戸部 良一 - 和書 - 子供と読む絵本の旅
「ロマンティズム」の正体を もっとも中国を知っていたはずの「支那通」が、結果としては、中国の近代史のなかで最も重要な底流であった「国家意識の形成と凝集力の存在」を見極められず、我が国を泥沼の戦争へと引きずり込んだ。著者によれば、これは「支那通」が、そのロマンティズムの故に陥った逆説的宿命であったということになる。実のところ、戦後も、今度は左翼系知識人を中心に、あたかも「新中国」こそ地上の楽園であるかのような気分=これも「ロマンティズム」にほかならないだろう=に支配されたわけだが、それから二十数年が経過した今、こんどは「中国はかならず分裂する」類の、これまた逆の「ロマンティズム」が大手を振っている。本書の功績は非常に大きいと思うが、できれば、「支那通」を特徴づけた「ロマンティズム」の正体を、いま一歩歴史的かつ哲学的に掘り下げてみせてほしかった。その点で、敢えて四つ星とした。非常な良書だが、読む側にもかなりの水準を求める点で、読者に媚びる姿勢とは対極にある本である。
日本陸軍と中国―「支那通」にみる夢と蹉跌 (講談社選書メチエ)   日本陸軍と中国―「支那通」にみる夢と蹉跌 (講談社選書メチエ)
戸部 良一
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,680
円 (税込み)
昭和史―その遺産と負債   昭和史―その遺産と負債
戸部 良一
五味 俊樹
井上 勇一
波多野 澄雄
草野 厚
朝日出版社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,733
円 (税込み)
明治と昭和、8月に起きた二つのクーデターをつなぐ  明治期、時代を牽引した合理的な巨大組織が、その近代化と成長の過程で非合理性を帯びていく過程を描く。その変容を社会や政治との関わりを通じてみていく。例えば、戦前の一時期、軍人の社会的地位は低下し、「東京の市電では、将校のマントや乗馬用の靴に付けている拍車が邪魔だとして乗客から嫌味を言われることがあったという。また、軍服を着て市街を歩くことを嫌がれる将校もでてきた」。単純にこうした事実に驚かされると思います。このようなミクロ、マクロの社会・政治の動きと連動して軍の変容が語られていきます。
 著者は防衛大学校の現教授であり、軍事史に精通しています。また、いわゆる思想的な偏りはなく安心して読めます。著者の他の一部学術的な作品とは異なり、分は平易であり、わかりやすく、大変読みやすいです。この本を読んで、この夏、日本の近代軍事史に思いをはせるのも悪くないと思います。
日本の近代 9 逆説の軍隊   日本の近代 9 逆説の軍隊
戸部 良一
中央公論社
おすすめ度:
価格: ¥ 2,520
円 (税込み)
政治と成長の諸段階〈下〉 (1975年)   政治と成長の諸段階〈下〉 (1975年)
高坂 正堯(翻訳)
その他
ダイヤモンド社
おすすめ度:
価格: ¥ 3
円 (税込み)
政治と成長の諸段階〈上〉 (1975年)   政治と成長の諸段階〈上〉 (1975年)
高坂 正堯(翻訳)
その他
ダイヤモンド社
おすすめ度:
価格: ¥ 3
円 (税込み)
日本の岐路と松岡外交 1940‐41年   日本の岐路と松岡外交 1940‐41年
三輪 公忠(編集)
その他
南窓社
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価格: ¥ 4,110
円 (税込み)
いつの時代も組織の欠点は同じ 陸軍にも海軍にも優秀な指導者はいた。
陸軍の永田鉄山・栗林忠道や(異論はあるが)石原莞爾等、海軍の山本五十六・井上成美や米内光政等。
彼らが全うにその知識経験を活かし活躍することができたならば、昭和の歴史も大きく変わっていただろう。
しかし、そうはいかなかった。
同じ軍隊であっても陸軍と海軍の縄張り意識や世界観に対する認識の違いが大きく、全く両軍は意思疎通ができていなかったこと。
陸海軍の中でも、国家の為ではなく自らの組織のために動いてしまう官僚的な組織。
出る杭は打ってしまう悪しき慣習、等々。
よく考えてみれば、今の日本のお役所と同じ状況である。

東条英機も官僚としては一流だが、指導者としては三流なんだな。
今の政治家でも官僚上がりはいま一つ指導者としてはダメな状況である。
結局、敗戦という大きな犠牲を被っても日本という国の上層部の本質は変わらないということを改めて認識できる本でした。

昭和陸海軍の失敗―彼らはなぜ国家を破滅の淵に追いやったのか (文春新書 610)   昭和陸海軍の失敗―彼らはなぜ国家を破滅の淵に追いやったのか (文春新書 610)
半藤 一利
秦 郁彦
平間 洋一
保阪 正康
黒野 耐
戸高 一成
戸部 良一
福田 和也
文藝春秋
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価格: ¥ 777
円 (税込み)
失敗学  一流のプロ野球選手は、7割の凡打の中から学ぶという。
 先の大戦の日本軍の失敗は、多くの教訓となりうる。現在日本の企業組織論として読める一冊。
 随分と古い刊行だが、内容は今に通じる普遍性がある。本質をついた論だからであろう。
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)   失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
戸部 良一
寺本 義也
鎌田 伸一
杉之尾 孝生
村井 友秀
野中 郁次郎
中央公論社
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価格: ¥ 800
円 (税込み)
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (1984年)   失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (1984年)
戸部 良一
ダイヤモンド社
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価格: ¥ 3
円 (税込み)
日中戦争の軍事的展開 (日中戦争の国際共同研究)   日中戦争の軍事的展開 (日中戦争の国際共同研究)
波多野 澄雄(編集)
その他
慶應義塾大学出版会
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価格: ¥ 6,090
円 (税込み)
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