ミステリー・サスペンス・ハードボイルド - 和書 - 子供と読む絵本の旅
悪い流れ チームバチスタの栄光から海堂さんの作品を読みはじめ、
ジェネラル、ナイチンゲール、螺鈿と読んできました。
(田口白鳥コンビ作品)

今作は今までの作品と若干趣を別にし、異常なエーアイ押し。
舞台も、病院より厚生労働省の会議室メイン。
死因不明社会での主張を、こっちのメインストリームに持ってきた感じ。
(まあ死因不明社会も白鳥・別宮の対話形式で進むわけですけども)

単に物語として今まで楽しんでいたのに、
正直興味のない医療問題メインに話が展開。
いや、主張そのものについては否定しませんが、
このシリーズの中では求めていません。

いきなりこのような主張をぶつけるのではなく
後々主張をおりこむつもりで、
まずはシリーズの導入として
一般受けしそうな医療ミステリーを書かれたのだとしたら、
まさに作戦に乗せられてしまったのでしょうね。
まあ、前作までの面白さを否定するものではないわけですが。

続刊もこんな感じだったら残念です。
いや、まあ買うんでしょうけど。
イノセント・ゲリラの祝祭   イノセント・ゲリラの祝祭
海堂 尊
宝島社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,575
円 (税込み)
急転直下の結末に、最後まで疑問は晴れず・・・  なぜ石神は自殺しようとしたのか?自殺を決意するまでの悩みはどのようなものだったのか?
 その悩みは、誰にも理解できない高度の?異質の?悩みなのか?
 ひとりの罪のないホームレスの命まで犠牲にして献身に努めた背景となる石神の死の決意は、「自分なんてこの世に存在していても意味がない」などという薄っぺらで、ありきたりでだれもが時に抱くような感情の揺れの描写で片づけられた。
 この作品の最も大切な部分だと思うのだが・・・
容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)   容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
東野 圭吾
文藝春秋
おすすめ度:
価格: ¥ 660
円 (税込み)
ドラマ化を意識? 東野圭吾作品ということで、あまり期待しすぎないほうがいいと思います。
事件の伏線もあり、犯人の動機も矛盾はないのですが、全体にうすい内容という印象がします。
三人兄妹の「絆」でストーリーが展開していくのですが、ほろりとさせられるようなエピソードもなく、何より登場人物の少なさが気になります。3ヶ月ごとに始まるテレビドラマのようです。意識して書いたとは思えないのですが。
「手紙」で、運命の過酷さ、切なさに大感動したので、同じ作家の作品とは思えませんでした。
流星の絆   流星の絆
東野 圭吾
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,785
円 (税込み)
見事! 終業式での、女性教師の「殺人者がクラスメイトにいる」と、なんともセンセーショナルな告白から始まる物語。娘を失った女性教師の平静は、常軌を逸した憎悪に満ちている。読者ははからずも「これから怖いことがおこる」ワクワク感の渦にはまるも、次行ごとにその期待をゆうに超えてしまうおもしろさの連続。一方では、こちらの思惑を裏切る、あっけない展開であったりする。著者はその筆致が相当にすごく、読ませる技に申し分がない。

殺人犯とそれに加担した人物、母親達、熱血教師やクラス委員などが登場する。その関係は、家族やクラスメイトであったり、教師と教え子といった互いに関係性をもちあわせてはいるものの、互いの思惑が点でバラバラなのである。まとまりのない互いの関係が、悪意を助長させ、人物たちにはどこか一定の距離と虚しさが漂う。

点でバラバラな人物達でも、これほどに面白い話ができてしまうのは、著者が「自身のまなこ」と「他者のまなこ」の視点といったように、人物の背景をうまく描ききった点ではなかろうか。それは丁度、ドフトエフスキーが物語の登場人物の背景に心を配り、最も筆をさいていたように。

とにかく、面白かった。完璧だった。見事としかいいようがない。買ってよかった!
告白   告白
湊 かなえ
双葉社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,470
円 (税込み)
普通の短編 200Xとかが好きなら楽しめるんじゃないでしょうか。
まあ、そんな内容です。
探偵ガリレオ (文春文庫)   探偵ガリレオ (文春文庫)
東野 圭吾
文藝春秋
おすすめ度:
価格: ¥ 570
円 (税込み)
ガリレオシリーズ:第二弾 前作『探偵ガリレオ』に引き続き、読んでみました。
前作よりも湯川の関わり方が、単に「物理学者」ではなくより探偵の目線になっているような感じがします。

『容疑者xの献身』がこれの続編になり、三部作それぞれ同じガリレオシリーズでも独立した話になっていますから、どれから読んでも楽しめますが、『探偵ガリレオ』とこれを読み、湯川と同級生刑事・草薙の関係性を十分に知ってからの方が、『容疑者xの献身』をより楽しめると思います。

