湯本 香樹実 - 和書 - 子供と読む絵本の旅
「夏の庭」とは違うけれど 淡々と進むお話ですが、この年頃特有のもやもや感が全体に漂い、とても
リアルです。

主人公トモミにとって、この今年の春に、何一つ無駄なものなどなかったのだと
思いました。
弟テツくんの、野良猫に対する努力も、おじいちゃんのガラクタたちも、あふれだした
憎しみも、悲しみも、もやもやも。
全部受けめて行こうとするラストシーンのトモミの成長が、とても清々しかったです!
春のオルガン (新潮文庫)   春のオルガン (新潮文庫)
湯本 香樹実
新潮社
おすすめ度:
価格: ¥ 420
円 (税込み)
せつなくて美しい、そして勇気を与えられる感動の1冊 大切な人を失った女の子が心を取り戻していく過程が秋の光に包まれながら静かに展開していきます。みんな心のどこかに傷を残しながら、この世の中を生きていて、でも長い人生も悪くないな、明日もがんばろうと勇気を与えられるような1冊です。

ポプラの秋 (新潮文庫)   ポプラの秋 (新潮文庫)
湯本 香樹実
新潮社
おすすめ度:
価格: ¥ 420
円 (税込み)
春のオルガン 小学校を卒業し、中学校に入学するまでの「春休み」。12歳のトモミと弟のテツが過ごした日々の物語です。

自分がこのくらいの歳だったころ、世界はこんな風に見えていたかもしれない、自分をこんな風に思っていたかもしれない、そういうことを思い出させてくれる物語でした。バラバラになりかけた家族、中学受験に失敗した自分、近所とのモメゴト…12歳は子供かもしれないけど、でも12歳なりにいろんなことを考えて、感じて、悩んで生きてるんだということ。あの心の痛み。描写は決して明るくありません。途中で心が苦しくなって、読むのがしんどくなってしまうようなところもありました。それでもこの先に光は絶対にあるんだというのを感じさせてくれる、そういう雰囲気の物語でした。読み終わって、とてもステキなものを読んだという気持ちになりました。

ジブリの「トトロ」に出てくるみたいな、兄弟がまだ子供同士で、ずっといっしょにいる、あの一瞬のきらきらした時間。そんなきらきらがいっぱいつまっています。

「夏の庭」「ポプラの秋」と並んで、大好きな本がまた一つふえました。

春のオルガン (Books For Children)   春のオルガン (Books For Children)
湯本 香樹実
徳間書店
おすすめ度:
価格: ¥ 1,365
円 (税込み)
親の死に目 がテーマのようです。
僕に夜につめを切ると親の死に目に会えないわよという母は夜中にパチパチとつめを切る
湯本さん得意の老人と少年の物語。
母を観察する僕、祖父の過去を知りたがる僕、大人になった僕。
短く読みやすかったが、少し怖かったかな?
西日の町 (文春文庫)   西日の町 (文春文庫)
湯本 香樹実
文藝春秋
おすすめ度:
価格: ¥ 450
円 (税込み)
久々の青春を感じた本 友達にプレゼントされて読んだのですが、三人の少年と一人のおじいさんを中心としていく作品。
子供の頃って、こんなふうに感じてこんなふうに思ってたっけ・・。
子供のまだ純粋な気持ちの頃だからこそ、こんなふうに表現できるんだなっていう言葉もたくさん出てきて少年一人一人の感情や気持ちが綺麗にでててよかったです。
そして、おじいさん。子供たちと触れ合い続けてていくとともに最初のおじいさんから読み終わりのおじいさんはまったく別人といっていいほど人柄も雰囲気さえ変わっていく。
おじいさんの死から、少年たちは本当の死という意味を学び感じていく。
そして、最後には少年一人一人が成長した姿が見られる作品
   ひとり暮らしの老人と子どもたちとの奇妙な交流を描いた中編小説。世界各国でも翻訳出版され、映画や舞台にもなった児童文学の名作である。アパートの大家のおばあさんと少女のふれあいをつづった『ポプラの秋』や、「てこじい」という異形の老人が印象的な『西日の町』など、死に直面した老人と子どもというモチーフは、著者が一貫して描きつづけているテーマである。子どもだけではなく、幅広い年齢層に支持されている本書は、その原点となる作品だ。

