田中 角栄 - 和書 - 子供と読む絵本の旅
人間 角栄 一年の半分は豪雪のため雪に埋もれる生活をする新潟県二田村。そこで産声を上げた角栄は6人の姉妹に囲まれて育つ。幼少期より吃音に悩まされるものの、克服への努力は並大抵のものではない。高等小学校卒業後、土木仕事を始めたころから彼の運命はすごいスピードで好転する。
私の記憶の中の田中角栄といえば「まあこの~」と加藤茶が真似をしていたものが先ず浮かんでくる。次はロッキード事件の汚職政治家。
この本を読んで、彼について簡単には語れないな、という思いが強くなった。
人一倍の努力家であり、腰が低く、愛嬌がある。記憶力に優れ、約束は絶対に守る。
上巻は、田中角栄の生まれたときから、幼少期、土木作業員、軍隊生活、社長角栄そして政治家。「しだいにくろずんだ策略のくまどりを宿すようになって」小佐野賢治との関係が深くなっていくところまでです。
異形の将軍―田中角栄の生涯〈上〉 (幻冬舎文庫)   異形の将軍―田中角栄の生涯〈上〉 (幻冬舎文庫)
津本 陽
幻冬舎
おすすめ度:
価格: ¥ 600
円 (税込み)
調査に基づいた大胆な推論がすごい 田中角栄の人脈、関連会社、金の流れを徹底的に調査して書き上げた「田中角栄研究-その金脈と人脈」他、これに続けて著者が雑誌に発表したものと著者自身による解説が収められている。
立花隆は取材チームの報告をもとに隠された事実を推論し、更なる調査の指示を出していく。20名のチームとはいえ一か月でここまで調査したということにまず驚嘆である。

各記事では会社の登記などの公の事実と関係者からの聞き取りといった情報に加え、著者の大胆な推論が展開されている。例えば越山会へ一回だけ献金したことのある企業をリストアップして、同時期にその業界が有利になる(または不利を免れる)ような政策決定がなされた事実を合わせ、関係者にあたるうちに、田中の集金手法をあぶりだす。それは見返りを期待してなされる自発的なものだけではなく、業界に不利な政策を打ち上げ要求する恐喝型政治献金であった。
金権政治のメカニズムの一端を教えてくれる貴重な書物である。

これを書くことで、身の危険や嫌がらせ、名誉毀損で訴えられることも著者は当然考えた。そのときの腹の括り方もすごい。
「暴力沙汰というのは、要するに、肉体的苦痛を我慢すればすむことだし、(中略)ほかにいくらも食う道はあると思っていたから、さして心配はしなかった。あと名誉棄損の場合は先に述べたようにせいぜい三年の監獄入りですむことなのだ。」

田中角栄研究―全記録 (上) (講談社文庫)   田中角栄研究―全記録 (上) (講談社文庫)
立花 隆
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 730
円 (税込み)
日本の闇に迫った歴史的作品 著者が文芸春秋に「田中角栄研究」を発表したことが契機となり、田中角栄は退陣に追い込まれる。田中側は権力を利用し、総理府公報の月刊誌、週刊誌(特に新聞社系)への宣伝費を増やし、著者を追い詰めてゆく。そして「ロッキード事件」が発覚。著者は発表の場を次々と変えながら、金脈とロッキード事件の追求論文を様々なメディアを使って発表する。著者は、週刊ポストや現代のような独立系の週刊誌が誌面を与えてくれたと感謝している。ロッキード事件は、日米おろか世界数十カ国に跨った汚職事件で、田中角栄ばかりかCIA、児玉機関などが登場して日本の深い闇が姿を現す。今に続く日本の政治の姿が国民の前にはじめてあばかれた。この作品は、色々な場所で発表した一連の論文を整理しなおしたものだが、権力に挑む立花隆の執念にただ敬服する。
田中角栄研究―全記録 (下) (講談社文庫)   田中角栄研究―全記録 (下) (講談社文庫)
立花 隆
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 730
円 (税込み)
雄大そして・・・  戦後史上最も著名な政治家、田中角栄を肯定的に描いたら本書のとなると思います。

 彼の築いた一時の繁栄は、地方利便性の向上といえる正の遺産と、権益の享受によってしか生きられない多くの寄生虫といった負の遺産を生み出したのではないでしょうか。無論、現在にいたるまでの景気状況を回顧的に考慮すると彼(55年体制)の成否は問うまでもないでしょう。(戦後復興、経済大国、社会保障の確立等等、各論的に見ればすべてを否定することはできませんが、総論で講ずれば先見的視野が狭い場当たり的政治であったと言わざるを得ません。)

