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「もののけ姫」「千と千尋」まで
まず表紙の裏から「もののけ姫」「千と千尋」「ハウル」「ポニョ」が
同じボリュームで取り上げられているような印象を与えますが、前二作が メインです。「ハウル」の章はあまり作品とは関係がない対談が多く、 「ポニョ」に関しては編集する対談や講演ネタを集める時間がなかったようで、 軽くなっています。 「もののけ姫」はテレビ時代劇で目にすることがない登場人物ばかり現れる。 時代を室町に設定した現代ファンタジーかと思いきや、「士農工商」やら 「百姓」の設定を誤解しているのは現代の日本人で、農民も武器を携帯していたし、 水呑み百姓の範疇は広い。もっと雑多な職業、歴史の記録にかすかに現れる ような人々がじつは結構いた。 その人物たちが、互いが生きるための抗争をする。 歴史学者の専門知識や、考古学上の推測をまじえて語られています。 ストーリーは自然の凶暴さと、文明を推し進める人間の暴力が描かれる。 つづく作品「千と千尋」 ここでは「ここで働かせてください!」のセリフがとりあげられている。 10歳の少女の自立といえばパーソナルなレベルですが、 この時代に、この場所で、完全でない自分が生きるための力(知恵)を獲得していくのは、 「生きる」テーマであり両作品に共通する。 子供はちょっとケガをして当然だし、飛行機なんかオンボロであって上等とする考え方は、 どこかヒステリックな現代に、 監督の作品が受け入れられる理由のように思えます。 |
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折り返し点―1997~2008 宮崎 駿 岩波書店 おすすめ度: 価格: ¥ 2,835 円 (税込み) |









