田中 森一 - 和書 - 子供と読む絵本の旅
よくぞ書いてくれました 正しい世の中とは何かを決めるのはだれなのか?
バブルで狂うと、人々はどのように行動するのか?
貧困、差別に苦しむ人たちにとって、裏社会とはどういう存在なのか?
とても考えさせられた本です。よくぞ書いてくれました。

ただし著者の考え方に、貧しいから裏社会にいくのはしょうがない、という理屈があるのは残念。
そういう世界の人の方が人として魅力的、というのは別の次元の話だし。
なぜ裏社会という不幸の再生産の仕組を壊そうとしなかったのか。。。

高い志がある人の大切さを痛感しました。本書に実名が出てくる総理大臣経験者たちにお願いしたい。
どのような思いでこの金を受け取ったのか、ぜひ本書の深みで書いて彼らの志の評価を世の判断に委ねて欲しい。
がんばれ幻冬舎。

反転―闇社会の守護神と呼ばれて   反転―闇社会の守護神と呼ばれて
田中 森一
幻冬舎
おすすめ度:
価格: ¥ 1,785
円 (税込み)
国策捜査 焼け野原に闇市が並んだ戦後から半世紀と経たないうちに、この国は世界第2位の経済大国に変貌しました。

その絶頂が、「日本の国土の総地価で、アメリカの国土が2つ半買える」とまでいわれたバブル期の地価高騰だったといえるでしょう。もちろん、その後には「失われた10年」と呼ばれる経済の低迷期が訪れるのですが。

これほどの「激変」と寄り添うように人生を送った世代は凄いと思います。著者の田中氏は、その中でも筆頭格といってもいいんじゃないでしょうか。

離島の貧しい漁村から本土の大学に入学し、司法試験に合格して検事になる。現場たたき上げの検事として、何人もの大物を逮捕しその名を馳せる。しかし検察庁、ひいては法務省の体質に嫌気がさし、検事を辞職。その後は大企業や、いわゆる「闇社会の住人」達の顧問弁護士に。

やがて田中氏は検察当局にマークされ、「イトマン事件」をきっかけに逮捕される。裁判では実刑判決を言い渡され、現在服役中。

もう絵に描いたような波瀾万丈の人生です。正義の番人から、悪の守護神へ。まるでデビルマンみたいですね。


結局のところ、〈善/悪〉というのは〈体制/反体制〉の別名にすぎないのかもしれません。
体制のもとに富=権力が維持されればそれは善と呼ばれるし、反体制のもとに富=権力が移動すればそれは悪と呼ばれる。
もし反体制が社会を転覆したら、〈歴史=善悪の基準〉そのものが塗り変わる。

