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「創造力」の欠如に悩む方にお勧めの一冊
筆者は,将棋の世界に燦然と輝くきら星である。
彼が,輝いているのは,彼を照らす光があるからではなく,自ら光を放っているからだ。 素人には,純粋な疑問がふとよぎる。81マスの閉じた世界。無数にあるとはいえ有限の可能性の中で,なぜ,一人の人間が(いやプロの棋士だけでも150人が,アマの棋士を含めれば何万人もの人が)人生をなげうつのか。 彼は,盤上に広がる可能性は無限だと断言する。そして,未知の領域を開拓し,勝負師としての実力を発揮することにやりがいがあるという。 定石,作法,伝統文化という制約のなかで,彼が第一人者であり続けることができるのは,「創造力」だ。混沌と混乱の中で,一筋の光を見いだす「創造力」である。 本当は,決断力はその先にある。創造あってこその決断だろう。 だから,この本は,「創造力」の本でもある。 学校教育と成果主義に追われ,他人の指示に盲従することに慣れたひとは,もう一度,「創造力」の本だと思って読むとまた,新たな発見がある。 蛇足だが,本書は,極めて整理された文体によるエッセイである。わかりやすい文章のお手本としてもお勧めである。 |
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決断力 (角川oneテーマ21) 羽生 善治 角川書店 おすすめ度: 価格: ¥ 720 円 (税込み) |









