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小室さんの中国理解を基本に
小室さんの解釈では、中国人と日本人の人間に関する考え方の違いは、相手に対する「線引き」であるということだろうか。中国人は線の内側の人に対しては「論語」の世界で、外側の人に対しては「韓非子」であるらしい。それに対して、日本人は建前の上では「論語」の説く道徳的な人物像を理想とし、普遍妥当性を追求する。
この方程式を実際の付き合いに持ち込むと、中国人と日本人では上手に付き合うことは、なかなか難しいのは当然の解として導かれるだろう。 ここで僕が思うのは、だからといって中国人は悪辣だとか、日本人は脇の甘いお人好しだとか、ステレオタイプな考えを持ってしまったのでは、安直な日中論となりさがってしまう。実際に岩波文庫などで「論語」「韓非子」などを実際に読み込んでみることをオススメします。けっして性善説VS性悪説といった人間理解ではないことがわかります。 むしろ「韓非子」的な世界観を持たざるを得なかった、中国民族の悲哀のようなものが見えてくるかも知れません。「韓非子」の描く世界は、「信賞必罰」とルールの硬直的な適用。人に対して情や幅を持たせない。その世界に憩いはありません。万人の万人に対する闘争の世界なのです。 |
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小室直樹の中国原論 小室 直樹 徳間書店 おすすめ度: 価格: ¥ 1,785 円 (税込み) |