どこかに、普遍的で絶対不可侵の「正義」があるなんて、信じちゃいけないんでしょうね…。

田中氏が善人か悪人かという問題はまあどうでもよく、単純にパワフルな人なんだと思います。


反転―闇社会の守護神と呼ばれて (幻冬舎アウトロー文庫)   反転―闇社会の守護神と呼ばれて (幻冬舎アウトロー文庫)
田中 森一
幻冬舎
おすすめ度:
価格: ¥ 800
円 (税込み)
バブルとは何だったのか? デッサンのひとつに、陰を描くことで、光を描くという手法がある。
実社会でも、陰をとらえることで、光を知る、
または、ものが見えてくることがあるのだろう。
バブルとは何だったのか?
単に、過ぎた経済現象としてだけでなく、
実在した人間が何を感じ、どのように関わり生きたのか、
そうした過去から、学べることはまだまだ多いように思う。
闇社会の生命力、逮捕いたるまでの心情、拘置所で読んだ自己啓発本の話など、
本書は、聞き手を含めて、さすがにリアリティがある。
田中氏の飾りのないストレートな語り口は、闇社会への好き嫌いは別として、
誠実にバブルのアウトラインを捉えているように思った。
バブル   バブル
夏原 武
田中 森一
宝島社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,470
円 (税込み)
正義とは何か?国体維持とは 貧乏生活、苦学地方国大出、司法試験合格、特捜検事、ヤメ検弁護士、今は塀の中。まさに波乱万丈の人生を送る田中さんが上告棄却される寸前の田原さんとの対談をまとめた一冊。
バブルに翻弄されたのは日本国民全員であろう、そして今思えば当たり前の結末を迎えてしまった。
正義だけで回る世界で無い事を田中さんは示唆している。すなわち、生まれながらにして生きる道を決められてしまった人々(差別の中に居る人々)が必要悪と言わざるを得ないような任侠の世界や圧力団体の中で蠢く世界があると。そしてそんな中で生きる人の中にとてつもない魅力を持った人間がいるということを田原さんとの話の中で描いている。
後書きで田中さんが書いていた。田原総一郎というメディア界の検事に何もかもしゃべったと。
しかし、おそらくはテキストに出来ない事の方が多いのであろう、国策捜査と言う言葉が佐藤優、鈴木宗男事件でスポットライトを当てられたが、実はメディアにすら載らない国策捜査が普通に行なわれ、また事件としてオープンにすべき事件が闇に葬られているであろうことが容易に想像できてしまう本書である。
田中さんが娑婆に出られてからの生き様に注目したいと思う。
検察を支配する「悪魔」   検察を支配する「悪魔」
田中 森一
田原 総一朗
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,680
円 (税込み)
ヤクザを擁護しすぎ。 二人とも負け犬の遠吠えにならないように、いやマスコミを恨んでいない、いや検察を恨んではいない、と言っているのが逆に恨めしく聞こえる。それと二人ともヤクザを擁護しすぎである。彼らが接したヤクザは自分の手を汚さないTopの方だったのだろうが、その末端がいかにはた迷惑で非道なやつらかと言うことをわかっていない、もしくは解っていてもそこだけは書けなかったのかもしれない。結局かれらも体制は恐くないのかもしれないが、ヤクザは恐いのかもしれない。そんな事を感じた。反転を読んで田中さんはすごい人だと思ったが、彼もヤクザに利用されただけの人なのかもしれない。彼が検察官にとって重要だという「正義感」を彼は持ち合わせているのだろうか?
正義の正体   正義の正体
田中 森一
佐藤 優
集英社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,575
円 (税込み)
義理と人情に包括される必要悪 田中さんの反転を読んで興味を覚えた。貧乏 地方国立大 検事 弁護士 被告 現在東京拘置所に収監 本書出版時点では控訴中。
宮崎さんとの対談をテキストにしている訳だが、バブル期の人間模様が実にあからさまに描かれている。本書では田中さん自身の事件に関連する部分と言うよりは、時代の中で蠢く金とそれに群がる人間模様でしょうか。
そこには義理人情でおり合いを付けていく表と裏の社会。表の政治と裏の政治、光があれば陰が出来るという普遍的な社会構造の中で一人勝ちの無い日本的風土が感じられます。そこがITバブルでのホリエモンや投資ファンドの一人勝ち的なこれまでに見られない新しい姿なのでしょう。
裁判や著作から鈴木宗男、佐藤優と言う被告人が己の利益のみのために動いたのではないという印象を確信した多くの日本人が感じたように田中森一さんも彼らと同じ色をした人間であるのだろう。
義理と人情と言う文脈に必要悪が包括されているのである。

必要悪 バブル、官僚、裏社会に生きる   必要悪 バブル、官僚、裏社会に生きる
田中 森一
宮崎 学
扶桑社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,470
円 (税込み)
「成り上がり」の人間学―逆風をパワーに変える「生き方の流儀」   「成り上がり」の人間学―逆風をパワーに変える「生き方の流儀」
田中 森一
イースト・プレス
おすすめ度:
価格: ¥ 1,500
円 (税込み)
どん底の流儀   どん底の流儀
田中森一、筆坂秀世
情報センター出版局
おすすめ度:
価格: ¥ 830
円 (税込み)
バブリーなじっさんやおっさんの末路集 「金は天下の回りもんや。回さなあかん。溜め込むだけではアホやで。」やっぱりお金は使ってなんぼなのでしょう。溜め込むにも溜め込むだけの理由と使い道を考えねばと感じました。

「ヤクザになる人はそうなざるえない理由があるよ。社会でうまく溶け込めず回りからも爪弾きにあったクセの強い人間を束ねるには脅すだけでは絶対ついてこないよ。どこか母親のような包み込む愛情がないと。」絶対に関わってはいけない人たちにもそれなりの理由があってそうしている。そして悪事の道を行く人でも一流は一流。学ぶべき点があると田中森一は言います。

悪童には悪童の論理があり極端な例ですが実社会や人間関係論に必要なエッセンスがあるはずです。

恐怖政治だけでは人はついてこない。これは深いポイントだったと思います。詫び入れるにも指を落とさなきゃならない社会でも愛は普遍的で絶対必要な要素である。これはグローバル社会科に伴い成果主義、未来予測がこれだけ困難になり目先利益に走らざるえない今の社会で一番必要なものかもしれません。


塀のウチでもソトでも しゃあない男ら   塀のウチでもソトでも しゃあない男ら
田中 森一
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 1,260
円 (税込み)
バブル [宝島SUGOI文庫] (宝島SUGOI文庫 A た 2-1) (宝島SUGOI文庫)   バブル [宝島SUGOI文庫] (宝島SUGOI文庫 A た 2-1) (宝島SUGOI文庫)
田中森一
夏原武
宝島社
おすすめ度:
価格: ¥ 520
円 (税込み)
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