大人の音楽
ケニー・バロン(p)とチャーリー・ヘイデン(b)による充実のライヴ。選曲もシブイし、演奏も言わずもがなの凄さ。個人的には過去10年間の最強の超ヘヴィローテーション盤。私は個人的にはアナログ派で、70分を超えるCDの長い演奏時間をもてあまし気味なのですが、このアルバムに関しては、時間の経過を感じさせない。あっという間に聴き終わることができる稀有なCDなのです。
音質も素晴らしい。特にヘイデンのベースのぶっとい音が快感。ヴォリューム高めでももちろん聴き応え十分だし、低めだとBGMとしても使えるというお徳用盤。ジャズファンだけでなく音楽ファンを自認するひとは必聴!!
2曲の最後で聞こえる拍手、それに小さな咳払いひとつをのぞけば、クラブで録音された音を聴いているとは気づかないかもしれない。ケニー・バロンとチャーリー・ヘイデンが1996年のこのライヴで静かな緊張感を漂わせながら音楽で語りあうあいだ、イリジウムに集まった観客たちはそれほどまでに静まり返っていたのだ。バラードによる会話は、あまりに親密で、ふたりを引き離してそれぞれ単独で演奏させる気にはまずなれない。 とはいえバロンはとびきりすばらしく、ヘイデンのよく響く低音にシングル・ノート・ラインを乗せることを選んでいる。そしてヘイデンは、テンポが最も遅くなったときでも躍動感をあたえる独創的でときおりダブル・タイムになるフレーズを次から次へと続けている。また、まばゆいばかりの「Very Thought of You」のイントロの幻想的な半音階でさえ音数は抑えられている。ヘイデンは音数が少ないほど多くを物語ることができるのだ。不必要な音は一音もなく、無用なフレーズは一節もない。ヘイデンの伴奏は最小限の基本和音と最低限のビートだけで構成され、ソロ・パートでも飾り気のないメロディーを聴かせる。 本作の各曲は曲を展開させるのに十分な時間をあたえられ(7曲で計70分)、そのおかげで静かな緊張感、それにときおり高揚感を漂わせる音楽が生まれている。ここにあるのは、街中であれどこであれ夜ふけに耳を傾けるには最高の音楽だ。(Stuart Broomer, Amazon.com)
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