囲碁・将棋 - 和書 - 子供と読む絵本の旅
「創造力」の欠如に悩む方にお勧めの一冊  筆者は,将棋の世界に燦然と輝くきら星である。
 彼が,輝いているのは,彼を照らす光があるからではなく,自ら光を放っているからだ。

 素人には,純粋な疑問がふとよぎる。81マスの閉じた世界。無数にあるとはいえ有限の可能性の中で,なぜ,一人の人間が(いやプロの棋士だけでも150人が,アマの棋士を含めれば何万人もの人が)人生をなげうつのか。

 彼は,盤上に広がる可能性は無限だと断言する。そして,未知の領域を開拓し,勝負師としての実力を発揮することにやりがいがあるという。

 定石,作法,伝統文化という制約のなかで,彼が第一人者であり続けることができるのは,「創造力」だ。混沌と混乱の中で,一筋の光を見いだす「創造力」である。

 本当は,決断力はその先にある。創造あってこその決断だろう。

 だから,この本は,「創造力」の本でもある。

 学校教育と成果主義に追われ,他人の指示に盲従することに慣れたひとは,もう一度,「創造力」の本だと思って読むとまた,新たな発見がある。

 蛇足だが,本書は,極めて整理された文体によるエッセイである。わかりやすい文章のお手本としてもお勧めである。
決断力 (角川oneテーマ21)   決断力 (角川oneテーマ21)
羽生 善治
角川書店
おすすめ度:
価格: ¥ 720
円 (税込み)
命を燃やして生きた彼が羨ましい もちろん幼い頃から病を抱え、若くして亡くなってしまった事は悲しい事だけど、彼が命を燃やして将棋にかける姿には嫉妬を覚えた。僕はこれまで、これ程までに命を燃やせるものとは出会っていない。
聖(さとし)の青春 (講談社文庫)   聖(さとし)の青春 (講談社文庫)
大崎 善生
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 680
円 (税込み)
テンポよく、挫折せず、成長を実感できます ときどき詰め碁は勉強しているみたいで面白くない・苦痛だと言う人がいますが、この本は違います。
何より問題が難しすぎないので

 ・テンポよく進み、達成感もあります
 ・挫折せず、読み続けられます
 ・形や急所が頭に入りやすく、成長を実感できます

その結果、基礎を固めるための反復練習という重要ですが地味なことを、楽しみながら進められます。

ただ、二眼が何を意味するのかくらいはわかっていないと第1問の解説でつまづきます(かつての私がそうでした。ちなみに中手と欠け眼の解説は途中で出てきます)。
全くの入門者の方には、まずは「世界一やさしい詰碁 入門編」(万波佳奈著)などをお勧めします。

繰り返し読んで答えを順番で覚えてしまったという人は、装丁を崩してバラバラにするといいです。必ず問題の裏が答えなのでシャッフルできますし、時々上下をひっくり返しておくと問題がまた違って見えます。
そのくらいやりこむ価値のある本だと思います。
ひと目の詰碁―やさしい問題を反復練習 (MYCOM囲碁文庫)   ひと目の詰碁―やさしい問題を反復練習 (MYCOM囲碁文庫)
趙 治勲
毎日コミュニケーションズ
おすすめ度:
価格: ¥ 1,050
円 (税込み)
素晴らしい。 丁寧な解説と、難易に柔軟な問題集。
手筋関連の本は初めて読んだが、流石は趙治勲、解り易い。
1回読んだだけなので未だ未だ感覚も鈍いけれども、少なくとも幾らかは上達しただろう感がある。
今度また、繰り返して読もう。
ひと目の手筋―やさしい問題を反復練習 (MYCOM囲碁文庫)   ひと目の手筋―やさしい問題を反復練習 (MYCOM囲碁文庫)
趙 治勲
毎日コミュニケーションズ
おすすめ度:
価格: ¥ 1,050
円 (税込み)
通勤バスの中で激泣きした  通勤バスの中で読んでいて涙が止まらなくなって困った。

 子供の頃。歌手になりたかったり、作家になりたかったり、会社員なら社長になりたかったりする。しかし、多くの人は人生のどこかで、才能や努力の限界点を悟り、それ以上の努力をしても、目標に届かないことを自覚するときがくる。子供時代の夢をかなえる人なんて、ほとんどいない。

 問題は、どこで見切りをつけるかだ。プロの将棋指しを目指すということは、目標がとても限定されているだけに、達成できなかったときの無惨な状態は、とんでもない挫折なのであろう。自分自身の存在意義を全部否定されることになるからだ。これは、普通の社会人と比較にならないほどの挫折かもしれない。

 筆者は、天才だけをぎっしりと集めたプロ将棋の養成機関の世界で、彼が、無惨に淘汰されてゆく過程とその後を、30年の歳月を経て追跡した。このルポを書きたいがために、将棋雑誌編集長を辞して、無職となって、ずっと気になっていた同郷の将棋の天才少年の人生を、追うのだ。

 いわば、書き手もこのルポに命を賭けているので、この本がつまらないはずがない。ぎりぎりのところで攻め続けてゆく、とてつもない緊張感は、まるで将棋の勝負そのものだ。

 彼が追跡した天才少年は、プロの養成機関である『奨励会』に入会するが、プロにはなれなかった。彼の将棋に人生の全部を注いでくれた母に、そのことを告げる日がやってきた。癌で死期が迫る母親に、それを告げる彼。

 この告白の場面で、俺はバスの中で泣いた。

 それからの彼がどう生きているのか。小説なら、その場面で終わりだろうが、現実は、その後も続く。

 『奨励会』をやめてからの破滅的なその後の彼の人生。彼のことを、俺は笑えるだろうか。プロ棋士になれなかった彼の才能を、天才の中では輝くことができなかった彼の人生を、無惨なり!と断言できるだろうか。

