私の一番好きな本
小さい頃、一番心をときめかせた本がこの福音館のローラシリーズです。
自給自足ですべて手作りしなければいけなかった時代・・・
そこには貧しいけれど、清潔で心温かい、人間として豊かな暮らしをしている一家が
いました。そんな物語に恩地さんの訳はとてもマッチしていて、ガースウィリアム
ズの美しくユーモアある挿絵と共に小学生だった私の心に深く沁みこみ、大げさか
もしれませんが、私の人間性の大事な部分を培ってくれたような気がしています。
出てくる料理やかあさんの作る素敵な洋服・・・眠る前にベッドで少しづつ読
んだ幸せな時間は今でも忘れられません。あれから三十年経った今も、子供が読んで
くれる日を楽しみに、大切に持っています。
できる事ならば、岩波から出ていた続編も恩地さん訳で読みたかった。福音館で
出版できなかったのか非常に残念に思います。翻訳という仕事は大変だと
思いますが、やはりすばらしいシリーズものは、できれば雰囲気にぴったりの
訳で続けて読みたいと思います。読者のわがままで実際には色々と難しい事情はある
のでしょうけれど・・・
「小さな家」シリーズはふつう「少女」物語とみられているが、少年もおそらく、姉か妹の本棚をよくよくのぞきこむ機会があれば、意外なおもしろさにびっくりするはずだ。『Littel House in the Big Woods』(邦題『大きな森の小さな家』:シリーズ第1作、ローラ・インガルス・ワイルダー初の児童書)には、スリル、恐怖、流血といった、一般に「少年」物語を思わせる場面が数多く登場する。少年にしろ少女にしろ、家出して森で暮らせたら、と空想したことがある子どもなら、ページを繰るたびにさまざまな知識を吸収するだろう。 ウィスコンシン州の雪あらしに耐えるには、ヒョウの襲撃をかわすには、あるいは思いがけず、豚の引くそりに乗る羽目になったときにはどうすればいいか…。どの章を開いても、19世紀も終わりに近い当時の中西部開拓民の暮らしが、驚くほど詳しく、しかも読みやすい筆致で描かれている。熊肉療法だの、メイプルシロップ採集だの、弾丸づくりだのといった、日々の営みが…。 「小さな家」シリーズはワイルダーの自伝的な物語で、真実味と臨場感にあふれている。読者は苦もなく歴史を学ぶことができ、それどころか、もっと知りたくてたまらなくなるに違いない。人気挿絵画家、ガース・ウィリアムズ(『Charlotte's Web』、『The Cricket in Times Square』の挿絵を担当)は、何年もかけて、少女ローラの開拓者一家について調査した。ウィリアムズの描く柔らかい挿絵は、一家が丸太小屋で過ごした豊かで単純な日々と夜々とを、生き生きとよみがえらせる。1冊読めば、必ず続きを読みたくなるシリーズだ。 ローラ・インガルス・ワイルダーは1867年、『大きな森の小さな家』で描かれた丸太小屋で生まれた。いまや古典となった「小さな家」シリーズにあるとおり、家族とともにほろ馬車で中西部を横断する。アルマンゾ・ワイルダーと結婚後、同じくほろ馬車で娘のローズを連れて旅をし、ミズーリ州マンスフィールドに到着。ここで「小さな家」シリーズを執筆し、90歳で亡くなったが、今も何百万人もの読者の心の中で、大好きな「小さな家」の開拓者一家の少女として、永遠に生き続けている。
|