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小さな、美しい世界
「作家」としての酒井駒子を知る上で欠かせない一冊。
全体の構成は、「夜」「ぬいぐるみ」「団地」、など彼女自身が選んだという10のキーワードに沿って作品群が再配置され(例えば「夜」のパートには『金曜日の砂糖ちゃん』や『よるくま』などから「夜」のカットが集められ……)、それぞれのパートの間に、酒井さんをめぐる様々なもの・ことが挟み込まれたものになっています。 「様々なもの・こと」には、酒井さんの身近にある小さなものたち(みめ麗しい猫2匹も含む)の写真や、ご自身のエッセイ、生い立ちや絵本との出会いまでわかるロングインタビュー、作品の紹介、絵本のダミーやラフスケッチ、酒井さんの出会ってきた「大切な本たち」などなどがこれでもか、と盛り込まれています。しかも! 書き下ろしの絵本まで! とまあ、酒井さんに興味を持たれた方にはどんな入口からでも入れ、そして必ず新しい発見があるであろうとても価値の高いつくりになっています。 また、作品は、絵本の仕事だけでなく、一般の書籍や雑誌の表紙、映画のフライヤー、果ては学生時代の芝居のフライヤー(なんと酒井さんは役者さんだったことがある!)まで丁寧に網羅されており、ファンにはショッピングガイドとしても大変役立つでしょう(ただし、今や入手困難な「幻の仕事」も紹介されているので、コレクターさん的には逆に悔しい思いをするかもしれません)。 個人的には、「団地」のパートに載っていた酒井さんのエッセイ「団地の子ども」がとてもとてもいい文章で(作家さんに対して失礼ないいぐさですが)、多少時間がかかってもいいからこういう文章を集めて、画文集みたいなものを出してくれないかなー、きっと書棚の一番いい場所に置ける本になるなー、と妄想はめぐるのでした。 |
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Pooka+―酒井駒子 小さな世界 (Pooka+) Pooka編集部(編集) 学習研究社 おすすめ度: 価格: ¥ 1,470 円 (税込み) |









