった。
亡き妻との出会いから別れまでが、淡々と深い愛情で綴られる。
瞬く間にその優しさ・愛情に引き込まれ読みふけっていた。

巻末にある、次女が記した「父が遺してくれたもの」で、涙が溢れ出た。
著者の想いと、次女の想いが、見事にシンクロしたからだ。

読書後、個人的に、良い意味で妻・家族に優しくなっているように感じる。
そうか、もう君はいないのか   そうか、もう君はいないのか
城山三郎
新潮社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,260
円 (税込み)
文句なしにオススメ こんなに良い本を
今まで読んでなくて残念でした。
日本人が書いた自己啓発本は
どこか海外で書かれたものの
焼きまわしが多い中、
本書は全てが新鮮。
というのも、本書が書かれたのが
昭和時代だからかもしれない。

先代が築き上げた豊かさに甘えてしまい
日々謙虚に精進するということを忘れがちな
若き日本人が読むべき1冊。
「どんなに小さなことでも
昨日と同じことを今日は繰り返さない。」
本書でこの考えを再認識致しました。

私は松下氏の信念がいっぱいつまった
エッセイを噛締めるように読んだ。
人生が間違った方に行かないために
これからも何度も読むことになるでしょう。
   9歳からでっち奉公に出て、1代で松下グループを築き上げた立志伝中の人物であり、「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助は、経営者としては稀有といえるほど多くの著作を残している。本書は、PHP研究所の機関紙「PHP」に連載したエッセイをまとめたもので、見開き2ページの短編が120あまり載せられている。

   著者は戦前から、世の中の貧しさを無くすことを信念としてきた。そのために、物資を世の中に水道のように満たし、不自由をなくすことが生産者の務めであると考え、企業経営を行ってきた。さらに、身も心も豊かな社会を実現するためには、政治の果たす役割が極めで重要だとして、その充実を訴え続けてきた。このように、大企業の単なる経営者にとどまらず、高い理想を持ちその実現のために行動した著者だけに、本書で取り扱われているテーマも、いわゆる人生訓的なものから、仕事や経営の心得、政治への提言まで幅広い。

   本書の初版が出たのは1968年なので、すでに「古典」といってもよいが、その内容は決して色あせていない。それは、著者が時代によらない普遍的な真理を洞察していたからであり、また、著者の理想とした「身も心も豊かな社会」がいまだに実現していないからであろう。飾り気のない文体は、礼節を重んじ、謙虚に人に接することを常に説いた著者の人柄がにじみ出ており、思わず引きこまれてしまう。社会人だけでなく、大学生や高校生にも手にとってもらいたい。きっと何かを発見できるだろう。(戸田圭司)

道をひらく   道をひらく
松下 幸之助
PHP研究所
おすすめ度:
価格: ¥ 914
円 (税込み)
豪華メンバーにインタビュー  世界を牽引する各界リーダーへのインタビューをまとめたものである。名前を見ただけでも良くこれだけのインタビューが集まったと感心する。
 しかしながら、残念なことにポイント、ポイントの抜粋が多いので、内容は貧弱に感じてしまう。もう少し一人ひとりにページを割いて5冊くらいにした方が良かったのではなかろうか?かなりもったいないまとめ方をしている。
シークレットアドバイス-世界トップの企業家&CEOが明かした「私の働き方」   シークレットアドバイス-世界トップの企業家&CEOが明かした「私の働き方」
「フォーチュン」編集部(編集)
その他
幸福の科学出版
おすすめ度:
価格: ¥ 1,575
円 (税込み)
知覧からの手紙   知覧からの手紙
水口 文乃
新潮社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,365
円 (税込み)
祝、緊急増刷  2001年6月に初版が出て永らく品切れ状態でしたが、今年6月30日に増し刷りされ再び販売されることになり、これを待っていた身としては本当にありがたく思います。帯に「ネットで激賞の嵐、トレーダー永遠のバイブル!!、熱烈なラブコールに応え緊急増刷!!」とあり、この本の復刊を粘り強く角川書店に要望されてきた方々に心から敬意を表します。
 やはり評判どおりの読み応えで、ラインマーカーで色をつけた箇所は自分だけの箴言集となりました。付録としてリバモアの投資の鉄則がついており、本書の重要箇所をざっと復習できます。ここは本書の良いまとめとなっています。
 私個人として少し気になったのが、180ページ「リバモアは、自分の意識下の世界、つまり眠ることのない自分の精神を理解しようと、やむことのない努力を続けた。フロイトを研究し、ユングの論著を読みあさった。」という箇所です。フロイトとユングは無意識を研究した心理学者ですから、「自分の意識下の世界、つまり眠ることのない自分の精神」という訳は本当に正しいのかなあ、という思いです。ここの箇所が「自分の無意識の世界、つまり眠ることのない自分の魂を理解しようと、やむことのない努力を続けた。」というのなら筋が通るように思うのですが、どうなんでしょうか。
 まあ、いずれにせよ、リバモアはフロイトやユング、さらにアリストテレスまで読んでいたというのですから、やはり相場にかかわる者として心理学や哲学の勉強は怠れないなと思った次第です。
 良い本だと思います。皆さんにもお薦めします。
   母からもらった5ドルを手に家出同然でボストンを目指した14歳の少年が、徒手空拳からやがて巨万の富を築き上げる――。本書は「伝説の投機王」「ウォール街のグレート・ベア」などと称された相場師、ジェシー・リバモアがたどった破天荒な生涯を再現したものである。