 そんなことは決してできない。

 この筆者には、夭折した超天才棋士・村山聖八段を描いたルポ『聖(さとし)の青春 (講談社文庫)』もある。こちらの方も、病魔に没した一流棋士を描いた優れた作品なのだが、個人的な情念を込めた『将棋の子』は、読後に異様な高揚感をもたらす神憑かりなできばえのノンフィクションなのである。
将棋の子 (講談社文庫)   将棋の子 (講談社文庫)
大崎 善生
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 620
円 (税込み)
筋と形を覚える詰め将棋  基本的な筋を反復練習で身につける事が主眼でしょうね。駒の動きを覚えた初心者にも楽しめるようにと書かれた本らしく、レベルはそんなに高くありません。有段者なら一目ぐらいでパッパと解けると思います。自分も将棋を初めて間もないのですが、そんなに解くのに苦労する問題はありませんでした。同じ筋を用いる問題も何題かあるので力試しというよりはトレーニングのための一冊でしょう。
 ただし、ちょっとした趣向作品もあります。スムーズに解いていたと思ったらピタッと一分ぐらい足止めを食ったり、「あれぇ? 三手で詰むはずなのになぁ」と分からなくって答えを覗いてしまったり。棋力が低いという事もあるでしょうが、なかなか手こずる問題もあります。また、紹介されている手筋は基本といっても重要なもの。この本をマスターしてこそ他の詰め将棋本が楽しめるというものでしょう。実践に役立つ事請け合いです。
 駒の動きを覚えた人には、解説が簡単なので厳しいかと思いますが、トレーニングには最適です。
3手詰ハンドブック   3手詰ハンドブック
浦野 真彦
日本将棋連盟
おすすめ度:
価格: ¥ 1,050
円 (税込み)
入門者も、四間飛車党も 質量ともに素晴らしい、四間飛車の定跡書です。一つ一つの変化に対してが大変丁寧に解説されており、局面図が多いのでどんどん読み進めていくことができます。一方で独特のレイアウトを採用し、ボリュームも満点となっています。

このシリーズは道場でいう級位者(24でいう中級低級)向けに書かれていますが、道場初二段・R1000オーバーの多少自信のある四間飛車党にもオススメできます。やはり、好手を指す前に悪手疑問手緩手を指してしまってはきついわけで、基礎基本をしっかり養うという意味でオススメです。

この第一巻は急戦を取り扱っていますが、中盤の終わりから終盤あたりまで踏み込んで解説されているところも嬉しいですね。攻めのセンスを養いにくい振り飛車党のニーズをがっちり捉えています。
四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)   四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)
藤井 猛
河出書房新社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,365
円 (税込み)
将棋のヒント 著者は本の中で、将棋には絶対的な判断基準はないと言っています。
そういう状況の中で将棋を指すにおいて何を考えて駒を進めるべきなのか?というヒントが記されています。
より効率を高める一手とは何か、意味のない一手とは何かなど、そこを考えるのも将棋の面白さでしょう。
経験者が読んでも、なるほどと思うポイントが解説されてますが、
初心者の方の入門書としては、なかなか良いポイントが解説されていますので、
これから将棋を本気で覚えてみようと思う方にはおすすめしておきます。
上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))   上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))
羽生 善治
浅川書房
おすすめ度:
価格: ¥ 1,365
円 (税込み)
対談者は金出氏だけにして欲しかった 羽生と二宮清純氏、平尾誠二氏、金出武雄氏との対談集。題名は金出氏の発言から。羽生の棋風の最大の特徴は自身の「得意戦法」を持たない点である。その代わり、相手の得意戦法は真っ向から受ける。羽生と対戦(対談)した相手は自らの姿を晒け出す事になる。

二宮氏に関しては前々からスポーツライターとしての真贋性に疑問があったが、これ程酷いとは思わなかった。世間の評判に従い羽生を"天才"扱いし、後は羽生に追従を述べているだけ。一方、羽生は深遠な問題をユーモア交じりでさりげなく語る。懐が広い。

平尾氏に関しては二宮氏と大同小異。同じ勝負師と言う事で期待感があったが、アテ外れ。平尾氏は相手に勝つ方法を語るが、羽生の相手は将棋そのものである。その違いに気付かずに話し続ける姿には呆れた。何より、羽生を「羽生くん」呼ばわりするとは言語道断。二宮氏と共に人選ミスと言える。羽生の「今の最善手が10年後には悪手になっているかもしれない」と言う発言は、羽生の将棋観を良く表していると思う。

金出氏はロボット研究の第一人者。やっと対談らしくなった。金出氏はいきなり「私のコンピュータ将棋観はBrute Force(力任せ、虱潰し)型で」と興味深い話題を投げかける。昨年、渡辺竜王と対戦した"ボナンザ"もこのタイプである。この他、ソフトと人間の思考法の違い、関数の非連続性と潤滑化、アボガドロ数、NP complete問題、脳の物理性、そして題名にもなった「キス(Keep It Simple, Stupid)・アプローチ」等が将棋と絡めて語られる。金出氏の「プロ棋士の感覚も物理的に説明できる」と言う信念も面白い。

二宮・平尾氏の発言を除けば、羽生の将棋観を初めとする将棋の奥深さ、人工知能との係わりが楽しめる一作。
簡単に、単純に考える (PHP文庫)   簡単に、単純に考える (PHP文庫)
羽生 善治
PHP研究所
おすすめ度:
価格: ¥ 560
円 (税込み)
羽生善治 好機の視点 (小学館文庫)   羽生善治 好機の視点 (小学館文庫)
羽生 善治
小学館
おすすめ度:
価格: ¥ 500
円 (税込み)
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