   東野圭吾ほど、多彩な作品をおくりだす作家は珍しいだろう。デビュー作は、学園を舞台にした本格推理小説『放課後』(第31回江戸川乱歩賞)。第52回日本推理作家協会賞受賞の『秘密』では、ミステリーの形式を踏みながら家族の美しい情愛をせつなくつづった。クローン技術を題材にした『分身』や大型原子炉が危機に陥る『天空の蜂』などの社会派小説も生みだしている。作品ごとに、まったく違った味わいを読者に与えてくれるのだ。

   本書は「探偵ガリレオ」シリーズ2作目。帝都大学理工学部物理学科助教授、探偵ガリレオこと湯川学が、摩訶不思議な事件を論理的に解決していく、本格推理短編集である。

   素封家の屋敷に侵入者があった。犯人は27歳の青年。2階で眠っていた娘を襲おうとしたらしい。逮捕された犯人は、17年前、その少女と結婚する夢を見たという。夢に現れた少女が現実に存在するとは? 予知夢はあるのか?

   ロマンチックにも感じられる第1章「夢想る(ゆめみる)」をはじめ、「霊視る(みえる)」「騒霊ぐ(さわぐ)」「絞殺る(しめる)」「予知る(しる)」の、全5作が収録されている。軽快な文章の中に凝縮された、オカルチックな題材と巧妙なトリック、明晰な推理と確固たる論理。本書はたぐい稀なるストーリーテラーである著者の技を堪能できる作品といえよう。(冷水修子)

予知夢 (文春文庫)   予知夢 (文春文庫)
東野 圭吾
文藝春秋
おすすめ度:
価格: ¥ 530
円 (税込み)
内容と読後感 がかなり気持ち悪い。そして動機が、おそらく意図的にスッキリしないように描かれてるため私には受け入れられなかった。
悪意 (講談社文庫)   悪意 (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 660
円 (税込み)
読者に訴える力がある 井坂好太郎氏は『人の人生は要約できない』と小説の中で持論を述べていたが、敢えてこの本を要約すると、『自分の行動に責任を持て』ということだろう。
たとえそれが命令されたものであるにせよ、自分の判断力を放擲してはいけないのだと思った。
”流れに任せる”というけど、今ある自分の人生は小さな判断の積み重ねなのだと潔く認めるべきなのだと思う。

作者の狙い通り、常になんらかの見せ場が用意されている。作者の思惑に乗ってぺージを捲る手がもどかしいほど夢中になって読んだ。
作者の主張と自分の気持ちが一致して、伊坂作品の中では久し振りに共感しながら読めた。

なかなか強いメッセージを包含する佳作だ。
伊坂幸太郎の高感度がちょっとだけ増した。

モダンタイムス (Morning NOVELS)   モダンタイムス (Morning NOVELS)
伊坂 幸太郎
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,785
円 (税込み)
人間のもつ本性をフィクションを通じて訴える 私はただの小説として読むことができませんでした。

本書では人が日常生活で感じる様々な心の葛藤を、主人公とその周りにいる人たちを通じて伝えています。

小説としてはもちろん、1日で読みきるほどおもしろいですが、家族のあり方、恋人とのあり方などを深く見つめるきっかけになる1冊。

家族に問題を抱える方、恋人と問題を抱える方、自分自身に悩みを感じている方、必読です!
秘密 (文春文庫)   秘密 (文春文庫)
東野 圭吾
文藝春秋
おすすめ度:
価格: ¥ 660
円 (税込み)
面白い 悲惨なストーリー、主人公の心情描写のなさ、登場人物の多さ、最悪のラスト、などかなり読みずらいはずの小説。けどちゃんと面白かったってことがこの小説の凄さだと思います。なかでも主人公雪穂と亮司が絡んでる場面がなく、心情描写もない、やはりこれがこの小説の面白ろさです。小説ならではじゃないですか。自分で想像するから、出来るから面白いのです。めちゃめちゃ想像しやすく書いてくれてます。僕はラストを読み終えて解釈したことは、雪穂は亮司でさえもただ利用してただけやったんか、でした。そう解釈したらゾクゾクしてきて寒気がして、怖くて布団から出れなくなりました。やばいこの女ほんまに怖すぎる…って。
僕はこの東野圭吾って人を物を作る人として大好きになりました。 雪穂はどこまでもとんでもない女であって欲しい。 だって作り話やねんから。そっちの方が絶対面白いでしょ。
白夜行 (集英社文庫)   白夜行 (集英社文庫)
東野 圭吾
集英社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,050
円 (税込み)
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