ガース・ウィリアムズ - 和書 - 子供と読む絵本の旅
ローラが「見た」アルマンゾの少年時代 将来、ローラの夫となるアルマンゾ・ワイルダーの9歳頃の物語。まさに農場の少年よろしく、畑起こしや種まき、カボチャの世話や牛たちの飼育、小麦や牧草の収穫、麦の脱穀や革なめし、木こりなど、父さんの導きもよろしく経験して行きます。それらの仕事があるときには、それにかこつけて学校に行かないほど。そんな生活の中で、時には失敗しながら頑張ることや誠実に生きることなどもしっかりと身につけ成長します。後に、長い冬に嵐で閉じこめられても食糧確保に橇を走らせ町の人々を救うなどするアルマンゾの勇気は、こうして準備されていたことがうなずけます。

この本は、ローラが後にアルマンゾから少年の日々を聞きながら書いたものに違いありません。しっかりとローラ調に仕立て上げられていて、ローラが「見た」アルマンゾの少年時代という感じです。そこには、生きることへの楽天性、農業だけでなく料理をはじめ日常生活、(アルマンゾの父さん母さんの)子育てなど仕事に打ち込む一生懸命な姿が生き生きと描かれています。

その時代の農場のありさまを描きながら、ローラがこの本を書いた時代の農業が(そして、今現在のそれはますます)あまりに経済効率本位になっていることをさりげなく批判しているように読めるところも散見され興味深いです。

農場の少年―インガルス一家の物語〈5〉 (福音館文庫)   農場の少年―インガルス一家の物語〈5〉 (福音館文庫)
Laura Ingalls Wilder(原著)
その他
福音館書店
おすすめ度:
価格: ¥ 788
円 (税込み)
フロンティア精神の息吹に触れ社会への眼が拡がる 荒らくれた流浪人や保安官は登場しないけれど、アメリカの西部開拓らしい雰囲気が高まる。プラム・クリークから西へ移動し落ち着くデ・スメット(現サウス・ダコタ州東部の街)は、農業開拓の最前線というだけでなく鉄道敷設の最前線に近い。鉄道工事の現場を経験し、越冬用に借りた測量技師の家は即興ホテルにもなる。父さんは、払い下げ農地の場所を確保し開拓の足場を固める。春になると、開拓民のラッシュが始まる。開拓小屋ができる。その近くにたまたま赤ん坊のグレイスが見つけたスミレ咲く窪地は、スミレの香りが漂う素晴らしい場所、続巻でもしばしば登場することとなる。

「大きな森」、プラム・クリーク、シルバー・レイクはほぼ同緯度なので、気候、自然などはとても類似している。ローラは12歳。フロンティア精神の息吹に触れ社会への眼が急速に拡がってゆく。娘時代のローラの物語は、ここシルバー・レイクを舞台に次巻以降に続いてゆくこととなる。
シルバー・レイクの岸辺で―インガルス一家の物語〈4〉 (福音館文庫)   シルバー・レイクの岸辺で―インガルス一家の物語〈4〉 (福音館文庫)
Laura Ingalls Wilder(原著)
その他
福音館書店
おすすめ度:
価格: ¥ 788
円 (税込み)
ガース・ウィリアムズ絵本の世界―永遠の物語大草原の小さな家   ガース・ウィリアムズ絵本の世界―永遠の物語大草原の小さな家
ガース・ウィリアムズ
ブックグローブ社
おすすめ度:
価格: ¥ 2,000
円 (税込み)
ようこそローラの小さな家へ―大草原でのすてきな暮らし   ようこそローラの小さな家へ―大草原でのすてきな暮らし
Carolyn Strom Collins(原著)
その他
東洋書林
おすすめ度:
価格: ¥ 1,890
円 (税込み)
   100冊を超える作品を発表し、『おやすみなさいおつきさま』などで知られる著者と『しろいうさぎとくろいうさぎ』の画家が手を組んだ珠玉の1冊。1953年にアメリカで出版されてから、すでに大人になった子どもたちも含め、多くの子どもたちを楽しませてきた冒険ものがたりだ。

