宮部 みゆき - 和書 - 子供と読む絵本の旅
恐ろしいのは死霊ではなく、生きている人間 宮部さんは、現代が舞台の小説もおもしろいですが、

江戸時代物になると、本領発揮という感じです。

人間の心の奥のどろどろと江戸時代のおどろおどろした世界と。



話の展開に無理がある、論理的でないという感想も多いようですが、

人間の感情自体が、論理的ではなく、

わがまま身勝手なのですから、これでいいのだと思います。

恐ろしいのは死霊ではなく、

生きている人間の妄執がそれを呼び寄せるのだということと思います。


たぶんシリーズ化されるのでは?というラストでした。

続編、楽しみにしてます。
おそろし 三島屋変調百物語事始   おそろし 三島屋変調百物語事始
宮部 みゆき
角川グループパブリッシング
おすすめ度:
価格: ¥ 1,785
円 (税込み)
ジグソーパズル 本作は、東京都荒川区の高層マンションで起きた殺人事件にまつわる謎を、
すべてが解決した時点からフリージャーナリストが回顧するという形式をとった小説です。

本作についてよく知られているのは、
短期賃借権や民事執行妨害といった法制度の抜け穴を描いていることでしょう。
ちょうど同「火車」が多重債務問題を取り上げたように、
執筆時のタイムリーな法律問題を、綿密な取材に基づいて織り込む手腕は健在です。
もっとも、本作で取り上げた抜け穴は、
2003年以降の民法や民事執行法の改正により埋められたため、
法制度の話題としては、もはや過去の遺物といえるでしょう。

しかし、それでもなお本作が魅力的なのは、
多種多様な登場人物というピースで成り立つ、ジグソーパズルの様相を呈しているからです。
それぞれの登場人物はいろいろな歴史や事情を抱えて家族を形成し、
あるいは家族から離脱しています。
言い換えれば、現代日本で揺れ動く家族の様子が活写されています。
一見何のかかわりのないそれらの「断片」が、
一つ一つ埋められていくことで、殺人事件の現場で起こった真相が明らかにされていきます。
とりわけ、最後に埋まるピース=登場人物の不気味さは、
何か著者の現代日本社会に対する鋭い告発のようにも思えます。

たしかに、スピーディーな展開を期待する方はうんざりされるかもしれませんが、
じっくり腰を落ち着けて楽しむ余裕のある方にはぜひ読んでいただきたい名作です。
なお、フリージャーナリストの取材という形式をとることにより、
世間や既存のマスコミが、このような事件に接した際の混乱ぶりをも鋭く批判しています。



理由 (新潮文庫)   理由 (新潮文庫)
宮部 みゆき
新潮社
おすすめ度:
価格: ¥ 900
円 (税込み)
残念 時代の流れにそのまま流されていく作品のように感じました。
現代の個人情報に関する問題や、連日報道される事件に比べれば
この作品に描かれた状況、人物ともに子供だましのようにしか思えません。
物語の運び方についても、シリアスな雰囲気や、無駄に思えるほど執拗な状況描写とは裏腹に
どこかご都合主義の展開があり、のめりこめる様な物ではありませんでした。
火車 (新潮文庫)   火車 (新潮文庫)
宮部 みゆき
新潮社
おすすめ度:
価格: ¥ 900
円 (税込み)
正しさとは 最近の宮部みゆきの中では、個人的にベストである。

宮部作品は、いつも人の「業」をテーマにしていると感じるのだが、今回はとくに無垢な存在である「ほう」を中心にすえることで、善人(宇佐・井上親子・泉医師・加賀など)である人ですら、みずから「正しい」と感じることを為すことが難しいのだという、人が生きることの苦しさが描かれていた。

これらの人々を取り囲む背景の書き方も見事である。
私にも、丸海藩からのぞむ海が見えるような気がした。




孤宿の人 (上) (新人物ノベルス) (新人物ノベルス)   孤宿の人 (上) (新人物ノベルス) (新人物ノベルス)
宮部 みゆき
新人物往来社
おすすめ度:
価格: ¥ 924
円 (税込み)
日暮らし〈上〉 (講談社文庫)   日暮らし〈上〉 (講談社文庫)
宮部 みゆき
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 580
円 (税込み)
残念な作品 「模倣犯」同様、悪人をひたすら悪人として描くことで読者を惹きつけようとする、
救いのない話。主人公についても、非常に独善的な価値観(メディア礼賛に近い)
に基づいて描かれている印象で、作者あるいはメディア関係の仕事をされる方でない
と感情移入できないのでは?と思わせる。そして、これまた「模倣犯」同様、無駄に長い。
あとがきの言い訳も見苦しく。

