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血沸き肉踊る
私はこれほどに「突き刺さる」音を聴いたことがない。
そもそもRATMの音楽は「音楽」ではなく政治信念そのものである。 彼らが鳴らす音、詩に本当に耳を傾けることができる奴らがどれだけ存在するだろうか。 カール・マルクスの資本論が刊行されてから160年。 今なお吹き荒れる資本主義という大波に徹底的に抗った彼らの姿。 パンクの怒り、ヒップホップの知性がアメリカという超巨大なるつぼの中でめちゃくちゃに暴れ、狂い、衆を煽動する。 もし現代に革命家がいるとしたらそれは存在する。間違いなく彼らだった。 7年の歳月を経て彼らは再び戦場に帰って来た。 誰もが無関心ではいられない何かがこの一枚の中に息づく。 クラッシュやMC5などのミュージシャンが体制に反対するのにロックを用いて以来、このロス出身の4人組のデビューも、音楽を政治力だと考えている。彼らの音楽はレッド・ホット・チリ・ペパーズやいぶし銀のブラック・サバスやレッド・ゼッペリンのような、ヒップ・ホップ・メタルスタイルを拡大して、ハードなパンクとパブリック・エナミースタイルのグルーブと合体させたスタイルだ。「ボンブトラック」は、アドレナリンを注入したレコードみたいな感じで、シンガーのザック・デ・ラ・ロッシャは、「焼けろ、焼けろ、お前なんか焼けてしまえ」と叫ぶ。「キリング・イン・ザ・ネーム」では、「クズ野郎。お前の言う通りになんか、するもんか」と合唱し、緊張感が持続する。そしてウルトラ・ファンキーな「ブレット・イン・ザ・ヘッド」と夢中になりそうな「フィストフル・オブ・スティール」。トム・モレロはメタルギターのリフとホールドしないリズムセクションにおおいかぶさるようなヒップ・ホップ・スクラッチャーの音を融合させた。知性と攻撃性が合体して、このアルバムはハードロックの名盤に数えられるだろう。(ジェームズ・ロトンディ, Amazon.com) |
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