   船乗りになりたい犬のキャプテンは、ある日海を目指して旅立った。途中の野原で、大きな飛行機に乗らないかと誘われたキャプテンは言う。「のらないよ。おいらが いきたいのは そらじゃない」。潜水艦や車、地下鉄といった乗り物にも脇目もふらず、キャプテンは船長になって海へとでる。しかしその夜、嵐がやってきて、海は大荒れになった。

   「こうなりたい」と思う気持ちの強さと、そこから生まれる努力があれば、どんなことでも成し遂げられるのだという気持ちになる絵本である。子どもには単純に冒険ものがたりとして楽しめるだろうが、やりたいことを我慢している大人にも勇気を与えてくれる1冊である。(小山由絵)

キャプテンうみへいく   キャプテンうみへいく
ガース・ウィリアムズ(イラスト)
徳間書店
おすすめ度:
価格: ¥ 1,470
円 (税込み)
やさしさに出逢える… 私の宝物の本でした。福武書店[のはらにおはながさきはじめたら]が絶版になり、再販は無理?!と思っていたので嬉しい限りです。さすがぁ〜徳間書店!!!!4○才の私も、時々本棚から出しては読む…会いに行く…心が欲しては読みたくなる本です。今回娘2人に1冊ずつ注文しました。 海で貝を見つけて…その音・波の音をきかせてあげるね…のペ−ジを開くとゴォ〜と聞こえてくるそんな気がします。原書も持っていますが、ガ−ス・ウィリアムスの絵の方が大好きです。やわらかい線と2色の色使いが何ともいえない懐かしさをかもし出しています。[あなたは
だれ?]もおすすめです。
はるになったら   はるになったら
Charlotte Zolotow(原著)
その他
徳間書店
おすすめ度:
価格: ¥ 1,470
円 (税込み)
大きな悲しみの後で、人生の巻き返しを図る一家 四冊目の、この作品の冒頭を読むのは、とても苦しいです。
作者本人もその部分を書きたがらず、旅立ちの場面から書き始めたそうです。しかし、作品の監修をしていた娘さんに、書かなければ読者は一家が旅に出る理由がわからない、と言われて、しかたなく書いたそうです。
メアリイが病気で失明します。しかも、熱を下げるために切られた髪も短いままです。
突然の訪問者がきっかけとなって、一家はまたもや引っ越します。
二作目で純然たる開拓者だったチャールズが鉄道工夫になる変貌振りには驚きましたが、そうでもしなければやっていけない状況だったのでしょう。

初めて乗った列車で、ローラがメアリイに、列車の速さを、電柱と電線が過ぎ去っていく速さで、説明するところが印象的です。
シルバー・レイクの岸辺で (インガルス一家の物語 (4))   シルバー・レイクの岸辺で (インガルス一家の物語 (4))
ガース・ウィリアムズ(イラスト)
その他
福音館書店
おすすめ度:
価格: ¥ 1,995
円 (税込み)
インガルス一家の物語 全5冊   インガルス一家の物語 全5冊
ガース・ウィリアムズ(イラスト)
その他
福音館書店
おすすめ度:
価格: ¥ 9,660
円 (税込み)
アメリカ開拓時代の料理史 ガース・ウィリアムズの挿絵とともに、アルマンゾのポップコーンミルクからローラのウェディングケーキまで収録してあります。ブラックバードのパイは狩って来て再現したとあり、よくある雰囲気だけのレシピとは違う、研究書としても通用する本格的な内容です。
ところどころで当時の食料事情などの解説もあり、料理を作らない方にも、原作の雰囲気にどっぷり浸りたいなら、読み物として十分楽しめる本だとも思います。
単なる懐古趣味に走らず、当時家族をおいしいものでお腹いっぱいにさせることがいかに大変であったかということにもきちんと触れています。開拓民の苦労に思いを馳せながら、同じごちそうを作って食べてみるのは、感慨深いものがありますね。
大草原の『小さな家の料理の本』―ローラ・インガルス一家の物語から   大草原の『小さな家の料理の本』―ローラ・インガルス一家の物語から
ガース・ウィリアムズ(イラスト)
その他
文化出版局
おすすめ度:
価格: ¥ 1,275
円 (税込み)
さんびきのちいさいどうぶつ   さんびきのちいさいどうぶつ
ガース・ウィリアムズ(イラスト)
その他
ペンギン社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,260
円 (税込み)
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