個人的には不朽の名作だと思っている「火車」のような作品を、また生み出して欲しい
のだが。


楽園 上 (1)   楽園 上 (1)
宮部 みゆき
文藝春秋
おすすめ度:
価格: ¥ 1,700
円 (税込み)
サスペンスとして読むなら充分に楽しめる作品です 「レベル7」という言葉に隠された謎とは?
失踪した女子高生と、記憶を失った男女が織り成すサスペンスです。
サスペンスとしてみれば、謳い文句どおりツイストに次ぐツイストで、
ページをめくる手が止まりませんが、ミステリーとして冷静にみると、
いくつか気になる点があります。

実際には、こんな手の込んだ事はしないだろうなという気がします。
この作品のタイトルでもあり、読者を引き付けるキーワードである
「レベル7」という言葉も、物語の中ではあまり重要な要素では無
かったりします。

終盤の展開は、先が読めてしまいます。もちろんそれは、安っぽい
作りなのではなく、計算された伏線が張られていて、巧みに読者を
リードしているからなのですが。

犯人の結末も、納得できない部分があります。
登場人物たちは、これで満足したのでしょうか。

作者の長所である登場人物の描写の上手さや、緻密な構成により、
ミステリーとしては粗もありますが、サスペンスとして読むなら充分に
楽しめる作品です。
レベル7(セブン) (新潮文庫)   レベル7(セブン) (新潮文庫)
宮部 みゆき
新潮社
おすすめ度:
価格: ¥ 900
円 (税込み)
やっぱり、少し長い・・・その割には・・・ 宮部みゆきさんの作品は好きでよく読みますが、長いと感じたのは今回が初めてです。犯罪の残忍さはとても詳細に描写され、ヒロミの内面についてもいやというほど描かれているのですが、ピースの内面について説明不足のまま終わってしまったかな・・・という印象ですね。 長いからというだけでなく、もう一度読みかえしたいとは思わない作品です・・・
模倣犯1 (新潮文庫)   模倣犯1 (新潮文庫)
宮部 みゆき
新潮社
おすすめ度:
価格: ¥ 820
円 (税込み)
鬼さんこちら、手の鳴るほうへ・・・・  あぁ怖!という感じでもなく物悲しい短編集でしょうかね。色々な「鬼さん」たちのお話です。「女の首」が人気のようで・・・ホントにいいお話でした。「灰神楽」が少し中途半端だったかなぁ・・。「蜆塚」も中々の出来でした。宮部さんの実力が充分に発揮されている上等な一冊。
 表紙の絵、構図が素晴らしいですね。これだけで購入してしまう方も多いのでは?こういう風景を見てみたいですね。
あやし (角川文庫)   あやし (角川文庫)
宮部 みゆき
角川書店
おすすめ度:
価格: ¥ 580
円 (税込み)
そのとき読みたいジャンルなら楽しめる 登場人物のキャラクターが自然で良かったです。
細かいところまで丁寧に書かれているからこそ、読んでいて楽しめると思いました。
ただ、ささいな事件から大きな事件に展開していくのかなと思って読んでいたら、最後まで山場が小さい感じでした。読み始めの頃に、自分で勝手に想像を膨らませた展開の方がドラマチックになってしまって。残りのページ数が少なくなると「あれ?あとこれだけしかないのに、これからドラマが始まって間に合うのかな?」と思いました。
ミステリーを読みたいときより、恋愛や結婚、裏切りなど人間模様を見つめたいときに読む事をお勧めします。
誰か (文春文庫 み 17-6)   誰か (文春文庫 み 17-6)
宮部 みゆき
文藝春秋
おすすめ度:
価格: ¥ 680
円 (税込み)
アイテム数:254/ページ数:26  次ページ