   小学6年の夏、ぼくと山下、河辺の3人は、人が死ぬ瞬間を見てみたいという好奇心から、町外れに住むおじいさんを見張ることにする。一方、観察されていると気づいたおじいさんは、憤慨しつつもやがて少年たちの来訪を楽しみに待つようになる。ぎこちなく触れあいながら、少年達の悩みとおじいさんの寂しさは解けあい、忘れられないひと夏の友情が生まれる。

   少年たちがおじいさんから学ぶのは、家の手入れの仕方や包丁の使い方、草花の名前、そして戦争の悲惨さである。物語の終盤、父親に将来の夢を聞かれ、小説家になりたいと答えるぼくは「忘れられないことを書きとめて、ほかの人にもわけてあげたらいい」と語る。少しだけ大人になった少年たちを、目を細めて見つめるおじいさんの姿が目に浮かんでくるようで、思わず目頭が熱くなる場面だ。本書は、他人への思いやりと、世代の異なる者同士が語り合い、記憶を語り継ぐことの大切さを説いているのである。(西山はな)

夏の庭―The Friends (新潮文庫)   夏の庭―The Friends (新潮文庫)
湯本 香樹実
新潮社
おすすめ度:
価格: ¥ 420
円 (税込み)
魔女と森の友だち   魔女と森の友だち
湯本 香樹実
ささめや ゆき
理論社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,260
円 (税込み)
もろともに。 胸が痛くてことばが出ない。

突然の別離を、この悲しみを、どこに持っていけばいいのか。
ことりの死をただこころに抱いて、日を繋ぐくま。
胸塞ぐくまの想いにそっと寄りそったやまねこも、
きっと自分のなかにある同じ悲しみ、苦しみを再び感じたことだろうに。
いつも胸にしまってある想いに、再び向きあわねばならなかっただろうに。

生きていくことの不条理もやりきれなさもふたりは知ったのだ。
愛した思い出と喪った悲哀と、もろともに新しい朝を迎え続ける「覚悟」のようなものを、
ふたりの背中が語っている。 

くまとやまねこ   くまとやまねこ
湯本 香樹実
酒井 駒子
河出書房新社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,365
円 (税込み)
わたしのおじさん   わたしのおじさん
湯本 香樹実
植田 真
偕成社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,365
円 (税込み)
なかなか読み終われなかった短編集 7人の作家による7編の短編集。タイトルが示すようにそれぞれが「いじめ」を題材にした作品はそれぞれがやはり「重い」のひとこと。いじめられる側、いじめる側、いじめられる側の友達、それぞれが主人公となった作品が集結しています。
「いじめる側はもちろん、いじめられる側にも原因がある」とよく言われるが、単純ではない理由が根底にはあるのでは?と読んでいて考えさせられた。「周りにひっこみがつかなくなって」、「みんながいじめているから」、「自分がいじめられたくないから」・・等々、、打開するにはやはり「勇気」が必要なんだろうなとは思うけど自分がその状況に陥ったらと考えるとなかなか難しい。

多くの人に読んでいただいて多くの人に考えていただきたい本だと思う。

いじめの時間 (新潮文庫)   いじめの時間 (新潮文庫)
江国 香織
角田 光代
稲葉 真弓
野中 柊
湯本 香樹実
大岡 玲
柳 美里
新潮社
おすすめ度:
価格: ¥ 460
円 (税込み)
心をえぐられる。 いじめられっ子の視点で描かれている短編集。

読んで気持ちの良くなるものではない。
しかし、読むべき本だと思った。
ページをめくるごとに、悲痛な叫びが聞こえ、心をえぐられた。
最後まで読むのが苦しかった。

いじめについて客観的な視点に立てる人はいないと思う。
自分もその一人です。
だからこそ、たくさんの人に読んでもらいたい一冊です。

いじめっこに読ませたい。
いじめを黙認する教師に読ませたい。
いじめの時間   いじめの時間
江國 香織
角田 光代
稲葉 真弓
野中 柊
湯本 香樹実
大岡 玲
柳 美里
朝日新聞社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,680
円 (税込み)
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