小林 よしのり - 和書 - 子供と読む絵本の旅
漫画としての面白さはあるか 呉智英は「ゴー宣は漫画じゃない」と謂い、小林よしのりは「既存の漫画とは違う枠組みなんだ」と反論する。この争い自体は不毛では無い。つまり、呉は「漫画表現としての面白さが無い」と謂いたいのではないだろうか。

僕はなるべく、ゴー宣シリーズを「漫画表現として」読むように心がけてきた。ゴー宣には、漫画としての決定的なジレンマを抱えている。それは何か?

それは、思想の論理としての正しさと、漫画表現としての面白さの鬩ぎ合いだ。論理としての整合性を求め過ぎると、漫画として面白くなくなってしまう。かと謂って、漫画表現の面白さを追求すれば、根拠の無い印象批判となってしまう。だからこそ初期のゴー宣は、ギャグで描くような作品が多かったのではないか。思想としての責任を取るか、娯楽としての責任を取るか、この作品を描く事は常にそれとの戦いである。

このバランスを取り続けるのは、もう不可能なのではないかと思う。初期のように、ギャグ漫画としての本分に帰るか、若しくは印象批判を続けるしかなくなってしまうのではないか。純粋に論理としての面白さを突き詰めるならば、文章に敵うものは無い。漫画表現論が盛り上がっている今、この均衡、このバランス、このジレンマにどう決着をつけるか、小林よしのりとその熱狂的愛読者は、岐路に立たされている。いや、数年前から立っているが、明晰に気付いている人がどれだけ居るか・・・。

逆に謂えば、その矛盾をかかえた作品構造自体が、あの飽きっぽい小林よしのりが連載を続ける原動力の一つになっているのかも知れない。例えばフィクションの少年漫画であったとしても、この思想と娯楽の鬩ぎ合いは多少なりとも存在する。あるでしょ?バトル漫画でいきなりとってつけたような説教をするパターンが。すると、小林よしのりが手法に自覚的な作家である以上、ゴー宣の連載は続く。それが彼の全てになる事自体が、作家としての全てに成り得るからである。

本作品の思想としての意味も頷けるものはあるが、まずこれは漫画であるという事だ。多少なりとも、漫画表現という視点からの意見が無いと、ずっとアンチとファンとの抗争は続くとしか思えない。
ゴーマニズム宣言SPECIALパール真論   ゴーマニズム宣言SPECIALパール真論
小林 よしのり
小学館
おすすめ度:
価格: ¥ 1,680
円 (税込み)
この人のおかげで・・・ 救われた人がどれほどいるだろう・・・ちなみに私もその一人(笑)
新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論   新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論
小林 よしのり
幻冬舎
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価格: ¥ 1,575
円 (税込み)
今の沖縄の在り方について。 ある意味教科書が教えない沖縄って感じですね。沖縄の現状を知るにはこの本を読んだ方がいいでしょう。
琉球列島でも、奄美、沖縄、宮古石垣八重山は文化的にも微妙に違うという事を教えてくれます。
誇りある沖縄へ (Clickシリーズ)   誇りある沖縄へ (Clickシリーズ)
小林 よしのり(編さん)
小学館
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価格: ¥ 1,050
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読み終わった後にうなった 本書を読み 初めて世界の大きな歴史の流れが理解できた
学校の世界史の教科書はなんと浅はかだったのだろうか。
新ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論〈3〉   新ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論〈3〉
小林 よしのり
幻冬舎
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価格: ¥ 1,680
円 (税込み)
史料に基づいた客観的な論旨と熱い心が同居した快著 「戦争論」に続く小林氏の戦後思想論。「戦争論」で書き足りなかった点と、「戦争論」への批判に対する反駁からなっている。可能な限り史料に基づいた客観的な論旨と熱い心が同居している点が好ましい。

大部なので全ては論評できないが、一部のマスコミ・思想家に戦後の政治・思想・言論界が翻弄されていた事は同意できる。私も知っているが(歳なので)、1980年代の途中までは「靖国問題」なる問題はこの世に存在しなかった。これを言い出したのは朝日新聞である。自分で問題を作っておいて、自国を苦しめる。こんなマスコミの存在が許されるのだろうか。"パラダイス幻想"で当時の在日朝鮮人の方を北朝鮮へ送ったのも、社会党(当時)・共産党、そして朝日新聞である。北朝鮮へ行かれた方のその後は杳として分からない。朝日新聞の記者、本田勝一氏「中国の旅」が御用記事と言うのも事実である。中国・韓国の意向は尊重し、日本の責任だけ採り上げる自虐史観からは脱却すべきだろう。これは「南京大虐殺」にも言える。本書とは別の史料で、当時の南京の人口は20万人程度だった事は知られている。蒋介石の軍勢が数万として、当時の南京には20数万人しか居なかったのだ。そして南京陥落後、南京の人口は(敗走兵を除いて)約20万人だったと言う。これで30万人虐殺できる筈がない。本書にも描かれているが、当時の都市は城壁都市で南京も例外ではない。この中で30万人も死んだら、死臭・疫病でとても暮らせない。城外へ死人を運んだ筈だが、南京周囲に住んでいた欧米人はそれを見ていない。「従軍慰安婦」に関しては、何を持って従軍慰安婦と言うか定義が曖昧なので慎重な議論が必要だろう。公娼がいたのは確かであろうから。