 55年体制の象徴ともいえる田中政治は今も尚存在しており、現政権与党は「改革」と「角栄」この二律背反を(両者に指摘されぬよう上手く)維持しているのではないでしょうか。

 唯、かの疑獄ににより絶対悪と総評されがちな角栄氏の、政治理念や人柄を知る上では本書はなかなかのものと思います。
 

 

異形の将軍―田中角栄の生涯〈下〉 (幻冬舎文庫)   異形の将軍―田中角栄の生涯〈下〉 (幻冬舎文庫)
津本 陽
幻冬舎
おすすめ度:
価格: ¥ 600
円 (税込み)
私のお金を返して! 田中角栄のすごさはこの本をとおしてはなにも伝わってこなかった。
客観性を大きく欠き、「スピーチ術」の分析は段取りが悪く、
具体例も重複したりと、本を書くにあたってしっかりと構成をねったのかすら疑問に思える。

もっというなら、角栄のスピーチ全体の特徴や手法といったものを具体例に則してまとめていくのではなく、全く逆に角栄の特定のスピーチを時間も場所もばらばらに集めてきて、それぞれにたいしてそのばそのばだけのつまらない教訓のようなものを引き出しているだけである。

 元新聞記者の著者だが、政策論議ができずに政治論議ばかりしている日本の新聞記者のレベルをこの本はよくあらわしてるな、などとつまらないグチでものべてみたくなるほど、この本はつまらない。

田中角栄の人を動かすスピーチ術 (講談社プラスアルファ文庫)   田中角栄の人を動かすスピーチ術 (講談社プラスアルファ文庫)
小林 吉弥
講談社
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価格: ¥ 714
円 (税込み)
田中角栄回想録 (集英社文庫)   田中角栄回想録 (集英社文庫)
早坂 茂三
集英社
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価格: ¥ 510
円 (税込み)
   新潟出身の著者は、早稲田大学在学中の昭和48(1973)年3月から52年3月までの4年間、同郷の縁で故田中角栄元首相の東京・目白台の私邸で書生として暮らした。その4年間とは、前半は田中が総理大臣を務めていた時期(昭和47年7月~49年12月)だが、4年目の昭和51年夏にはロッキード事件の刑事被告人として逮捕、拘留、保釈され、「天国から地獄を経験した」激動の時代であった。

 「書生」と呼ばれる住み込み学生や、お手伝いさんを合わせて10人以上抱える田中邸には、朝早くからケタ違いの数の来客がある。書生たちも朝のうちは広大な邸内の掃除や、来客へのお茶や茶菓子の用意で忙しいが、田中の外出後は、大学に行ったり、余暇を楽しむ余裕もあった。

   そのような書生の目から見た田中の素顔、新婚早々だった「若奥様」こと娘の田中眞紀子、出入りしている秘書、事務員、運転手、新聞記者、警備の警官などの日常が、オイルショックや「国民春闘」などの世相とともに描かれている。なかでも、突然の逮捕となった夏の日の大騒動はリアルである。

   著者は大学卒業後、日本経済新聞社に入り、ジャーナリストとして活躍してきた。しかし、胃がんを患って手術を受け、その後5年間は抗がん剤を打ちながら仕事を続けたが、著者自身により本書を校了した2週間後の2002年1月、46歳の若さで逝去した。闘病を続けながらも、本書をぜひ書き残したいと決意したのは、著者にとって田中邸での4年間の書生生活が、人生の中で特別な時期であり、ひとつの時代の転機でもあったからだという。(加藤亜沙)

田中角栄邸書生日記   田中角栄邸書生日記
片岡 憲男
日経BP企画
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価格: ¥ 1,575
円 (税込み)
田中角栄経済学―カネを活かして使う極意 (講談社プラスアルファ文庫)   田中角栄経済学―カネを活かして使う極意 (講談社プラスアルファ文庫)
小林 吉弥
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 630
円 (税込み)
戦後最大の宰相 田中角栄〈下〉日本の政治をつくった (講談社プラスアルファ文庫)   戦後最大の宰相 田中角栄〈下〉日本の政治をつくった (講談社プラスアルファ文庫)
田原 総一朗
講談社
おすすめ度:
価格: ¥ 720
円 (税込み)
田中角栄 処世の奥義   田中角栄 処世の奥義
小林 吉弥
講談社
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価格: ¥ 1,365
円 (税込み)
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