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普通の公立中学校の顔
よのなか科、ドテラ、夜スペ、地域本部とこれまでの教育業界とは一風異なった取り組みを積極的に展開し、マスコミなどで広く知られることとなった和田中。ある意味日本で最も有名な公立中学校かもしれない。本書では藤原和博校長を中心とした和田中学校の学校改革について学者の視点から考察を行ったものである。
学者の視点からと言う意味で興味深いのは和田中の「普通の公立中学校としての顔」を強く意識して和田中の変化を捉えようとしたところである。特殊な取り組みばかりが注目されるが、学校生活の殆どの場面は従来の普通の公立中学校と何ら変わることがないのは当たり前であるが、忘れかけてしまう視点である。この普通の中学校としての側面から見て初めて藤原校長の改革の是非が明らかになるような気がする。世に民間人校長がもてはやされるが、成功例はごく一部というのが実情である。普通の公立学校としての側面を活用することこそが成功につながるのであろうと思う。 本書でもふれられているが、和田中の学校改革は藤原校長の有名性に依拠する部分が多いのも事実である。どこが全国の学校一般にも応用できるのか、どこが和田中(もしくは藤原校長)以外には適用不可能なのか。普通の公立中学校という視点は和田中の学校改革における普遍性を考察する上では不可欠のものである。 藤原氏は大阪府の教育アドバイザーとなった。大阪府の教育改革にどれほど寄与できるか今後に期待したい。一個の学校にとどまらず、大阪府という巨大自治体における改革を成功させることができれば日本の教育は大きく変化するだろう。 |
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杉並区立「和田中」の学校改革―検証地方分権化時代の教育改革 (岩波ブックレット NO. 738) 苅谷 剛彦 岩波書店 おすすめ度: 価格: ¥ 609 円 (税込み) |




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