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京極流妖怪観史:正直しんどいけど
創作活動の中心に常に「妖怪」を置いている、京極氏の本格的な妖怪原論というべき書物。江馬努、井上圓了、柳田國男などがそれぞれの学問展開の中で、「妖怪」と現在括られている存在・現象をどのように把握してきたか、それが水木しげるや中岡俊哉、佐藤有文などを通じて現「妖怪」および妖怪学各学派とどう繋がるのか、豊富な文献資料によって跡づける。近代から現代への妖怪関連学芸を鳥瞰する便利な本である。
とはいえ、あの京極流の、あかなめに背中を少しずつ舐められているような文体で、ねちねちと議論するもので。とにかく読んでいてしんどい。小説じゃないんだから、もう少しすっきりとまとまらないものかと思ったりもする。それと、水木しげるという存在のこの分野における重さというのは理解するものの、本書における彼の評価は贔屓の引き倒しに近く、何だか水木教のデマゴギーみたいで頂けない。とはいえーーー 妖怪を取り扱うというより、妖怪を取り扱う人々を取り扱った希有な書物であることは間違いなく、京極氏ならではの力量が示されていることも疑いない。 |
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妖怪の理妖怪の檻 (怪BOOKS) 京極 夏彦 角川書店 おすすめ度: 価格: ¥ 1,890 円 (税込み) |