   この物語をおもしろくしているのは、リバモアが市場で大胆な勝負をしかけ、巨額の利益を上げていくシーンの数々である。著者はその緊迫した投機的株取引の世界を見事に描きだしている。象徴的なのは、1929年の世界恐慌でのこと。主力銘柄の株価に「過熱し過ぎ」のサインを見たリバモアは、市場トレンドの変化を確信し、一気に「空売り」を開始する。経済環境は順風満帆、相場は強気一辺倒のなかでである。ひとり流れに逆行するリバモアは、周囲から狂気の沙汰とさえ受け止められる。が、やがてブラックマンデーが到来。大暴落した市場で株を買い戻したリバモアは、1億ドル以上の利益を得る。

   著者はリバモアを描くなかで、なぜこのような読みが可能だったのかに迫っている。クローズアップしたのは、リバモアの相場変動の数字から規則性を見抜く抜群の観察力や計数能力、あるいは寡黙さ、孤高、秘密主義といったスタイルである。また、売買のタイミングを原則化した「ピボタル・ポイント理論」や資金管理の法則など、リバモアが独自に築いた投資理論にも光を当てている。

   一方、そんなリバモアも幾度となく相場を読み誤り、何度も破産に陥っている。晩年は頭のさえも極度に衰え、最後はピストル自殺で人生を終えている。このひとりの相場師の物語は、相場で生きることの意味と、そこで成功するために何が必要かを告げている。著者はそれを、自分の中にわき起こる貪欲さや恐怖とどう闘い、冷静さや合理的判断をいかに保つかという点に収斂(しゅうれん)させている。トレーダーに限らず、ビジネスのあらゆる分野のリーダーに求められる資質が、ここに記されている。(棚上 勉)

世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)   世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)
Richard Smitten(原著)
その他
角川書店
おすすめ度:
価格: ¥ 2,310
円 (税込み)
わたくしも心臓病とたたかっています。  内臓疾患は人が外から見たのでは分かりません。そんな病をかかえておりますが
立派とはいえませんが50代をすぎて頑張って生きています。

 わたくしは10年ほど前からわたくしの描いたイラストを病気のお子様やご家族が
mailでプリントしてよいか、あるいは原画を描いていただきたいなどなどずいぶんと
わたくしのfairyの絵が皆様の手にわたっています。数は800程だとおもわれます。
触覚のついたかわいらしいものやきれいなangal motherのものなど種類は沢山あります。
 mailで心境を相談なさるかたもいらっしゃいます。一時はわたくしの体力に負えないときも
ありました。my websiteの一ページには重病のお子様の応援の言葉のページもあります。
お子様達は小さい体でりっぱに死を受け止められている方が多く、こちらが勇気をもらって
おります。亡くなられると聞かされて本当に言葉も無く華を手向けるばかりです。
 このご本のお子様もきっとたくさんの愛情と勇気をご家族さまにのこされたのだと
おもいます。
 小さな天使の言葉、ぜひお買い求めください。
   推薦いたします。


がんばれば、幸せになれるよ―小児がんと闘った9歳の息子が遺した言葉 (小学館文庫 や 6-1)   がんばれば、幸せになれるよ―小児がんと闘った9歳の息子が遺した言葉 (小学館文庫 や 6-1)
山崎 敏子
小学館
おすすめ度:
価格: ¥ 460
円 (税込み)
本当に 本当にステキな人。
表紙のご本人の笑顔がそのままのステキな人。
この人の笑い声を生で聞いてみたいと思いました。
人間的な力のある人、周りの人を楽しい気分にさせる人。
お金がなくて、夜の街でアルバイトをしていた時のエピソードも
本当は辛くて暗い話になるはずが、この人にかかると違います。
歯を折られるようなトラブルのあった暴力団の方に対してさえも
人として真摯な態度を曲げません。
こんな方は奇跡を起こしてもしょうがないでしょう。
宇宙人に目をつけられちゃってもしょうがないほどステキな方です。


奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家木村秋則の記録   奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家木村秋則の記録
石川 拓治
幻冬舎
おすすめ度:
価格: ¥ 1,365
円 (税込み)
とても楽しい自伝でした。物理学に興味がなくても大丈夫 物理学にまったく興味がないのだが、自伝としての評価が猛烈に高いので、興味を持って読んでみた。
確かに面白い。そして、学問を目指し、仕事にしている人の生活や考え方が垣間見れて、おもしろかった。
それぞれのエッセイの内容も、学校の話だけでなく、広く行動した筆者の活動そのままに多岐にわたり、ただの学者の綺麗なエッセイに収まらない。
こういういい本はもっと若い時に読みたかった。そうしたら、自分の人生も違ったと思う。
   R.P.ファインマンは1965年にJ.S.シュウィンガー、朝永振一郎とともにノーベル物理学賞を授賞した天才的な物理学者である。こう書くと「理数系が苦手」な人は逃げ出したくなるかもしれないが、そんな人にこそ本書を手にとっていただきたい。

   本書は20世紀を代表する天才物理学者の自伝ではない。R.P.ファインマンという人生を楽しむ天才から我々への贈りものである。
 「ファインマンと聞いたとたんに思い出してもらいたいのは、ノーベル賞をもらったことでもなければ、理論物理学者であったことでもなく、ボンゴドラムでもマンハッタン計画でもない。僕が好奇心でいっぱいの人間であったということ、それだけだ」といつも言っていた(下巻訳者あとがきより)。

 「なぜだろう?」といつも好奇心いっぱいの子どものように世界を見て、いったん好奇心をひかれたらそれに夢中になり納得のいくまで追求する。彼は一切の虚飾と権威を嫌い、相手がそれをかさに着ているとみるや容赦しなかった。それは、そのような態度が、楽しいはずの真実の探求を邪魔する厄介なものだったからである。

   上巻では、彼の少年時代、物理学者としての修行時代、また駆け出しの物理学者として携わったマンハッタン計画から終戦を迎えるころまでのエピソードが収録されている。どの時代においても彼はその状況を最大限楽しみ、そして、決して流儀を変えなかった。
   自分が理系か文系かなんて関係ない。もし少しでも本書に「好奇心」を持ったなら、ぜひ一読をおすすめする。(別役 匝)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)   ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
Richard P. Feynman(原著)
その他
岩波書店
おすすめ度:
価格: ¥ 1,155
円 (税込み)
クリスは永遠の旅に出た ショーン・ペンが脚本・監督した新作「イン・トゥ・ザ・ワイルド」の評判が高いので、遅まきながら原作(実話)を読んでみた。

一人旅の果てに荒野に置き捨てられたバスの中で餓死したアメリカ人青年の、『青臭さ』と斬って捨ててしまうには余りに悲壮な生き方に時折読み進むのが辛くなる程の息苦しさを覚える。

死線を彷徨った冒険から生還した過去を持つ著者が、その一線を越えて向こう側の世界に行ってしまった主人公クリス・マッカンドレスに執拗な関心を持って取材を続け、次第に彼の半生と旅の軌跡、更には真の死因を浮かび上がらせていく。その過程で過去に荒野で消息を絶った人々のエピソードや登山家である著者自身の体験を織りまぜながら大自然の冷徹なまでの厳しさを淡々と描きつつ、同時にそうした厳しい自然に身を投じずには居られなくなった人々の共通項と重ね合わせながらクリスの内面に潜む精神世界に肉薄して行く。

クリスは精神的にどこまでも内省的であった分、それに抗うかの様に肉体的には外へ外へと向かって行くのだが、彼が踏み込んだこの果てのないラセン階段も、その肉体が滅びることで遂に終止符が打たれる。いや正確には肉体が滅びる直前、死を覚悟したときに彼はようやく平穏な気持ちで両親に心を開けるようになったのではないかと思われる。皮肉にも自らの生命と引き換える事によってしかその不安定で鋭敏な神経を支える事が出来なかったこの若者の、文字通り命を賭した心の葛藤を『甘え』の一言で済ませてしまって良いものだろうか。

読了後に何とも言えない重苦しさが体全体を覆うが、読んでおいても損はない。
荒野へ (集英社文庫 ク 15-1)   荒野へ (集英社文庫 ク 15-1)
佐宗 鈴夫(翻訳)
集英社
おすすめ度:
価格: ¥ 700
円 (税込み)
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