英霊も含め、日本のために熱く語る小林氏の心情が伝わって来る力作。
新ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論 (2)   新ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論 (2)
小林 よしのり
幻冬舎
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価格: ¥ 1,995
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新ゴーマニズム宣言 14 (14) (小学館文庫 R L- 14)   新ゴーマニズム宣言 14 (14) (小学館文庫 R L- 14)
小林 よしのり
小学館
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よしりんは真剣だぞ 小林よしのりは昔のギャグ漫画しか読んだ事が無かった。政治を語りだしたり、オウムの事があったりして、なんか距離を置いてしまったのだ。

今回、この沖縄論は、僕が沖縄に旅行に行って、沖縄に更なる興味を持ったので、勉強しようと買った数冊の沖縄関連本のうちの1冊だ。賛否両論はあるだろうが、小林よしのりは超真剣に沖縄について考えている。読んでいてよしりんのプロ根性をを感じた。読み応え満点で、非常に考えさせられた。今後も更に本を読んだり、沖縄出身の人達から話を聞いたりしながら、自分なりに沖縄についての考えをまとめたい。
新ゴーマニズム宣言SPECIAL 沖縄論   新ゴーマニズム宣言SPECIAL 沖縄論
小林 よしのり
小学館
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攘夷思想は何処へ向かうのか もし自分に子供が居たら、この本は読ませられない。攘夷思想を掻き立てられて、日本に住んでいる他民族に対しガン飛ばすようになったら困るからだ。正直、この本を熟読してしまったら、近所の他民族と折り合いが悪くなりそうで、怖くて僕も熟読出来ない。

まあそれだけセンセーショナルな内容ではあるので、刺激が欲しければ読むがよかろう。経済に関しても外交に関しても、日本はもっとイニシアチブを取るべきであると僕も思う。しかし、その根拠が何も今更攘夷思想でなくてもいいんじゃないかと思うのである。攘夷思想を根拠にして、外資を締め出したとしても、今更グローバリズムの時計の針は戻らない。神風で一国ケインズ経済に戻ったら、それこそ歴史の奇跡ですけれど。

日本的経営を取り入れている外資もあったみたいですけれど、果たして現在のこの金融混乱の中、そういう企業がレイオフしないで済んでいたとも思えない。まあ純粋に理論として見れば悪くない本ですけれど、この思想を根拠にして、例えば市井で仕事しても、全くいい事は無い。そういう悲しみの意味で、思想としては悪くない部類かも知れないですね。
新ゴーマニズム宣言SPECIAL 平成攘夷論   新ゴーマニズム宣言SPECIAL 平成攘夷論
小林 よしのり
小学館
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価格: ¥ 1,575
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漫画の力 日本人から見た台湾像、あるいは親日的な台湾人から見た台湾論には間違いないが、普通の日本人が知らない台湾を「漫画」という極めて有効的な手段で世間にメッセージを送ったことは大いに評価される。本書の内容は賛否両論があるものの、世間に台湾を知らしめた功績は大きい。

しかしながら台湾を通して日本を見たいのだなあということはすぐ分かり、台湾に本当の意味で関心があれば取材の方法にもっと工夫をできるはず。あくまでも台湾を通してみる日本論です。台湾に住む人々は本書で描かれているほど単純ではありません。


新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論   新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論
小林 よしのり
小学館
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よろず評論を止めよ 庶民の感覚の経済、という事を強調しているように思えますが、歴史問題とは違い、経済問題に関しては調査がおざなりな印象を受けます。グローバル化に対しては確かにナショナリズムは必要なのかも知れないですが、その切り口だけで経済問題・雇用問題を語るのには違和感。よろず評論家が経済の問題を語っても、いい事ないです。庶民の経済感覚が正しければ、恐慌になったり不況になったりしないんじゃないですか?

最後に一言、終身雇用の復活を謳っているみたいですが、寧ろ終身雇用の幻想を餌にパワーハラスメントをかます企業も存在します。これは僕の実感に過ぎないですが、歴史問題以外は、ちょっと調べれば矛盾が出てくるのが多過ぎ。面白いという評価は理解出来ますが、自分の才能に頼り過ぎている感が最近ことに強いです。エンターテイメントの才能に依存したよろず評論家は止めた方がいい。影響力を考えれば、得意分野に絞るべきである。

確かに彼の謂うように、新しい権威は必要であるし、その為の議論は有意であると思う。だとしても、そのプロセスを担う彼のような人間でさえも、絶対的な知は持ち合わせていないというのは限りなく事実であると思う。だとすれば、読者諸氏は「面白い!」と思われるのは勝手だが、「正しい!」と無条件に受け入れるのは危険であると思う。

どうせ新作の経済問題は、「アメリカ的資本主義、市場原理主義は崩壊したではないか!」などとアジテートするのが関の山だ。支持するなとは謂わない、彼に対して本当に礼儀を尽くすならば、いいものはいい、だめなものはだめと謂ってしまう事だ。そういうレビューが少なすぎる。そういう姿勢がないから「ゴー宣は卒業」だとか「コヴァの微笑ましい行動」などといった低レベルの言辞でしか彼を語りえない一部の状況があると思う。
ゴー宣・暫 2   ゴー宣・暫 2
小林 よしのり
小学館
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アイテム数:350/ページ数:35  次ページ