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この盤のコンセプトを『アフリカ』、『ファンク』に限定してはいけない
この盤の熱さ、アフリカ、ファンクというコンセプトは語られすぎているので、
この面での評価の説明は省きます。 もう一つ語られるべき観点は、本盤の楽曲の作成方法です。巷間言われており ますが、本盤の作成方法は、通常の「作曲」→「アレンジ」→「音合わせ」→ 「録音」ではなく、「メンバー集合」→「各人が手癖のようにフレーズを協奏」 →「共通のコンセプト発見」→「コンセプトに合わせ演奏」→「楽曲となりう るものを取捨選択」→「楽曲といえるものに再構築」というものです(歌詞が ハチャメチャなのもそれが理由)。 この方法論は、当然プロデューサーのイーノから出て来ているのは明らかであ ります。イーノファンであれば、"Another Green World"と方法論が似ている なぁと思うこと必定。この作業の全体をつなぎ止めるためのジャンルとして、 呪術的な音の連なりとしての、ファンク、アフリカが使用されたと言うことで しょう。この方法論は次々作の「Little Creature」では破棄されております。 またRemain〜と同時期の(姉妹作とも言われる)、バーンとイーノのユニット からなる「My Life in Bush of Ghosts」では、ラジオ音声や、中近東、アフ リカのヒット曲をほとんど素材を変えず、そのまま取り入れて、バックに彼ら の音楽を加えるという方法論を採っております。 この盤をじっくりと聞き込みたい方には、後半4曲を聞き込んでください。 この盤の価値が、アフリカ、ファンクにとどまらないことがおわかりいただけ ます。 「リズム」に対する自由な解釈が、聴く者に新鮮な刺激を与える代表作である。 もともと彼らはニューヨーク・アンダーグラウンドの系譜に属するバンドだったが、本作ではファンクやアフリカンミュージック、南米の民族音楽などのプリミティブなリズムを、デジタルな感覚で再構築。まったく新しいビート感を作りあげることに成功した。高いインテリジェンスを感じさせるサウンドが、90年代以降のダンスミュージック、オルタナティブ・ロックへ与えた影響は大きい。(森 朋之) |
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Remain in Light Warner Bros. おすすめ度: 価格: ¥ 909 円 (税込み) |









